2012年6月13日(水)放送

乳房温存療法@

  新古賀病院乳腺外科  田中喜久部長
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乳房温存療法@
今や18人に1人がかかるといわれる乳がん。乳がんの手術といえば、転移を避けるため、乳房を大きく切り取る方法が一般的でした。しかし、乳房を残す「乳房温存療法」の発展によって、乳がんになっても乳房は残したいという、多くの女性たちの願いがかなうようになりました。今日ご紹介する病院では、手術をする外科医と細胞や組織を顕微鏡でみて最終診断を下す病理医との連携で、高い乳房温存率をあげています。きょう明日、2回のシリーズです。
久留米市の新古賀病院で行われている、「乳房温存療法」。手術と放射線治療を組み合わせ、さらにがんの転移などを顕微鏡などで詳細に調べる病理医との連携で、2010年度で88.2パーセントと、高い乳房温存率を誇ります。

乳房温存療法の進歩
田中喜久部長:乳がんは20代から90歳代まで、幅広い年齢層でみられます。特に40歳から60歳台と、家庭や職場の中で大きな柱となっている年齢層で、乳がんにかかっている人が増えているのです。マンモグラフィーやエコーなど検診技術の進歩によって、自覚症状がほとんどない早期がんの段階で発見される方が増えました。さらに針などを直接、乳房に刺して組織をとり、がんかどうかを調べる病理医の診断が1〜4日で行われることから、患者さんが、心配に思われる時間も減りました。

リンパに近く、転移の確立が高いことから、乳がんの場合は、乳房を取り去ったほうが、安心といわれてきましたが。
田中喜久部長:女性の気持ちを考えると、残したいと思うのは当然。取り去って、シリコンなどで再建すればよいという人もいますが、手術を何度もすることになり、また高額な費用もかかります。

乳房温存療法とはどんな治療法ですか?
田中喜久部長:手術前に3回のエコー(超音波)検査を行い、どんな小さながんの芽も見逃しません。また抗がん剤治療によってがんをできるだけ小さくしてから、手術で取り除くなど、治療法の発展によって、手術数と温存率はこの5年ほどの間に、2.5倍以上と飛躍的に伸びています。
悪いところを見つけ出して、そこだけを取り除けば、切り取る範囲は小さくてすみます。そのためには病理医との連携が大切です。
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