2012年6月14日(木)放送

乳房温存療法A

  新古賀病院病理診断科  入江康司部長
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乳房温存療法A
乳がんの手術といえば、転移を避けるため、乳房を大きく切り取る方法が一般的でしたが、乳がんになっても乳房は残したいという、多くの女性たちの願いにこたえることのできる「乳房温存療法」を2回のシリーズで紹介しています。今日紹介する病院は高い乳房温存率をあげていますが、それを可能にしているのは、手術をする外科医と細胞や組織を顕微鏡でみて最終診断を下す病理医との連携です。
きょうは、この手術をささえる病理医を紹介します。

久留米市の新古賀病院には、充実した病理診断科があります。病理の医師は乳腺外科医と連携して、できるだけがんを残さないように努めます。新古賀病院では、タイムリーな病理検査と手術を並行することによって、8割を超える高い、乳房温存率を誇ります。

乳房を残すことで、がんを取り残すということはありませんか?
入江康司部長:それはあります。特に、マンモグラフィー検査でみつかる腫瘤のない、早期乳がんの範囲は難しく、乳管内にがんを少し取り残すこともあります。その場合には、放射線治療専門の先生と連携し、怪しい部位に放射線治療を追加してもらっています。そのため、今まで私たちが扱った症例では、切り取った部分からの再発はありません。

ある日の、乳がん手術の様子です。マンモグラフィーやPET,MR,エコーなどによってがんの場所と、悪性か良性かなどを詳しく調べて、手術の日を迎えます。手術中、切り取った乳腺をすぐに病理に送ります。そこで、リンパ節へ転移していないか、すべて切り取ったかなどを顕微鏡で調べます。この間、わずか45〜60分です。結果はすぐに手術室に送られ、外科医は、さらに幅広く切り取るかなど判断の材料とします。病理医は、手術後、切り取られた乳腺から標本を作るなどして、さらに詳しく調べたあと、その結果を外科医のもとに送ります。手術が成功したかどうか、最終的な診断が行われます。

重要なスタッフの連携
入江康司部長:臨床医と病理医、臨床検査技師、放射線科技師が一緒に検討会を毎週行っています。術前患者のがんの再確認、切除範囲の確認や、さらに必要な検査予定について打ち合わせします。また、手術後も、最終診断を踏まえ、今後の治療方針や問題点について、互いに共有し、次の症例に生かそうと努力しています。

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