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中小企業生き残りの鍵にも 「DX」導入で子育てと仕事両立 新たな挑戦も【佐賀県白石町】

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佐賀県内で奮闘する人をクローズアップするシリーズ「佐賀人十色」。今回のテーマは、DX(ディーエックス)。デジタル化による変革デジタルトランスフォーメーションの略として近年使われている言葉です。今回はDXに取り組む女性の話です。

佐賀市内のアパートの一室。7月に出産したばかりの赤ちゃんを世話しているのは、重松恵美さん、33歳。【重松恵美さん】「男の子です。2人目です」パソコンを使って在宅勤務をしています。【重松恵美さん】「抱っこしながらメールをチェックしたりというところから始まります」Q勤務時間とかは?「あ、全然決まっていなくて。もう赤ちゃんのペースに合わせて、お仕事をしている感じですね」

 重松さんが勤めているのは、白石町に本社がある「サガ・コア&カッター工業」。道路や橋などの土木工事を手がける会社で、従業員は11人。重松さんの父親が創業し、現在は兄の本山さんが社長を務めています。【本山義訓社長】「事務作業が4人体制だったんですが、1人が産休に、1人がご主人の転勤に伴う引っ越しで、離脱が決まってしまったことがきっかけですね」「去年の2月くらいだったかなと思います」事務の職員が半分に減ってしまうという状況を受けて取り組んだのが、いわゆるDX、「デジタル化による変革」です。Q、どう考えてDXしなきゃと行きついたんですか?【本山義訓社長】「…………ぶっちゃけ、(私は)携わっていないんですよ、何も」Q重松さんが?「がもう、思い立ってくれて。もう、それからですね」「重松が脳みそ担当で、私が体担当みたいな、感じなんですよね」

 取締役である重松さんが主導し、経理や受注管理などの事務作業にクラウドのシステムやアプリケーションを導入し、テレワークも可能にしました。【重松恵美さん】「今まで、紙とかエクセルで情報を集約していたものを、一元管理するために、グーグルのワークスペースというのを導入して、それでみんなで(同時に)作業を今しています」「請求書はですね、会社名があって、でその横にリンクを張り付けているだけなんですけど、これをワンクリックでその会社さんの請求書にポンと飛んでいく感じなので」「勤怠も(従業員が)スマホで打刻をしていただくので。もうそれを見て確認をするくらいですかね」「以前はですね、もう紙で、きょうは出勤したとか、きょうは夜間作業だったとか、残業が何時間だというのを全部手書きしてそれを数えて、何時間残業があったとか、それを計算して」

 デジタルやITの技術をただ採り入れるだけでなくそれによって事業や仕事の在り方を変革していくのが、DXです。【重松恵美さん】「今までは週6日の9時から5時まで仕事していたんですけど、もう今は在宅で1日30分くらいで、もう仕事は片付きます」Q、IT系にもともと強かった?「全然強くは無かったです」「なので、もう外部の人に相談をしながら、こういうことがボトルネックになっているということをいっぱい吐き出して。じゃあこういうのを入れましょうと(専門機関から)ご提案をいただいてですね。で、それを少しずつ取り入れてやっていったような感じです」

 事務作業の負担が軽減した重松さんは、以前からチャレンジしたかったという現場代理人の仕事にも少しずつ回り始めました。元請業者の男性「ジョイントを入れるための高さば測るために」重松さん「あ、舗装厚を測っていく。分かりました」重松さんカメラ撮って「全体を撮りました」元請業者の男性「オッケーです。さすがです」元請業者の男性「(重松さんは)頼りになります。頼りにさせて頂いています(笑)」【重松恵美さん】Q、きょう赤ちゃんはどうされているんですか?「今(私の)母が見ています」「すぐ戻れる距離ではあるので、現場経験を積んでいかないとですね」待ち時間を使って、現場で記録したことの事務処理をします。【重松恵美さん】「写真の整理とかをやったり」「発注者の方に提出できるような書類を待ち時間で作ったりとかそういうことをやっています」「事務所に戻らなくても現場の資料作成ができるので。もうそのまま直行直帰で。上の子のお迎えとかだったりもスムーズに行けるようになります」

 DXで多様な働き方を可能にすれば、人材採用の幅を広げることにもつながります。【本山義訓社長】「作業的にはかなり削減できたかなと思っています。その空いた時間で他の事にもよくチャレンジしてくれていますので」「会社の成長に大きく貢献してくれていると感じています」余裕が出た時間と労力を使って、補助金を受けられる新たな工法を始めたり、資格を取得したりするなどして、公共工事入札における会社の格付けも上げることができたと言います。【重松恵美さん】「事務の改善はできたが、現場の方はまだまだこれから。」事務以外の土木工事の作業にDXをどう取り入れるかが今後の課題です。DXは、中小企業が生き残り、発展していくためのカギになりそうです。【重松恵美さんインタ】「やっぱり規模が小さいから、少数精鋭で生産性を上げていくとなると、無駄な事をそぎ落として、で新たなことにチャレンジして生産性を上げていくということが、企業の成長につながっていくのかなと思います」

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