佐賀のニュース
資源が循環する地域へ“学生服バンク”【佐賀県】
2025/02/24 (月) 15:20

卒業に伴って使わなくなった制服や学校用品を集め無償提供する“学生服バンク”。唐津市で取り組んでいる女性は制服という資源の循環が日常的になることで、経済的に困っている人だけでなく、環境にも優しい社会になればという思いで日々活動を続けています。
唐津市で開かれている「子どもの居場所じゃんぷ」。家や学校でもない第3の居場所として、週に3日、午後開いています。利用する子供たちはおやつを食べたり友達と遊んだりして自由に過ごしています。
【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「子どもたちだけで遊べる公園や広場がどんどんなくなっていく、ほんのちょっとでも自分らしくできる場所があったらホッとするのかなと」
運営する田中雅美さん54歳。立ち上げたのはおよそ5年前。10年ほど放課後児童クラブの支援員をした経験から「子供たちの放課後をもっと自由にしたい」という思いで始めたこの場所で、もう一つ、ある取り組みを行っています。いわゆる“学生服バンク”です。
【Q制服はどこに?】「こちらの部屋にあります。ここに基本的に制服があってあと子供服やあと学校用品、ピアニカなどがあります」
“学生服バンク”とは卒業などで不要になった唐津市内の幼稚園から高校までの制服や学用品などを集め、必要な人へ無償で提供する取り組みです。寄付や受け取りはホームページと電話で受け付け。問い合わせの内容をもとに該当するものを探し、在庫の有無やサイズを伝え“お譲り”につなげます。これまでに寄付されたのは制服や指定のバッグ、習字道具やランドセルなどはおよそ400点。おととしは9人に、去年は45人に提供できたということです。
本格的に始めたのは3年前。きっかけは日頃の活動を通して見えてきた現状でした。【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「利用する子どもたちの中に経済的に困難を抱えている家庭だったり、毎日毎回着てくる洋服だったりを見た時に、こういうのがあったら喜ばれるんじゃないかな」
制服は長い目でみると高くはないものの入学時に一気に揃えなければならないため、家庭への負担が大きいもの。それを学生服バンクを通して“お譲り”することで本当に必要な人に届けられると考えました。さらに、あと少しで卒業なのに成長して丈が短くなったり破いてしまったりして着られないといった人にも、短い期間の”つなぎ”として活用してもらえるということです。
【感謝の手紙】「制服を譲ってくれた方、そして何よりその場を作って頂いた制服バンクこねくとさんにも感謝をしています」「次は自分も譲る機会があればと思います」
感謝の声が寄せられる一方でこんな課題も…。
【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「できれば本当にこう困っていらっしゃる方はやっぱりクリーニングに出して本当はあげたいんですけど、そこちょっと課題ですね」
活動の運営費は寄付金のほか国や民間の支援団体からの助成金などでまかなっているため、集まったすべての制服をクリーニングに出せるほどの余裕はないのが現状。しかし、多くの寄付者がクリーニングしたものを持って来てくれるためとても助かっているということです。開始から口コミなどを通して少しずつ取り組みが知られ始めた“学生服バンク”。この2年で寄付や受け取りの問い合わせも徐々に増えてきました。田中さんは真新しい制服の購入は否定せず、この活動が誰かの支援だけでなく、環境に優しい地域づくりにつながることも願っているといいます。
【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「資源(制服)が循環することが当たり前になったらいいなと思う」「ご家庭の中のことは私たちでもすごく見えづらいところではあるが、誰もがそれ(お譲り)でいいじゃないとなるともっと優しい地域になるのかなと思う」
唐津市で開かれている「子どもの居場所じゃんぷ」。家や学校でもない第3の居場所として、週に3日、午後開いています。利用する子供たちはおやつを食べたり友達と遊んだりして自由に過ごしています。
【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「子どもたちだけで遊べる公園や広場がどんどんなくなっていく、ほんのちょっとでも自分らしくできる場所があったらホッとするのかなと」
運営する田中雅美さん54歳。立ち上げたのはおよそ5年前。10年ほど放課後児童クラブの支援員をした経験から「子供たちの放課後をもっと自由にしたい」という思いで始めたこの場所で、もう一つ、ある取り組みを行っています。いわゆる“学生服バンク”です。
【Q制服はどこに?】「こちらの部屋にあります。ここに基本的に制服があってあと子供服やあと学校用品、ピアニカなどがあります」
“学生服バンク”とは卒業などで不要になった唐津市内の幼稚園から高校までの制服や学用品などを集め、必要な人へ無償で提供する取り組みです。寄付や受け取りはホームページと電話で受け付け。問い合わせの内容をもとに該当するものを探し、在庫の有無やサイズを伝え“お譲り”につなげます。これまでに寄付されたのは制服や指定のバッグ、習字道具やランドセルなどはおよそ400点。おととしは9人に、去年は45人に提供できたということです。
本格的に始めたのは3年前。きっかけは日頃の活動を通して見えてきた現状でした。【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「利用する子どもたちの中に経済的に困難を抱えている家庭だったり、毎日毎回着てくる洋服だったりを見た時に、こういうのがあったら喜ばれるんじゃないかな」
制服は長い目でみると高くはないものの入学時に一気に揃えなければならないため、家庭への負担が大きいもの。それを学生服バンクを通して“お譲り”することで本当に必要な人に届けられると考えました。さらに、あと少しで卒業なのに成長して丈が短くなったり破いてしまったりして着られないといった人にも、短い期間の”つなぎ”として活用してもらえるということです。
【感謝の手紙】「制服を譲ってくれた方、そして何よりその場を作って頂いた制服バンクこねくとさんにも感謝をしています」「次は自分も譲る機会があればと思います」
感謝の声が寄せられる一方でこんな課題も…。
【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「できれば本当にこう困っていらっしゃる方はやっぱりクリーニングに出して本当はあげたいんですけど、そこちょっと課題ですね」
活動の運営費は寄付金のほか国や民間の支援団体からの助成金などでまかなっているため、集まったすべての制服をクリーニングに出せるほどの余裕はないのが現状。しかし、多くの寄付者がクリーニングしたものを持って来てくれるためとても助かっているということです。開始から口コミなどを通して少しずつ取り組みが知られ始めた“学生服バンク”。この2年で寄付や受け取りの問い合わせも徐々に増えてきました。田中さんは真新しい制服の購入は否定せず、この活動が誰かの支援だけでなく、環境に優しい地域づくりにつながることも願っているといいます。
【キラキラヒカル代表理事田中雅美さん】「資源(制服)が循環することが当たり前になったらいいなと思う」「ご家庭の中のことは私たちでもすごく見えづらいところではあるが、誰もがそれ(お譲り)でいいじゃないとなるともっと優しい地域になるのかなと思う」
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