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≪後編≫武雄市など県南部取り巻く小児医療のいま 背景に「働き方改革」【佐賀県】
2025/06/19 (木) 18:20

小児科医が不足する武雄市に5月クリニックを開業したルーマニア人の医師トカン・ヴラッドさん。
診療を終えた後に向かったのは地元の医師会が運営する検診センターです。月2回のペースで夜間に急病の子どもなどに対応しています。
「今は頭痛薬と吐き止めで何とかなるかなと思いますので」
しかし、このセンターが開いているのは夜の9時まで。
【夜間診療受診家族】
「再発したりとかですねあれば、連れて来ていただくか、夜中だったら空いてるのは佐賀市の方の病院」
武雄市や嬉野市などを含む県南部ではこの春から小児科の24時間の緊急診療が制限されています。背景にあるのはやはり小児科医の不足です。
【嬉野医療センター 力武一久院長】
「24時間体制を維持するというのは今般の働き方改革からするともう不可能できる範囲内での夜間診療を行うと」
県南部の救急医療を担う嬉野医療センター。約1万9千人の小児医療圏を持ちます。
今年3月までは小児科医が24時間365日来院者に対応していましたが、4月以降夜間の時間外診療を一部制限しています。
【母親】
「診療時間変更の貼り紙してあるのをちらっと見ました、親としては我が子がそう夜遅く急病になったらすごい心配」
引き金となったのは深夜に働ける小児科医の減少です。
嬉野医療センターの小児科で働く医師は退職や産休で昨年度から2人減り、深夜帯をカバーできる医師の数は3人になったといいます。
【嬉野医療センター小児科 在津正文臨床研究部長】
「深夜の勤務は僕はもうしてないです、もう60歳になりますもんでですね、皆必死で頑張って、なんとかこういけてればよかったんでしょうけど、そういう風なのがもうちょっともう、それでももう難しいっていう時期にきている」
さらに現場に変化を与えたのが医師の働き方改革です。
医師の過酷な労働環境を改善しようと、去年4月から残業時間などが法律で規制され、違反した病院には罰則も。
現在は、万が一の事態には近くに住む医師を呼び出すことで、対応しています。
【嬉野医療センター 力武一久院長】
「深夜は自宅でいていいんだけども30分以内には来ていただける体制はお願いしています」
地域の小児医療が大きな転換を迎えている中でまちのかかりつけ医として新たな一歩を踏み出したトカンさん。地域に根差した医療を長く提供したいと話します。
【わかば子どもクリニック トカン・ヴラッドさん】
「他の先生方と協力してどんな医療がこの地域に必要なのかをちゃんと勉強したい、子どもの成長をかたわらから見守っていくのが小児科医の役割なので、それをこの地で長くやっていきたいかな」
診療を終えた後に向かったのは地元の医師会が運営する検診センターです。月2回のペースで夜間に急病の子どもなどに対応しています。
「今は頭痛薬と吐き止めで何とかなるかなと思いますので」
しかし、このセンターが開いているのは夜の9時まで。
【夜間診療受診家族】
「再発したりとかですねあれば、連れて来ていただくか、夜中だったら空いてるのは佐賀市の方の病院」
武雄市や嬉野市などを含む県南部ではこの春から小児科の24時間の緊急診療が制限されています。背景にあるのはやはり小児科医の不足です。
【嬉野医療センター 力武一久院長】
「24時間体制を維持するというのは今般の働き方改革からするともう不可能できる範囲内での夜間診療を行うと」
県南部の救急医療を担う嬉野医療センター。約1万9千人の小児医療圏を持ちます。
今年3月までは小児科医が24時間365日来院者に対応していましたが、4月以降夜間の時間外診療を一部制限しています。
【母親】
「診療時間変更の貼り紙してあるのをちらっと見ました、親としては我が子がそう夜遅く急病になったらすごい心配」
引き金となったのは深夜に働ける小児科医の減少です。
嬉野医療センターの小児科で働く医師は退職や産休で昨年度から2人減り、深夜帯をカバーできる医師の数は3人になったといいます。
【嬉野医療センター小児科 在津正文臨床研究部長】
「深夜の勤務は僕はもうしてないです、もう60歳になりますもんでですね、皆必死で頑張って、なんとかこういけてればよかったんでしょうけど、そういう風なのがもうちょっともう、それでももう難しいっていう時期にきている」
さらに現場に変化を与えたのが医師の働き方改革です。
医師の過酷な労働環境を改善しようと、去年4月から残業時間などが法律で規制され、違反した病院には罰則も。
現在は、万が一の事態には近くに住む医師を呼び出すことで、対応しています。
【嬉野医療センター 力武一久院長】
「深夜は自宅でいていいんだけども30分以内には来ていただける体制はお願いしています」
地域の小児医療が大きな転換を迎えている中でまちのかかりつけ医として新たな一歩を踏み出したトカンさん。地域に根差した医療を長く提供したいと話します。
【わかば子どもクリニック トカン・ヴラッドさん】
「他の先生方と協力してどんな医療がこの地域に必要なのかをちゃんと勉強したい、子どもの成長をかたわらから見守っていくのが小児科医の役割なので、それをこの地で長くやっていきたいかな」
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