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提灯職人 伊藤博紀さん

伊藤博紀さん30歳。福岡県八女市で180年以上続く、提灯屋の8代目です。

主に祭りや神社で使われる提灯を作られており、唐津くんちや福岡の櫛田神社の提灯なども手掛けられています。

伊藤さんは大学卒業後、若者向けのファッションビルで催事や館内の演出といった、伝統工芸とは対称的な仕事をされていました。
「伝統工芸の世界では、視野が狭いとか固定概念が強いとかよく言われるので、まずは全く関係のない業界で働いたほうが視野が広がるし、学ぶことも多いのかなと思います」と話す伊藤さん。
サラリーマン時代の経験は、しっかりと現在の仕事に活きているそうです。


提灯を作る際、まず湾曲した提灯の型に合わせて、丁寧に和紙を貼っていきます。この時、刷毛でこすってシワができないように注意しないといけません。

もっとも難しいのが、余った和紙を切り取る作業です。ミリ単位の細かい仕事が要求されます。

「提灯の形で丸くなっているので、紙の切れ目が歪んでしまうと光を入れた時に汚く見えてしまう。そういう部分は気を付けて、余分な紙は綺麗に切り落とすようにしています」と伊藤さんは話します。
そして、伊藤さんのお店では、絵付けは兄の達耶さんが担当されています。
「絵心がないと絶対に出来ない。僕は、絵心がないので凄く助かります。兄はどちらかといったら職人気質。僕はどっちかっていうと商人気質。兄が家にいてくれるので、僕は自由に動けている」と兄・達耶さんの存在の大きさを語られました。

伝統工芸品である提灯を広く知ってもらおうと、様々なことに挑戦し続けてきた伊藤さん。これまで、デニム生地の提灯や、ディズニーの実写映画で使われる提灯を作ってきました。
最近では、妖怪のイベントを自ら手掛け、そこで使う提灯も作られました。
「若い同世代の人たちからはアートとして楽しんでもらえましたし、小さい子たちにはおどろおどろしい感覚を味わってもらえて、僕的には子どもが怖がっている姿が面白かったです」と妖怪のイベントを振り返る伊藤さん。
最後に、伊藤さんは今後の活動について「海外の方たちに、提灯の面白さを知ってもらえるイベントを企画できたらいいなと思っています」と話されました。

伊藤権次郎商店
住所:福岡県八女市本町220番
電話番号:0943-22-2646

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