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半端ない!!125年の歴史 日本一古い黒板製作所

日本で一番古い歴史をもつ黒板製作所が、佐賀にあることをご存知でしょうか?今回は、そんな脈々と受け継がれる物づくりの歴史について、佐賀市下田町にある江越黒板製作所に話を聞きに行きました。


佐賀市下田町。いろいろな工場が立ち並ぶ場所の中の一つに、江越黒板製作所はありました。

主に黒板やホワイトボードの製作・修理を行っており、商品数は約2000種類にも及びます。驚くべきは、やはりその歴史。創業は明治28年なのだそうです。

そんな古い歴史をもつ江越黒板製作所を経営されているのは、代表をつとめる4代目社長の江越一友さん、そして息子さんの5代目江越礼士さんとそのご家族です。

中国政府からの依頼

早速、江越さんに詳しい話を聞いてみると、凄いのはその古い歴史だけではありませんでした。
35年ほど前、黒板の文化がなかった当時の中国に黒板を持ち込んだのは、江越黒板製作所なのだそうです。中国政府から直々に手紙で依頼がきて、一ヶ月ほど、中国で黒板製作の技術指導を行っていたそうです。
古くから受け継がれてきた物づくりの技術は、海を越えて、海外にまで伝わっていたのです!

しかし、中国政府から直々に依頼がきたにも関わらず、なんとその案件をタダで引き受けたそう…。
5代目である礼士さんはこれに対して「もったいないですよね。」と話していらっしゃいましたが、社長の一友さんは「利益を求めないからこそ、これまで繋がってきている。」と昔から伝わる江越黒板の精神を語られました。

製作している黒板を紹介

どんな黒板を作っているのか拝見させていただきました。
最初に見せていただいたのは、教室や職員室で見かけたことのある懐かしい黒板。木の板に黒板の塗料を塗って作っているそうです。

他にも大きな学校用の黒板や発表用のボード、大きいものから小さいものまで、江越黒板製作所では使い手のことを考えた様々な商品が作られています。

こちらは、全国の小学生たちが使っている教材用黒板。こちらの黒板は、なんと江越黒板で発明されたのだそうです。

黒板職人の技を披露!

明治・大正時代に黒板を作る際、線を引くために使っていたという道具を使って当時の技を披露していただきました。
その技とは太刀盛という技法で、専用の道具を濡らし、水筆紙に水を使って線を引きます。そもそもは、日本刀を使って将棋盤などの線引きを行う伝統技法だそうです。

現在は、スクリーン印刷という方法で製作したりするそうです。

印刷したい部分がメッシュ状になったスクリーンを使い、上からインクを刷り込むことで下の黒板に印刷される仕組みになっています。


こちらは、手書きで作業をする際の注射器。3代目の方が考案された道具です。

使い方は、注射器からインクを出しながら真っ直ぐ線を引きます。出すインクの量を調整しながら線を引かなければいけないため、絶妙な力加減が必要になります。

江越黒板製作所の未来は?

4代目の一友さんは、デジタル化が進んでいる今の世の中について「デジタル技術で作るのもいいんですけど、手作りの方が、心がこもっていると思います。現状のままで、次の世代にバトンタッチしたい。」と話されました。

最後に、5代目の礼士さんは今後について「今まで江越黒板がやってきた、基盤というものは作ってもらっているので、それをどう維持できるのか、そこを考えながらやっていきたい。希望としてはもっと大きくなりたですけど。」と仰っていました。


江越黒板製作所
住所:佐賀市下田町4-7
電話番号:0952-23-8965

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