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2024.04.26

三権分立や東京奠都などに関わっていた江藤新平の『真の姿』とは?「没後150年特別展 江藤新平」開催中!

今回のテーマは「佐賀の偉人 江藤新平って実は…」

江藤新平といえば、佐賀県出身の偉人。実は2024年で没後150年。
やはり「佐賀の乱(佐賀戦争)」で悲しい最期を遂げたというイメージが強いかもしれません。
ですが、実はあまり知られていない姿が、たくさんあるようで…江藤新平を知ることのできる企画展がありました。

江藤新平の特別展

やってきたのは佐賀市城内の「佐賀城本丸歴史館」
学芸員の藤井さんは「江藤新平の『真の姿』を知っていただける展覧会となっています」とのこと。

没後150年特別展 江藤新平

2024年5月12日まで開催中【観覧無料】

江藤新平(1834~1874)

「佐賀の七賢人」と称され、初代・司法卿(現在の法務大臣)を務めるなど、多くの功績を残した佐賀藩出身の偉人

江藤新平、実は明治政府での初代司法卿。
今でいう法務大臣をつとめた以外にも、様々な面で新たな国家を作ることに生涯を捧げ、現在の私たちの生活につながる、日本の礎を築いた人なんです。
その功績を学べる展覧会ですが、早速すごいものが!

展覧会の中へ!

江藤新平所用羽織(佐賀県立佐賀城本丸歴史館蔵)

明治2年に虎ノ門で襲撃された際に着用していたもの

羽織に刀傷が…!

佐賀藩の藩政改革に反発した旧足軽に江藤新平が襲撃されてしまったそうです。
この襲撃により、むしろ「全ての人民のために尽くす」という想いを強くしたと言われる、江藤新平。
その後、様々な改革を成し遂げていきます。


江戸開城談判下図 結城素明 筆(明治神宮ミュージアム蔵)

「江戸無血開城」に向けた西郷隆盛と勝海舟の会談の様子

大木喬任遷都建白書(慶応4年/大正6年写 宮内庁宮内公文書館蔵)

例えば、江戸城が開城された際には、大木喬任と共に、西の京に対して東の京である「東京」の奠都(てんと:新しく都として定めること)に尽力しました。

※展示替えのため、現在は展示が終了しています。

民政仕組書(明治2年 佐賀県立図書館蔵)

それから間もなく、当時は特別な人だけが受けていた「教育」を、身分・性別に関わらず受ける「国民皆教育」の導入を進言

答申書(明治3年 佐賀県立図書館蔵)

現在の日本の制度『三権分立』を推進したのも、江藤新平なんです!

いわゆる「立法」「行政」「司法」の三権分立。分けて3つとすると書いてあります。
他にもたくさんの功績を残したのですが、みなさんもご存知の通り、最後は悲しい死を遂げた江藤新平。
しかし、その場面についての貴重な資料も展示されていました!
こちらが江藤新平の「最期」を示す資料
江藤新平は、佐賀戦争中盤で再起を図り、四国を経由して東京を目指していましたが、その途中で高知で捕まってしまいます。

江藤を捕まえた役人の人たちは江藤に対して礼を尽くして『縄を掛けなかった』と言われているそう。

そうした心遣いに対して「ありがとう」ということで、書を書き贈っていたそうです。

江藤新平 書 「郭公声待ちかねて」(高知県立歴史民俗資料館蔵)

自身を捕らえた高知の役人に感謝を込めて贈った書

学芸員の藤井さん「こうした書からも、江藤新平のイメージが変わるのでは?という風に思っています」と仰っていました。

「江藤新平って実は…」投稿キャンペーン

特別展を見た後の感想を書けるキャンペーンが開催中でした!

今回、ご案内くださった藤井さんのお話を聞きながら展示物を見学できるという「ギャラリートーク」も開催予定!
江藤新平の「知らなかった部分」についての話などたくさん教えてくださいます。
みなさんも、ぜひこの機会に、佐賀が生んだ偉人・江藤新平について改めて学んでみませんか?

2024年5月12日まで開催中【没後150年特別展 江藤新平】
ギャラリートーク開催 4月27日(土)・28日(日)・5月11日(土)・12日(日)

【2024年4月11日放送 かちかちLIVE  サガらぼより】

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