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命を守ることにつながる災害時の「口腔ケア」
災害時の口腔ケアについて、佐賀県 健康福祉部 健康増進課 歯科医師の西村 賢二さんに教えていただきます。
災害時の口腔ケアはとても大切
避難所生活では、下記の事が原因で口腔内の問題が生じやすくなります。
- 生活のリズムが不規則
- 偏った食事
- 水不足
- ストレス
お口が乾燥したり細菌が多くなると、むし歯の増加や歯周病の悪化、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症が増えてしまう可能性があります。
1995年の阪神・淡路大震災で、関連死(地震が直接の原因ではない死)のうち最も多かったのは肺炎。これらの予防のためにも、歯みがきなど口腔内をきれいにするケアが必要です。
特に高齢者の方は、体力低下も重なり、呼吸器感染症が引き起こしやすいそうです。
口腔ケアが『命を守る』ことにつながります。災害時だからこそ『口腔ケア』が必要です。
また、口の中のばい菌が増えることにより、子どものむし歯の原因となるので、むし歯ケアに注意が必要なのだそうです。
また、口の中のばい菌が増えることにより、子どものむし歯の原因となるので、むし歯ケアに注意が必要なのだそうです。
必要な口腔ケア
- 寝る前に歯磨きを!
ケアの基本は歯みがき。夕食後に1回、就寝前に1回がオススメなのだそうです。 - 歯みがきが出来ない時はブクブクうがい
災害時、歯みがきができない場合はうがいだけでもするようにしましょう。 - 入れ歯のお手入れ
避難所などでも、入れ歯を外すことを怠ることをせず、必ず外して洗ってください。 - よく噛んで食べる
よく噛むことで、唾液がでてきます。唾液がでることによって、ばい菌を洗い流したり、抑制する効果があるそうです。 - 甘いものの食べすぎ注意
甘いものは食べすぎず適度な量を食べるようにしましょう。
災害時によくあるお口の悩み
- 口が乾いて困る
原因…水分不足やストレスなどによる唾液の減少
対策…こまめに水分補給をする - 口臭が気になる
原因…不衛生・乾燥
対策…歯みがき・うがい - 歯肉部分が痛む
原因…歯周病など
対策…歯茎をマッサージするように歯をみがく - 口内炎
原因…栄養の偏り・睡眠不足・ストレスなどによる身体の抵抗力の低下
対策…水分をとり、口の中を潤す
唾液を増やしましょう
佐賀県 健康福祉部 健康増進課
住所:佐賀市城内1丁目1-59
電話:0952-25-7075
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