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ピックアップ 2020/03/17 (火)

さがけいば唯一の女性騎手 けが乗り越え400勝目前

女性騎手の活躍が注目されている競馬界。
度重なるけがを克服した白石町出身でさがけいば唯一の女性騎手を取材しました。

ミカエル・ミシェル騎手や藤田菜七子騎手など国内外で女性騎手が活躍していますが、さがけいば唯一の女性騎手、岩永千明騎手からも目が離せません。

度重なるけがを乗り越え、デビューから今年で17年、もうすぐ400勝を達成します。

午前6時すぎ。早朝の調教から彼女の1日が始まります。
岩永千明騎手:「眠いです。ずっとやっているので慣れました」

調教はレースに次ぐ騎手たちの大切な仕事です。

岩永千明騎手:「馬が気分良く走れるように馬の気持ちを分かろうと思ってなるべく馬に声をかけたりする」

全国の女性騎手は現在、岩永騎手を含め7人。

岩永騎手の武器は、どの馬に乗っても出遅れることがほとんどないというスタートです。

山下定文調教師:「馬に逆らわず、(ゲートで)馬をおとなしくさせているところがいい」
岩永千明騎手:「競馬はゲートが1番大事だと思っているので。筋力面ではどうしても(男性に)負けてしまうので、ゲートだけは負けないようにと考えています」

もともと動物が大好きな岩永騎手。
岩永千明騎手:「目が可愛い、大きくて。人懐っこい馬は覚えていてくれるので」

騎手を志したのは小学校低学年の時でした。
岩永千明騎手:「父が競馬中継をよくテレビで見ていて、隣で一緒になって見ていてかっこいいなと思いまして」

岩永騎手は高校2年で乗馬を始め、騎手免許取得後、21歳の時に熊本県の荒尾競馬でデビューしました。
デビューした年の5月には初勝利。

しかし、騎手はいつも危険と隣り合わせです。
岩永騎手はこれまで5度落馬事故を経験したと言います。

4年前の事故は、騎手生命も危ぶまれました。
岩永千明騎手:「生きるか死ぬかの大けがでした。競馬中の事故で馬が骨折して転んで、私も一緒になって転んで、その後馬が私の上に乗ってきた」

幸い命はとりとめたものの岩永騎手は長期にわたり戦線離脱。
岩永千明騎手:「もう復帰できないかなという気持ちがすごく大きかった」

復帰を目指して必死に3年間リハビリするなか、あるレースを見に行ったことで岩永騎手の心は大きく動かされます。

岩永千明騎手:「宮下瞳さんという名古屋の女性騎手なんですけどママさんジョッキーで」

名古屋競馬の宮下瞳騎手は結婚・出産を機に1度騎手を引退しましたが6年後に復帰。
全国の地方競馬の女性騎手のなかで最も多い841勝(3/17現在)を挙げているトップジョッキーです。

岩永騎手は宮下騎手の活躍を見て絶対に復帰すると強く誓いました。

岩永千明騎手:「何も言わないで(宮下騎手が)抱きしめてくれたのが1番うれしかった。一緒にレース乗りたいなという気持ちにもなった」

ここは岩永騎手がリハビリ中に訪れたというみやき町の千栗八幡宮。
岩永千明騎手:「あすいい結果が出せるように。復帰してからの初のレディースなので」

去年6月、3年3カ月ぶりに復帰した岩永騎手。
この日、復帰後初めてとなる地方競馬の女性騎手の祭典「レディスヴィクトリーラウンド」への出場を控えていました。

岩永千明騎手:「けがする前の時のように乗れるようになっていたい。全然まだ乗れていないと自分で思っているので…」

そして、迎えたレース当日。岩永騎手はこのレースで見事優勝。目標の400勝達成まで残り15勝となりました。

岩永千明騎手:「400勝までもうちょっとなので、頑張ります!」

度重なるけがを乗り越え、積み上げた385勝。岩永騎手のひたむきな姿がこれからもファンを魅了し続けます。

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