夏の暑さも吹き飛ぶ、涼やかな音色に包まれませんか？伊万里市大川内山で開催中の「鍋島藩窯 風鈴市」では、なんと3,000個もの風鈴が町全体を彩っています。350年の歴史を誇る鍋島焼の記念すべき年に、29の窯元がそれぞれの個性を込めた風鈴で、訪れる人々に特別な夏の思い出を届けています。

伊万里市大川内町で開催されている「鍋島藩窯 風鈴市」。2025年8月24日（日）まで開催されています。

今年は鍋島焼の開窯350周年を記念して、イベント名も従来の「風鈴祭り」から「鍋島藩窯 風鈴市」へと改称。内容も大幅にパワーアップしています。

風鈴市実行委員会 実行委員長の市川さんは、「今年は風鈴を新たに1,000個製作し、全て同じ形・同じ大きさで、赤・水色・紺色など5色展開。短冊には佐賀の伝統工芸・肥前名尾和紙を使用しています」と語ります。

これらの風鈴は非売品で、現地で音色を楽しむための展示用。大川内町全体では3,000個の風鈴が用意され、町中に涼やかな音が響き渡ります。

風鈴は29の窯元によって製作され、それぞれに個性豊かな音色とデザインが楽しめます。風鈴と町並みが織りなす景色は、まさに"映える"空間です。

青山窯

「青山窯」では、伝統的な鍋島焼の柄のほか、伊万里産の青磁石を使った美しい青磁の描き分けを施した風鈴を製作。モダンなデザインも取り入れており、インテリアとしても魅力的です。音色は高く澄んでおり、涼を感じさせてくれます。

大秀窯

絶景フォトスポットのすぐ近くに位置する「大秀窯」は、伝統的な鍋島焼の図案のほか、透かし彫りの技術にも長けた窯元。透かしの風鈴は、絵付けとはまた違う味わい深さがあり、高く心地よい音色が特徴です。

また、大きなサイズの風鈴は、普通の風鈴よりも低く、落ち着いた音を奏でます。この大型風鈴は風鈴市の間、各窯元の入り口に飾られ、各窯元で異なる音やデザインを楽しめます。店内には数多くの鍋島焼が所狭しと並び、横からは橋の風鈴スポットの全景も楽しめます。

「焼き物の橋」として知られるフォトスポットでは、今年初の試みとして橋の下からの眺めが絶景スポットに変身。約100個の風鈴が橋の下に飾られ、川辺に咲く紫陽花とともに、幻想的な光景を生み出しています。橋の上からだけでなく、下からのアングルでも風鈴の美しさを満喫できます。

鍋島焼開窯350周年を記念して制作された「四季絵皿 -夏-」も登場。春・夏・秋・冬それぞれの図案があり、シリーズで集めるファンも多い人気商品です。

• 商品名：鍋島焼開窯350周年記念「四季絵皿 -夏-」
• 価格：3,850円（税込）
• 販売場所：伊万里鍋島焼会館
• ※限定350枚のみ販売

鍋島焼350周年を彩る今年の風鈴市。非売品の風鈴や限定絵皿、個性豊かな窯元の作品の数々。写真を撮るだけでも、歩くだけでも楽しめる大川内山の風景に、今年は音という新たな魅力が加わっています。夏の思い出作りに、ぜひ訪れてみてください。

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