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パリっフワッと焼き上げる大人気うなぎ!佐賀市「本庄うなぎ屋」
佐賀市内に3店舗を展開するうなぎ専門店「本庄うなぎ屋」
1970年の創業以来、「瀬田焼」という独自の技法で焼き上げたうなぎを提供し、変わらぬ味とサービスで県内外の多くのファンを魅了し続けています。この夏は7月19日と31日の2回土用の丑の日があるという珍しい年で、うなぎを楽しむ機会も倍増。創業から55年という長い歴史を持つこの老舗で、伝統の味と土用の丑の日の由来を探ってみました。
この夏2度目の土用の丑の日に「特せいろ蒸し」を堪能
運ばれてきた「特せいろ蒸し」は、まさに圧巻の一言です。木の容器にパンパンに詰まったうなぎが5切れも乗っており、迫力ある見た目・香ばしい香りで食欲をそそります。
- 商品名:特せいろ蒸し
- 値段:5,400円
創業55年の技術「瀬田焼」が生み出す絶妙な食感の秘密
この美味しさの秘密は、本庄うなぎ屋独自の焼き方「瀬田焼」にあります。店員さんによると、「当店では瀬田焼という手法を採用させていただいておりまして。焼いた金串を刺しながら内側からと外側からと両方焼き上げる。外側は火でカリッと焼き、中は鉄の温度でゆっくりと温めます。そのため身がふっくら、外はパリッと香ばしく焼ける焼き方です」
この焼き方は創業以来変わらない伝統の技法で、長年の経験と技術が生み出す職人の技です。「若い職人も頑張っております」と、技術の継承にも力を入れている姿勢がうかがえます。
店の誕生経緯について聞くと、情熱的なエピソードが語られました。「店主が高校卒業して福岡の方に修行に行きまして、早く自分のお店を持ちたい、出したいっていう思いから、通常何年もかかる修行を短期間で終えて最初の店を出した」という、若き日の店主の熱い想いが今日まで受け継がれているのです。
うなぎ尽くしの付け合わせも絶品揃い
特製せいろ蒸しには、うなぎを存分に味わえる付け合わせも充実しています。
うざくは、うなぎの酢の物で「全然酸っぱすぎることなくて、ちょうどいいですね。うなぎと合うんですね」とリポーターも納得の味わい。さっぱりとした酸味が、こってりとしたうなぎの脂との絶妙なバランスを生み出しています。
きも吸いは、うなぎの肝が入った一品で「やわらかい。癖もないですね。でも食べやすいです」と、肝が苦手な人でも楽しめる仕上がりになっています。
この肝に関しては、タレで焼いた肝焼きも単品で提供されています。「日本酒にも合いそうな味です」という評価からも、その上品な味わいがうかがえます。
土用の丑の日にうなぎを食べる由来を紐解く
土用の丑の日にうなぎを食べる文化について、店員さんから興味深い歴史的背景の説明がありました。
「遡ると江戸時代になりますが、医者であり、発明家である平賀源内さんが患者様などに夏バテ防止などになる栄養価も高いうなぎを食べると元気になるよというお話をされたことがきっかけとなって広まったと聞いております」※諸説あります
元々は「うの付くもの」、例えば梅干しや瓜などを食べると夏負けしないという言い伝えがあったところに、平賀源内がうなぎを加えたのが始まりだったそうです。江戸時代の知恵が現代まで受け継がれ、日本の夏の風物詩として定着したのです。
「確かに僕もこれでもう夏を乗り切れそうです」とリポーター。栄養満点のうなぎパワーを実際に体験することができました。
まとめ
創業55年の歴史を誇る本庄うなぎ屋では、独自の「瀬田焼」技法によって生み出される外はパリッと、中はふっくらとした絶妙な食感のうなぎを味わうことができます。特製せいろ蒸しをはじめとする豊富なメニューと、うなぎを余すところなく堪能できる付け合わせの数々は、まさに夏バテ知らずの栄養満点な一食となるでしょう。伝統の味と技術、そしておもてなしの心が込められた一皿で、この暑い夏を乗り切ってみてはいかがでしょうか。
店舗情報
- 店舗名:本庄うなぎ屋 本庄店
- 住所:佐賀市本庄町末次394-7
- 定休日:水曜日
- 営業時間:11:00~20:30 (ウナギ次第 O.S 20:00)
- TEL:0952-28-9160