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2025.10.23

佐賀県立図書館で親子の時間を充実させる特別な空間と絵本に出会う

佐賀市にある「佐賀県立図書館」

年間で約25万7000人が訪れる県立図書館には、90万冊以上の蔵書があり、特に児童書は新刊を全て購入しており10万冊以上を誇ります。ここには単なる読書空間を超えた、あらゆる人が心地よく過ごせる特別な配慮が施されており、親子で本との素敵な時間を過ごすことができます。

誰もが安心して利用できる「みんなの森」

1階にある「みんなの森」は、障害をお持ちの方、高齢の方、子育て中の方など、どなたでも自由にくつろげるスペースとして設計されています。木製の棚と暖かい色調の内装が特徴的で、自然光が差し込む明るい空間となっています。
特に注目すべきは、靴を脱いでくつろげるスペースです。
赤と青のパズル状マットが敷かれた床で、親子が一緒に座って本を読むことができ、小さなお子さん連れの家族にとって理想的な環境が整っています。

触って楽しめる特別な絵本たち

「みんなの森」には、視覚に障害のあるお子さんでも楽しめる工夫が凝らされ、「さわる絵本」や「布の絵本」、「点字つき絵本」などが用意されています。

布の絵本について図書館スタッフは「触って文字の凹凸でしたり、キャラクターの凹凸が感じられる本になっています」と説明します。触覚を通じて物語を楽しめるこれらの絵本は、あらゆる子どもたちにとって新しい読書体験を提供しています。

子育て中の方への配慮も万全

授乳室やミルク用ポットも完備されており、赤ちゃん連れの方も安心して利用できます。白い壁に木製の棚、ベージュの椅子が配置された授乳室は、清潔で落ち着いた空間です。

親子で自由に過ごせる「こころざしの森」

同じく1階にある「こころざしの森」は、親子で楽しんでもらえるように畳のスペースを設けた特別な部屋です。木製の本棚と円形の照明が並び、窓が多く自然光が差し込む落ち着いた空間で、声を出して本を読むことができ、飲食も可能となっています。
毎月おはなし会を開催。第3水曜日11時〜(乳幼児) 第3土曜日15時〜(小学生まで)
定期的にお話会が開かれており、親子が本に親しみながら自由にくつろげる空間となっています。

おすすめ絵本で親子のコミュニケーションを深める

寝る前にぴったりの「だれかがきたよ」

図書館スタッフがおすすめする絵本の一つが「だれかがきたよ」です。

「男の子が絵本を読んでいる時に玄関でピンポーンとチャイムが鳴ります。誰がやってきたと思いますか?」という問いかけから始まるこの絵本は、予想外の展開が魅力です。

図書館スタッフは「お子さんってなかなか夜寝つけない子だったりとか、まだ寝ないって言って絵本を読みたいからとかっていう子もいる中で、動物たちと一緒に、じゃあ支度をして夜眠りに入りましょうかって言って、絵本を閉じた後はそのままぐっすり眠っていただけるという、眠る前にこそ読んでいただきたい1冊になっています」と説明します。

パパ・ママにもおすすめ「また あえるよ」

韓国の絵本「また あえるよ」は、パパ・ママ向けの特別な一冊です。お母さんの目線でお子さんの成長を描いた絵本となっています。

図書館スタッフは「かつて子供だった大人から見ても昔お母さんは、こういう気持ちで自分を見ていてくれたのかなと振り返って懐かしくなれる絵本にもなっています」と語り、「それぞれの立場から感情移入できる作品」として、親子のコミュニケーションのきっかけにもなる一冊だと紹介しています。

佐賀県立図書館は、単なる本の貸し出し場所ではなく、あらゆる人が自分に合った形で読書を楽しめる、心温まる特別な空間です。親子で訪れれば、きっと素敵な本との出会いと、忘れられない読書の時間を過ごすことができるでしょう。
店舗情報
  • 施設名:佐賀県立図書館
  • 住所:佐賀県佐賀市城内2丁目1−41
【2025年10月15日放送 すいようキャッチ!  より】

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