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2026.05.27

築200年の陶器商屋敷を無料見学!伊万里市「旧犬塚家住宅」で感じる、商人のもてなしの知恵

伊万里市の川沿いに、約200年前の面影を今に伝える商人屋敷があります。
1825年(文政8年)に建てられた「旧犬塚家住宅」は、伊万里焼を扱う陶器商の屋敷として栄えた歴史ある建物。かつては、焼き物の注文に訪れた商人たちが数か月滞在することもあり、館内には当時のおもてなしの工夫が随所に残されています。

歴史好きはもちろん、焼き物文化や古い建築に興味がある方にもぜひ訪れてほしい場所です。

焼き物を待つお客さんが数か月滞在した、格式あるもてなしの屋敷

「旧犬塚家住宅」は、かつて伊万里の陶器商が構えた歴史ある屋敷です。
当時、焼き物を買い付けに来た商人たちは、有田で注文を済ませたあと、焼き上がりを待つ間この屋敷に滞在していたそう。滞在期間は2〜3か月、長い時には半年にも及んだといわれています。伊万里焼が全国へ運ばれていた時代のにぎわいを感じさせるエピソードです。

館内の展示ケースには、青と白の美しい古伊万里がずらり。大皿や小皿、杯などが並ぶ光景は圧巻。中には、鍋島家への献上品として作られた貴重な焼き物も展示されているそうです。

日本家屋ならではのお座敷

階段を上がると、そこには立派な日本家屋ならではの趣を感じる2階空間が広がります。
まるで老舗旅館の一室のような落ち着いた座敷で、長い年月を重ねた木のぬくもりに思わず見入ってしまいます。

お座敷の欄間には、亀や松竹梅の彫刻が丁寧に施されており、縁起の良い意匠でもてなしていた当時の心遣いが感じられます。「心地よく過ごしてほしい」という、陶器商ならではのおもてなしの文化が今も息づいているようです。

窓の外には川沿いの景色が広がり、風が抜ける静かな空間に、つい時間を忘れてしまいそう。焼き物の完成を待ちながら、この部屋でゆったりと過ごしていた当時のお客さんたちの姿が自然と目に浮かびます。

暮らしの知恵が詰まった仕掛けの数々

屋敷の随所には、当時の暮らしを支えた知恵と工夫が今も残されています。

目を引くのが、1階と2階をつなぐ滑車の仕組み。焼き上がった陶器や旅の荷物など、大きく重たい荷物を運ぶために備え付けられていたもので、今もその名残を見ることができます。

人の手だけでは大変だった荷運びを、効率よく行うための工夫。200年前とは思えない合理的な造りに、「昔の人の知恵ってすごい…」と感心させられます。歴史ある建物でありながら、どこか現代にも通じる機能美を感じられるのも、この屋敷の大きな魅力です。

隠れ部屋のような寝室

さらに奥へ進むと、まるで隠し部屋のような静かな寝室が現れます。

思わず「こんな場所があったんだ」と声が漏れてしまうような空間で、かつては長期滞在するお客さんのための寝室として使われていたそうです。

この部屋で特に目を引くのが、床に設けられた開口部。そこから1階の様子を見下ろすことができ、「お茶をお願いします」と声をかけることもできたといいます。

現代でいう“中2階”のような造りで、宿泊客が快適に過ごせるよう工夫された、当時ならではのおもてなしの知恵が感じられます。

200年前の建物とは思えない機能的な設計の数々。歩きながら見つける小さな工夫のひとつひとつに、当時の職人たちの技術や、客人をもてなす心が息づいています。

見学無料!伊万里の焼き物文化と商人の暮らしを体感できる貴重なスポット

築200年の歴史を今に伝える「旧犬塚家住宅」。
館内には、伊万里焼とともに栄えた商人の暮らしや、客人をもてなすための工夫が数多く残されており、まるで江戸時代へタイムスリップしたかのような時間を味わえます。

しかも、これだけ貴重な建物でありながら見学は無料。焼き物文化に触れたい方はもちろん、古い建築や歴史ある町並みが好きな方にもおすすめのスポットです。

川沿いをのんびり散策しながら、ふらりと立ち寄れるのも魅力のひとつ。歩いてみると、ガイドブックには載っていない伊万里の奥深い歴史や文化に出会えるかもしれません。伊万里観光の新たな楽しみ方として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

店舗情報
  • 店舗名:旧犬塚家住宅
  • 住所:佐賀県伊万里市伊万里町甲555−1
【2026年5月22日放送 かちかちLIVE わらしべ長者の旅 より】

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