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カーネーションの名門「平田花園」に潜入 虹色の花びらと企業秘密の染色技術に迫る
唐津市にある「平田花園」
佐賀県唐津市にある「平田花園」は、40年以上の歴史を持つカーネーションの専門農園です。1800坪の広大な敷地に約10万本のカーネーションを栽培し、年間80万本ものカーネーションを出荷しています。
母の日を前に、平田花園のカーネーション栽培の魅力と、カーネーションにまつわる驚きの秘密をご紹介します。
豊富な品種と色鮮やかなカーネーション
平田花園では、約30種類もの多彩なカーネーションを栽培しています。取材時に紹介された品種の一部をご紹介します。
ガブラン
鮮やかな緑色が特徴的な「ガブラン」は、花びらの先端がギザギザしているのが特徴です。葉も緑色で、全体的に爽やかな印象を与えます。
セルバンテス
赤色が鮮やかな「セルバンテス」は、母の日の定番カーネーションとして人気があります。
バニラミナミ
クリーム色の優しい色合いが特徴の「バニラミナミ」は、国産の珍しい品種です。
バビロン
ピンクとベージュのグラデーションが美しい「バビロン」は、アンティークな雰囲気を醸し出しています。
カーネーション栽培のこだわり
平田花園では、カーネーションの栽培に様々なこだわりを持っています。
- 土壌分析による栄養管理
月に1回、土壌を分析し、足りない栄養素を土に加えています。この丁寧な栄養管理により、カーネーションの成長スピードや花のボリュームが変わってくるそうです。 - 脇芽摘み
カーネーションを1本に仕立てるため、不要な芽を手作業で取り除く「脇芽摘み」を行っています。この作業により、1つの花に栄養を集中させることができます。 - 適切な収穫タイミング
カーネーションは7分咲きで収穫し、お客様の手元に届く頃(約2日後)に満開になるよう調整しています。
カーネーションの意外な秘密
- 国産品種の希少性
日本で栽培されているカーネーションのほとんどが、コロンビアや中国からの輸入品種です。その理由は、日本では一年中カーネーションを栽培することが難しいためです。コロンビアは四季がなく、標高の高い場所で一定の温度で栽培されているため、年中カーネーションを生産できるのです。 - 特許のあるカーネーション
カーネーションには品種ごとに特許があり、無許可で種から苗を作ることはできません。そのため、多くの農家は苗を購入して栽培しています。
平田花園ならではの特徴
- カーネーションの染色技術
ピンク、緑、青などの色が混ざり合った「レインボー」は、まさに虹のような美しさです。
平田花園では、カーネーションを様々な色に染める技術を持っています。オーダーがあれば、好みの色に染めることも可能です。この染色技術は企業秘密だそうです。
母の日フェアの開催
5月10日と11日に、平田花園で母の日フェアが開催されます。フラワーバイキングでは、好きなカーネーションを選んで花束を作ることができます。
平田花園のカーネーションは、丁寧な栽培と豊富な品種、そして染色技術など、様々な魅力にあふれています。母の日のプレゼントはもちろん、大切な人への贈り物や自分へのご褒美にも、ぜひ平田花園のカーネーションを選んでみてはいかがでしょうか。