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色落ちノリを食卓の主役に!のりのりシスターズの海苔革命
佐賀県の名産品といえば、真っ先に思い浮かぶのが「海苔」。中でも黒く艶やかな高級品が多く流通しています。しかし今、見た目の基準から外れた"色落ちノリ"に新たな価値を見出し、地域に活気をもたらしている姉妹ユニットが注目を集めています。その名も「のりのりシスターズ」!鹿島市を拠点に、笑顔と情熱で海苔の未来を切り拓いています。
色落ちノリから新たな価値を生み出す姉妹の挑戦!
近年、海水温の上昇などの影響で、黒く発色せず"色落ち"してしまう海苔が増加傾向にあります。市場では見た目重視の傾向が強く、色落ち海苔は評価が低く、流通量もわずかでした。
そんな"訳あり"海苔に新たな価値を見出し、魅力を発信しているのが、姉の松本さんと妹の筒井さんによる「のりのりシスターズ」!松本さんは海苔漁師、筒井さんは製造現場の責任者として現場の最前線で海苔と向き合いながら、色落ち海苔の可能性を広げるために活動しています。
「のりのりシスターズです!」笑顔で地域を元気に
リポーターの訪問に「のりのりシスターズです!」と元気いっぱいに迎えてくれた姉妹。その明るさとパワーに、こちらまで元気をもらえます。
海苔の生産に専念する半年と、普及活動に力を入れる半年を分担して過ごしながら、「色落ちノリのことをもっと知ってもらい、美味しく食べてもらいたい」と日々活動中!幼稚園や小学校などで「食育」の授業を行い、フードロスやSDGsの観点からも"色落ち海苔"の価値を発信しています。
体験を通して"美味しさ"と"可能性"を実感!
色落ち海苔は繊維質が多く、一般的な海苔よりもやや硬め。でもその特徴を活かして、姉妹は商品づくりや体験メニューの開発に取り組んでいます。
中でも人気なのが「ふりかけ作り体験(500円)」。色落ち海苔を使って、世界にひとつだけのオリジナルふりかけが作れると好評です。
体験したリポーターも、「味付けしていないのに、海の香りが口いっぱいに広がる!」「冷たくて、うまっ!」と、素朴な美味しさに驚きの声を上げていました。
※体験の際は係員にお知らせください
実際に体験してみました!
まず、細かく刻まれた海苔の袋を開けます。※こんぶだし入り
約15種類の具材から3つの具材を選んで、スプーンで2杯ずつ入れます。袋に入れて刻まれた海苔とシェイクするだけで完成!
幼稚園や小学校で、出張授業として体験会をしており、世界で唯一のオリジナル海苔を作れると人気だそうです。
多彩な商品で色落ち海苔をもっと身近に!
海苔キャンディ 300円
地元飴メーカーとのコラボで誕生!海苔とハチミツのやさしい風味が絶妙です。
佐賀のりせっけん 大1,100円 小400円
海苔の食物繊維に含まれる「ポルフィラン」の保湿効果に着目したスキンケア商品です。
地域とともに未来へ「ゴールドノリ」構想も進行中!
のりのりシスターズの活動は商品開発だけにとどまりません!子どもたちと一緒に地域のお祭り「子どもくんち」を企画・運営するなど、地域とのつながりを大切にした取り組みも行っています。
さらに今後は、"色落ちノリ"を「ゴールドノリ」としてブランド化する構想も進行中!「黒くないからこそ輝く」という逆転の発想で、新たな価値を創出しようとしています。
最後に
一度は“捨てられる海苔”とされていた色落ち海苔。その存在に光を当て、新たな魅力として発信するのりのりシスターズの挑戦は、食の未来や地域の活性化にもつながっています。
「こんな海苔、食べたことない!」
そんな驚きと感動を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?