ピックアップ
pickup
保育士不足解消へ!佐賀県で志望者向け見学会スタート
保育士不足が深刻化する佐賀県の現実
全国的に保育士や幼稚園教諭などの保育人材が深刻に不足しており、それは佐賀県でも決して例外ではありません。佐賀県こども未来課・中原美咲さんによると、
「令和6年度に佐賀県が実施した詳細な調査では、県内の保育施設の約8割が人材不足を切実に実感しているという衝撃的な結果が出ています。保育者不足の深刻な影響で、入園を希望しても受け入れができないお子さんもいらっしゃるのが現実です」
という厳しい現状が浮き彫りになりました。
保育士復帰や学生の就職を全面支援「保育所等見学会」
こうした緊急事態を受け、佐賀県では「保育所等見学会」を積極的に実施しています。保育士資格を持ちながら現場を離れている「潜在保育士」や、保育士を目指す意欲的な学生の方に向けた心強い取り組みです。佐賀県社会福祉協議会・田中香織さんは次のように熱く語ります。
「保育士を目指して真剣に勉強中の学生や、資格はあるけれど現場から離れている方々に、園の温かい雰囲気や実際の保育現場を肌で体感していただくために見学会を開催しています」
また、気になる園があっても「自分から連絡するのはちょっと勇気が...」という方も多いため、見学日程の調整などは佐賀県保育士・保育所支援センターが親身にサポートしています。
実際に見学会を活用して働き始めた先生にインタビュー
今回取材に伺った「ふくろうの森こども園」には、昨年この見学会を通して就職された先生がいらっしゃいました。保育教諭・奥奈津紀さんは充実した表情でこう語ります。
「以前は別の保育園で働いていて、保育士歴は18年目になります。見学会では実際の生き生きとした保育の様子を詳しく見学しました。子どもたちの自然な表情はもちろん、先生たちの温かい声かけや細やかな対応の仕方も真剣に観察していました」
園によって雰囲気はまったく異なるため、実際に足を運んで自分の目で確かめることがとても大切だと心から実感されたそうです。
見学会で多い相談内容とは?
見学会では、就職に関するさまざまな切実な悩みも数多く寄せられるそうです。佐賀県社会福祉協議会・田中さんは理解深く次のように語ります。
「復職したいけれど、家庭との両立が本当にできるか不安、時短勤務に柔軟に対応してくれるかどうかといった現実的な相談が非常に多いです」
一人ひとりの多様なライフスタイルに合わせた柔軟で働きやすい環境が強く求められているのが現状です。
保育士の心に響く魅力とは?
長年保育の仕事に情熱を注ぎ続ける奥先生は、保育士という素晴らしい仕事にこうした深い魅力を感じていると温かく話します。
「子どもたちのふとした無邪気な笑顔や何気ない呟きがすごく可愛くて、それを同僚の先生たちと共有するのがまた本当に楽しいです」
日々の何気ないやり取りの中に、数え切れないほどのやりがいや心温まる喜びが詰まっているのだそうです。
保育の現場を目指すあなたへ
奥先生から、保育の現場を目指す方へ向けた心からのメッセージです。
「もしよかったら、一緒に保育の現場で楽しく充実した時間を過ごしながら働いてみましょう」
まずは気軽に見学から始めてみませんか?複数の保育施設の見学も可能なので、気になる施設をじっくり比較して、自分にぴったり合った理想の職場を見つけることができます。
令和7年度 保育所等見学会 詳細
- 【申込締切】7月10日(木)
- 【実施期間】8月1日(金)〜9月12日(金)
- 【お問合せ】佐賀県社会福祉協議会
- 【TEL】0952-28-3406
- 【詳細】佐賀県社会福祉協議会 公式HPをご確認ください
新しい人生のスタートライン
保育の現場に少しでも興味のある方、まずは勇気を出して一歩を踏み出してみてください。あなたの「保育で輝く素晴らしい未来」が、まさにここから始まるかもしれません。