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2025.06.29

世界王者を輩出する道場で響く気合い声!昭栄中・柔道部の熱き挑戦

「エイッ!」

佐賀市の昭栄中学校を訪れました。柔道場に足を踏み入れた瞬間、魂を揺さぶる気合い声が響きました。畳の上では男女27人の部員たちが汗を流し、その眼差しは真剣そのもの。中学生とは思えないほど研ぎ澄まされた集中力の先に見据えているのは、全国の頂点という壮大な夢でした。

県3連覇の圧倒的実力!世界へ続く昭栄の系譜

現在、県中体連で3連覇という圧巻の成績を誇る昭栄中学校柔道部。男子・女子合わせて27名が所属し、日々の練習に情熱を注いでいます。

「僕たちの強みは"誰よりも強くなりたい"という気持ちの強さです」

そう語るのは、チームを率いる井上キャプテン。全国制覇という高い目標に向け、部員全員が熱い志を胸に取り組んでいる姿勢が印象的でした。

そして、この道場の「本物」ぶりを物語るのが、卒業生たちの活躍です。2024年の柔道世界選手権では、男子個人66㎏級で田中龍馬選手、男女混合団体73㎏級で田中龍雅選手がそれぞれ金メダルを獲得しました。まさに「世界への登竜門」がここにあります。

「投げる瞬間が快感」現役部員が語る柔道の魅力

練習の合間に、部員たちに柔道の楽しさについて聞いてみました。すると、目を輝かせながら次々と答えが返ってきます。

「相手を投げる瞬間が一番楽しいです」

「足技や組手で自分の形を作って技を決めたとき、最高に気持ちいい」

「男子と組むと力の差を感じるけど、その分上達も感じます」

90㎏級の男子部員は、「技を最後まで持っていくスピードが持ち味」と話し、最近の大会で県2位の成績を収めたとのこと。次の目標は「個人戦での優勝」。その瞳には、すでに次のステージへの強い意志が宿っていました。

勝負を決める組手の極意!昭栄流の戦略とは

「昭栄中学校の柔道の強さは"組手"にあります」と語る井上キャプテン。「相手を投げるには、まず組手で勝つこと。自分が有利な体勢を作り、相手の動きを制御することが大切です」とのことでした。

相手の動きを読み取る洞察力、自分の重心をコントロールする技術、そして最後まで諦めない精神力。組手への徹底したこだわりが、昭栄柔道を強豪たらしめる礎となっているのです。

伝統の「スピード仕込み」でスタミナを鋼鉄に!

もう一つの強さの柱が、昭栄中に受け継がれる「スピード打ち込み練習」です。20秒間に素早く技を何本も打ち込み、さらに2本ダッシュを加えることで、瞬発力と持久力の両方を鍛え上げます。

実際にリポーターもこの練習を体験してみましたが、「とにかくパワーがすごい!組もうとしても押し戻されてしまいます」とその力強さに驚きを隠せませんでした。これが昭栄中の「底力」なのです。

目標は県4連覇、そして全国の頂点へ!

柔道部の最大の目標は、県大会4連覇、そして全国大会での表彰台です。生徒たちは「県中体連、そして全国大会での優勝を目指して頑張ります!」と力強く宣言してくれました。

強さの裏にあるのは、地道な練習と「誰よりも強くなりたい」という真っ直ぐな情熱。未来の金メダリストが育つ現場が、まさにここにあります。

文武両道が光る!73年の伝統を誇る昭栄中学校

昭栄中学校は1952年に開校し、今年で73年目を迎える伝統校です。「三気精神(元気・勇気・根気)」と「奉仕の心」を大切に、変化の時代を生き抜く力を育む教育を実践しています。

校内には17の部活動があり、文武両道の校風が根づいています。例えば、柔道部が全国大会出場、野球部は県中体連優勝、女子バスケ部は県中体連準優勝など、運動部の活躍が目覚ましいものがあります。一方、美術部も39名が所属し、県大会での特選受賞者も多数在籍。文化面でも確かな実力を発揮している学校です。

まとめ

昭栄中学校柔道部は、歴史と伝統の中で鍛えられた精神力と、科学的な練習法で全国を目指す本気の部活動です。柔道という競技を通して心と体を磨き、仲間とともに高め合う姿は、まさに「青春」そのものです。

彼らの挑戦は、まだまだ続きます。

【2025年6月24日放送 かちかちLIVE 青春!アクティ部より】

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