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行列ができる人気うどん店 佐賀市「うどんこどん」季節限定メニューを実食!
「今まで食べたうどんで一番おいしい」。そんな熱い口コミを耳にし、今回は佐賀市呉服元町にある人気うどん店「うどんこどん」を訪れました。
店の外観は情緒ある趣きで、店内も木の温もりを感じる風情ある空間が広がっています。ここは元イタリアンシェフが手がける"独学のうどん"。素材にこだわったダシと自家製麺が生み出す、唯一無二のうどん体験をご紹介します。
元イタリアンシェフが生み出すうどんの世界
穴子の天ぷらうどん 食感・香り・旨みの三重奏
看板メニューのひとつが、贅沢に一本揚げの穴子天をのせた「穴子の天ぷらうどん(1,600円・時価)」。まず目を引くのはその圧倒的なビジュアル。器からはみ出すほど大きくふっくらと揚がった穴子天に、思わず「おおっ」と声が出てしまうほどの存在感があります。
スープには、焼あご・いりこ・鯖節・羅臼昆布などから丁寧にとった、店主こだわりのあごだしを使用。濁りのない美しい薄琥珀色のスープからは、ふわりと香るあごだしの芳醇な香り。ひと口すすれば、奥行きのある出汁の旨みがじんわりと舌に広がり、あと味はすっきりとキレがある。そんな仕上がりです。
- 商品名 : 穴子の天ぷらうどん
- 値段 : 1,600円・時価
味変として添えられているのが、自家製のしそ塩と、大葉を練りこんだ爽やかな香味わさび。脂の乗った穴子に、この二つが絶妙にマッチします。しそ塩をひとふりすれば香りが引き立ち、わさびをちょっとつければ清涼感がプラスされ、最後まで飽きることなく楽しめます。
季節の天ぷらはその時々で内容が変わるとのことで、訪れるたびに新たな組み合わせを楽しめるのも魅力のひとつ。丁寧な仕事と食材への敬意が一品に凝縮された、まさに「うどんこどん」の真骨頂ともいえる一杯です。
トマト天ぶっかけうどん 夏の爽快感を丸ごと味わう一杯
暑い季節にぴったりなのが「トマト天ぶっかけうどん」。
うどんはお店自慢の自家製麺。冷たいぶっかけスタイルで提供されており、のどごしの良さも特徴的です。シンプルながらも、季節感と驚きを兼ね備えた一品として、多くの人に好まれています。
- 商品名 : トマト天ぶっかけうどん
- 値段 : 1,000円
「うどんこどん」ができるまで ― 独学の情熱
店主・大久保さんがうどんの世界に惹かれたきっかけは、唐津市のうどん店「狐狸庵」で食べた一杯のうどんでした。
「舌触りとのど越しが良くて、初めて意識して“おいしい”と思えたうどんでした」と語る大久保さん。あまりの感動に「タダ働きでもいいから修行させてほしい」とお願いしましたが、残念ながら断られてしまったといいます。
それでも思いを断ち切ることはできず、独学での挑戦を決意。
そこから始まったのが、だしの研究です。
最初は「何がいいのか全く分かりませんでした」と振り返る大久保さん。手探りで素材を組み合わせる日々の中、少しずつ自分の理想とする味を追い求めていきました。最終的に、鯖の削り節・いりこ・焼あご・羅臼昆布などを使い、「他にはない」と思える味にたどり着いたそうです。
現在も日々改良を重ねながら、よりよい一杯を作るための探究を続けています。
まとめ
風情ある空間の中で味わう、丁寧に作られたダシと自家製麺のうどん。食材の旨味を最大限に引き出すその味に、多くの人が惹きつけられています。元イタリアンシェフの異色の経歴から生まれた「うどんこどん」。その探究心と妥協なき姿勢が、一杯のうどんに込められています。佐賀を訪れたら、ぜひ立ち寄りたい一軒です。
今回からサガテレビ 新コーナーに!
こちらの記事の内容は、新コーナー「グルメグル」の情報です!
佐賀の美味しい食を味の秘訣やお店の歴史とともに深掘りしながら巡る、新しいグルメ紹介企画です。
リポーターを務めるのは、福岡県大川市出身の中村豪志さん。
学生時代は野球部で特技は送りバント、青春の多くを自転車で佐賀を駆け巡った彼が、佐賀の美味しい魅力を皆さんにお届けします。
好きな食べ物はとうもろこし、からあげ、カフェのカレーと食通な一面も!どうぞお楽しみに。
- 放送番組 : サガテレビ Kachi Kachi Live
- 放送時間 : 毎週火曜日17時台
店舗情報
- 店舗名:うどんこどん
- 住所:佐賀市呉服元町9-13
- 営業時間:11:00~20:00(ラストオーダー19:00)
- 定休日:木曜日/第2・第4水曜日
- TEL:0952-97-9514
※近隣のパーキングをご利用ください