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見学会も開催!緊急時にあなたを救う!ドクターヘリの現場に密着取材
佐賀県の上空を飛ぶドクターヘリを見たことがある方も多いでしょう。今回、そのドクターヘリの現場に密着取材を行い、命を救う最前線の実態に迫りました。
佐賀県唯一のドクターヘリが活躍
「佐賀県には1機だけです」
佐賀県医療センター好生館の屋上に設置されたヘリポートには、県内唯一のドクターヘリが待機しています。この機体は年間400回以上の出動実績を誇り、佐賀県全域はもちろん、隣接する福岡県や長崎県への応援出動も行っています。
リポーターは、実際にドクターヘリの内部を見学。救急車に似た設備が整った機内には、フライトドクター席とフライトナース席が設けられ、ストレッチャーや医療機器が手の届く範囲に配置されています。
救急車との決定的な違い
ドクターヘリと救急車の最大の違いは、速さだけではありません。「救急車にはお医者さんは乗っていないけれども、ドクターヘリにはお医者さんとナースを乗せて、すぐに現場に急行することができます」と関係者は説明します。
つまり、より早く医師による治療を開始できることが、ドクターヘリの最大の強みなのです。まさに「1秒でも早く初期治療をするため」に、ドクターヘリは現場へ向かうのです。
フライトドクター・ナースの使命感
ドクターヘリに搭乗するフライトドクターの吉富さんと、フライトナースの坂本さんに直撃取材を行うと、彼らの強い使命感が明らかになりました。
フライトドクター吉富さんは「重症患者さんが救急車で来られるんですけれども、もうちょっと早く治療介入していれば、患者さんの回復もいいのかなという症例も多く経験しています。命を助ける、さらにもっといい状態にするためには、やはり早期治療介入が必要だと思って志した」と語ります。
一方、フライトナースの坂本さんは、現場での厳しい状況について「現場には医師1人、看護師1人で向かうので、重症の患者さんとなると、自分1人の手では足りないと思うことも結構あって、そのせいで処置が遅れたりしてはいけないと思っていて、消防の方だったり、警察の方だったり、いろんな職種の方の協力を得ながら処置を行っています」と説明しました。
フライトドクターになるための資格は必要?
フライトドクター吉富さん「ドクターヘリに乗るための特別な資格はありませんが、やはり、救急医療の知識が必要になるので、まずは知識の習得が前提です」
出動要請から出動までの時間は、わずか3分ほどという驚異的なスピードで出動しています。
見学会の詳細情報「ドクターヘリ見学会」
- 開催日: 9月13日(土)
- 開催場所:佐賀県医療センター好生館 (佐賀市嘉瀬町)
- 対象:小学生とその保護者
- 現在:参加者募集中
- 注意事項:応募多数の場合は抽選・雨天時やドクターヘリが緊急出動している時は、ドクターカーの見学に変更になる場合があります
詳しくは「佐賀県ドクターヘリ見学会」で検索してみてください。
まとめ
重症な患者にとって「初めの1分、2分はとても大事」だと語るフライトドクター。平均3分程度で出動する彼らの迅速な対応が、多くの命を救っています。この見学会を通じて、ドクターヘリやフライトドクター、フライトナースの仕事に興味を持つ子どもたちが増えることを期待しています。