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2025.08.19

「過信は禁物」水難事故を防ごう!実際に体験"水の怖さ"と命を守る方法

アウトドアシーズン真っ盛りのお盆の時期、海や川でのレジャーが増える一方で、よく耳にするのが「水難事故」のニュース。楽しいはずの時間が、一歩間違えれば命の危険と隣り合わせになってしまいます。今回は、19の小学校で水難救助講習を行っている日本赤十字佐賀県支部の井川さんの指導のもと、リポーターの福岡が実際に水難事故の怖さを体験。その現場から、命を守るための知識と行動をお伝えします

「泳げるから大丈夫」は危険な思い込み!着衣泳の衝撃体験

炎天下の中、深い水泳プールで行われた「着衣泳」体験。水泳歴5年で泳ぎに自信のある福岡リポーターでしたが、服を着たまま水に入ると状況は一変しました。

「重たい…顔を出すのがやっと。服が重りになって全然手足がいうことを聞かない」

水から上がるのも一苦労で、息も切れてしまいます。

井川さんによれば、ジーパンなど綿素材の服は水を吸収して重くなり、浮力を奪ってしまうため非常に泳ぎづらくなるとのこと。今回は流れのないプールでしたが、川や海では流れや波でさらに危険が増し、パニックに陥って溺れる可能性が高まります。

命を守る基本中の基本「浮いて待つ」が最重要!

井川さんが最初に強調する心得は「着衣では泳げないという認識を持つこと」。そして、万一水に落ちたら「浮いて待つ」が鉄則です。

泳ごうとすると体力を消耗し、溺れる危険が増します。浮いて待つことで以下のメリットがあります。

  • 溺れにくい
  • 体力を消耗しない
  • 水を飲まない
  • 長時間助けを待てる
浮くためのポイント
  • 空気を大きく吸い込む
  • 体を大の字に開く
  • 胸を張る
  • 無駄に叫ばない(肺の空気を逃がさない)

意外な事実!靴は脱がずに履いたままが正解

さらに意外なポイントとして、「靴は浮くので脱がない」ことが重要です。多くの人が脱いだほうが身軽になると思いがちですが、靴の浮力は命を守る大切な助けになります。

福岡リポーターも「泳げる人でもあんなに泳げなくなるとは…」と、その衝撃的な体験に驚きを隠せませんでした。

もしも目の前で人が溺れていたら?安全な救助の鉄則

水難事故で怖いのは、自分だけでなく他人が溺れている場面に遭遇すること。その時、焦って飛び込むのは二次事故の危険があります。井川さんは「救助は安全を最優先に」とアドバイスします。

救助の優先順位
  1. 複数で救助
  2. 陸上から救助
  3. 物を使って救助
  4. 泳がずに救助

この順序で考えれば、安全な方法が選びやすくなります。事前にひも付きの浮き輪などを備えておくのも有効ですが、海や川には常に救助具があるわけではありません。そこで役立つのが「身近な物」です。

身近なアイテムが命綱に!意外な浮き具の正体

浮き具の代わりになる身近な物として体験で使ったのは以下の通りです。

  • ペットボトル
  • クーラーボックス
  • スナック菓子の袋
  • 用水路設置の救助用具
  • ランドセル

驚きの浮力!ペットボトルとランドセルの救命効果

ペットボトルは首元やお腹に当てると浮力が得られます。

ランドセルは上下逆さにして抱きかかえるとしっかりと浮きます。福岡リポーターも「安心感があります、浮きますね」と実感していました。中身は入っている方がより浮力が持続します(本は水をすぐに吸わないため)。

救助のコツを実践!ペットボトル投げの成功法則

次に福岡リポーターは救助者役としてペットボトルを投げる練習に挑戦。最初は風に流されて届かず失敗してしまいました。

井川さんのアドバイスは、「ペットボトルが空だと軽くて制御が難しいので、少し水や砂利を入れて重くする」こと。そのうえで溺れている人の胸をめがけ、下から投げると成功率が上がります。実際、2回目で見事成功しました。

体験を通して学んだ命を守る教訓

福岡リポーターは「泳げるから大丈夫」という過信がいかに危険かを痛感。「ランドセルや靴が浮くこと、ペットボトルに水を入れると投げやすくなることなど初めて知った」と振り返ります。

井川さんも「子どもから目を離さない、周囲の人から目を離さないことが何より大事」と強調しています。

水遊びは危険を想定して備え、正しい知識と冷静な判断で、この夏も安全に楽しみましょう。

水難事故を防ぐ4つの心得

  • 着衣では泳げない
  • 浮いて待て
  • 物を使って救助
  • 過信は禁物
【2025年8月8日放送 かちかちLIVE 金曜特集より】

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