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城南中学校新体操部 県中体連2連覇の軌跡と青春
新体操に求められる身体能力
新体操部の練習を見ると、まず目を奪われるのは選手たちの驚異的な柔軟性です。1年生の富田さんは、椅子を使って180度以上の開脚を披露。
「痛くないんですか?」というリポーターの質問に「痛くないです」と笑顔で答える姿が印象的でした。
部長の太田さんは、この柔軟性の重要性についてこう説明します。
「新体操では、180度以上の開脚度を求められるので、柔軟運動は欠かせません。でも、体が柔らかいだけではダメなんです。怪我や身体軟度の実施面に影響してくるので、筋力トレーニングにも取り組んでいます」
手具が織りなす美しさと技術
リボンの技術
5メートルの長さのリボンを流れるように大きな弧を描くなど、自在に操るためには常に手首を動かしていなければなりません。リボンが床についたり、絡まって結び目ができたりすると減点対象になります。
部長は語ります。「見た目はとても華やかですが、やってみるととても難しい手具なんです。技術習得には相当な練習が必要です」
フープの技術
フープは一見簡単そうに見えますが、扱いが難しく、投げる・受ける、回す、転がすといった多彩な技術を駆使する必要があります。見る人を魅了するリズム感と華麗さが求められ、技術の習得には基礎練習が重要で、タイミングや精度が成績を左右します。
県中体連2連覇の演技
練習の成果を示すように、選手たちは県中体連2連覇を果たした団体演技を披露しました。
フープを華麗に操りながら、音楽に合わせて流れるような動きを見せる選手たち。華やかさの中にも確かな技術が光り、途中で見せる笑顔からは表情の豊かさも伝わってきました。
選手たちが語る新体操への情熱
部員は入部のきっかけをこう振り返ります。
「先輩たちが演技をしているのを見て、自分もやってみたいと思ったからです。表情豊かに踊っている先輩たちの演技に、目が離せなくなって引き込まれました」
また、別の部員はこう語ります。
「曲に合わせて、リボンやフープなどの手具を使い、見ている人に楽しんでもらえるところです。他には、体が柔らかくなったり、できなかった技ができるようになる楽しみもあります」
全国大会に向けた取り組み
現在夏休み中でも、選手たちは週4日のペースで練習を続けています。部員の1人は目標を語りました。
「今月23日から中体連の全国大会が佐賀県であるので、それに向けて日々みんなで練習しています」
新体操部は、クラブでの練習を中心に活動している部員を含め総勢17人で活動しています。地元佐賀県で開催される全国大会は、選手たちにとって特別な意味を持つ舞台となります。
感謝を込めて全国大会へ
部長の太田さんは、今後の目標についてこう語りました。
「全国大会では、これまでやってきたことを最大限に発揮し、いつも応援してくださるみなさんへの感謝の気持ちを込めた、最高の演技をすることです。そして、このメンバーで一緒に演技できるのも最後です。これまで指導してくださった先生方、支えてくれた仲間、保護者の方々に、結果で応えられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」
「城南魂」が育む選手たち
城南中学校には「城南魂」と呼ばれる3つの心があります。
- 正しい心
- 美しい心
- ねばり強い心
この精神は学校生活はもちろん、部活動でも意識されており、新体操部の選手たちにも脈々と受け継がれています。