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2025.08.17

城南中学校新体操部 県中体連2連覇の軌跡と青春

佐賀市にある城南中学校新体操部が、県中体連団体演技で2年連続優勝を果たしました。創部から約64年という長い歴史を持つこの部は、今年で通算7回目の県優勝を達成。美しさと技術、そして強靭な精神力が織りなす青春の物語を追いました。

新体操に求められる身体能力

新体操部の練習を見ると、まず目を奪われるのは選手たちの驚異的な柔軟性です。1年生の富田さんは、椅子を使って180度以上の開脚を披露。

「痛くないんですか?」というリポーターの質問に「痛くないです」と笑顔で答える姿が印象的でした。

部長の太田さんは、この柔軟性の重要性についてこう説明します。

「新体操では、180度以上の開脚度を求められるので、柔軟運動は欠かせません。でも、体が柔らかいだけではダメなんです。怪我や身体軟度の実施面に影響してくるので、筋力トレーニングにも取り組んでいます」

手具が織りなす美しさと技術

リボンの技術

5メートルの長さのリボンを流れるように大きな弧を描くなど、自在に操るためには常に手首を動かしていなければなりません。リボンが床についたり、絡まって結び目ができたりすると減点対象になります。

部長は語ります。「見た目はとても華やかですが、やってみるととても難しい手具なんです。技術習得には相当な練習が必要です」

フープの技術

フープは一見簡単そうに見えますが、扱いが難しく、投げる・受ける、回す、転がすといった多彩な技術を駆使する必要があります。見る人を魅了するリズム感と華麗さが求められ、技術の習得には基礎練習が重要で、タイミングや精度が成績を左右します。

県中体連2連覇の演技

練習の成果を示すように、選手たちは県中体連2連覇を果たした団体演技を披露しました。

フープを華麗に操りながら、音楽に合わせて流れるような動きを見せる選手たち。華やかさの中にも確かな技術が光り、途中で見せる笑顔からは表情の豊かさも伝わってきました。

選手たちが語る新体操への情熱

部員は入部のきっかけをこう振り返ります。
「先輩たちが演技をしているのを見て、自分もやってみたいと思ったからです。表情豊かに踊っている先輩たちの演技に、目が離せなくなって引き込まれました」

また、別の部員はこう語ります。
「曲に合わせて、リボンやフープなどの手具を使い、見ている人に楽しんでもらえるところです。他には、体が柔らかくなったり、できなかった技ができるようになる楽しみもあります」

全国大会に向けた取り組み

現在夏休み中でも、選手たちは週4日のペースで練習を続けています。部員の1人は目標を語りました。
「今月23日から中体連の全国大会が佐賀県であるので、それに向けて日々みんなで練習しています」

新体操部は、クラブでの練習を中心に活動している部員を含め総勢17人で活動しています。地元佐賀県で開催される全国大会は、選手たちにとって特別な意味を持つ舞台となります。

感謝を込めて全国大会へ

部長の太田さんは、今後の目標についてこう語りました。

「全国大会では、これまでやってきたことを最大限に発揮し、いつも応援してくださるみなさんへの感謝の気持ちを込めた、最高の演技をすることです。そして、このメンバーで一緒に演技できるのも最後です。これまで指導してくださった先生方、支えてくれた仲間、保護者の方々に、結果で応えられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」

「城南魂」が育む選手たち

城南中学校には「城南魂」と呼ばれる3つの心があります。

  • 正しい心
  • 美しい心
  • ねばり強い心

この精神は学校生活はもちろん、部活動でも意識されており、新体操部の選手たちにも脈々と受け継がれています。

同校の特徴的な施設として、体育館の屋上にプールがあることでも知られています。「すごくエモい」と生徒たちが話すこのプールのように、他にはない独自性を持つ学校環境が、選手たちの個性を育んでいます。

まとめ:歴史と情熱が結ぶ未来

64年という長い歴史の中で培われた技術と「城南魂」。そして何より、新体操への純粋な情熱を持つ選手たちが、佐賀県で開催される全国大会で最高の演技を披露することを期待したいと思います。
【2025年8月12日放送 かちかちLIVE 青春!アクティ部より】

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