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2025.11.25

佐賀市川副町の老舗「MIFUKUAN」が手がける粕漬けと柚子こしょうの新しい味わい

米の季節にぴったりなご飯のお供を求めて、佐賀市川副町にある老舗粕漬け店「MIFUKUAN」を訪れた小田井さん。ここで出会ったのは、伝統の粕漬けと意外な調味料の新しい楽しみ方でした。定番の「三福漬」、川副町ならではの珍しい「海茸の粕漬け」、そして粉末状の柚子こしょうをご飯にパラパラ。佐賀ならではの「粕ごと食べる」甘くてクリーミーな粕漬けと、新しいスタイルの柚子こしょうで、いつものご飯を特別な一品に変えてみませんか。

川副町に根付く粕漬け文化

佐賀市街から南へ延びる佐賀空港線の交差点「空港大橋南」を東へ入って、少し進んだホームセンターの隣にある「MIFUKUAN」。木目調の建物に白い暖簾が掛かるこの店は、粕漬け製造を手がける老舗です。

店主によると、粕漬けが川副町で盛んになった背景には「佐賀と言ったら佐賀の酒蔵も多い」という理由があります。「たくさんの酒粕が出るようになりまして、それで荒谷機械の新鮮な海類とかを漬け込んで保存食という形で始まったわけです」と説明してくれました。

昔は川副町だけで50社以上が粕漬けを製造していたそうですが、現在は5〜6社程度に減ってしまったといいます。

定番から珍味まで楽しめる粕漬けの世界

定番の「三福漬」

まず紹介されたのは、定番の「三福漬」。大根、人参、きゅうりの3種類の野菜を酒粕で漬けたものです。リポーターは一口食べて「食感しっかりしてコリコリして残ってる。酒粕の方のこの味わい深さみたいな感じとこのお米の甘さ。よく合うね」と感想を述べました。

  • 商品名:三福漬(150g)
  • 値段:432円

川副町ならではの「海茸の粕漬け」

続いて登場したのは、川副町ならではの珍しい「海茸の粕漬け」です。

海茸の粕漬けを味わった小田井さんは「これもコリコリしてるのが面白い。癖がない海茸なので、貝独特のちょっとした風味があるじゃないですか。あれが少し残るんです。うまいです。非常にうまいです、これ」と絶賛していました。

  • 商品名:海茸粕漬(有明海産100g)
  • 値段:1,080円
海茸とは、昔は川副町で相当取れていた海産物で、地域の人々にとって馴染み深い食材でした。

意外なご飯のお供・粉末柚子こしょう

粕漬け以外にも、この店にはご飯に合う意外な商品があります。それが粉末状の柚子こしょうです。

通常のペースト状とは異なり、粉末になった柚子こしょうをご飯にパラパラと振りかけて食べるという新しいスタイル。小田井さんは「柑橘の酸味を感じながらご飯食べるってあんまりないじゃないですか。とても爽やかですよ」と新鮮な驚きを表現していました。

この粉末柚子こしょうは、ご飯にまぶしておにぎりにするのも美味しいそうで、使い方の幅が広がりそうです。

全国でも珍しい佐賀の粕漬けの特徴

佐賀市川副町の粕漬けには、全国でも珍しい特徴があります。まず、甘くてクリーミーなタイプであること。そして、粕ごと食べるということです。全国の主流は粕を拭き取って食べるスタイルですが、川副町では粕も一緒に味わいます。

店主は今後について「先代のスタッフたちがずっと受け継いできてるのをやはり後世には残していかなければならないと思ってます」と語り、伝統を守り続ける決意を示していました。

まとめ

新米の季節に、伝統の粕漬けと新しいスタイルの柚子こしょうで、いつものご飯を特別な一品に変えてみてはいかがでしょうか。昔は50社以上あった川副町の粕漬け製造業者も、現在は5〜6社程度に。その中で伝統を守り続ける「MIFUKUAN」の、甘くてクリーミーで粕ごと食べる佐賀ならではの粕漬けと、ご飯にパラパラと振りかける粉末柚子こしょう——老舗が手がける新旧の味わいを、ぜひお試しください。
店舗情報
  • 店舗名: MIFUKUAN
  • 所在地: 佐賀市川副町
【2025年11月18日放送 かちかちLIVE 小田井涼平と そいよかね!ツアーズ より】

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