企業情報番組審議会だより

番組審議会だより(2022年11月)

令和4年11月24日開催

出席委員

吉住委員長 中村副委員長 植田委員 桑原委員 吉牟田委員 古川委員 小柳委員 山口委員

審議番組

FNS 九州・沖縄ブロックネット ドキュメント九州 サガテレビ制作
立ち上がれ!夢へのゴング

<サガテレビ放送日>
2022年10月23日(日)13:00~13:30

番組概要

神埼市に2021年5月、県内初となるプロレス団体「BURST」が誕生。率いるのは唯一の所属プロレスラー、岩崎永遠さん。毎月、全国から強豪レスラーを招いて大会を開催し、熱戦を繰り広げている。
2年前、東京のチームを退団後、選手活動ができなくなった岩崎さん。そんな時「うちに来て、復帰を目指そう」と手を差し伸べてくれたのが、過去にプロレスイベントで縁があった佐賀の建設会社。岩崎さんは佐賀へ移住し、その会社で働きながらレスラーに復帰する道を模索。会社の倉庫をプロレス会場に改築し、月に一度大会を開くことになった。昼は仕事、夜は孤独なトレーニング、空いた時間は地元住民との交流に回る毎日。「見た人に“明日からも頑張ろう”という元気を与えたい」「子どもたちに夢を持ってほしい」と、自らの戦いにメッセージを込める岩崎さんを追った。

議事概要

事務局⾧よりあいさつの後、番組プロデューサーのコンテンツ推進部・前田シニアマネージャーより番組概要が説明された。その後、番組を視聴し、吉住委員⾧の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して担当者からの説明が行われた。加えて、今回は番組審議終了後、2023年4月1日に改定を予定しているサガテレビ番組基準の改正が妥当かどうかの審議をしていただき、質問に対する確認事項があったため事務局預かりとさせていただくこととし、改めて次回、審議継続していただくこととなった。最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。

委員の意見概要

●最初から最後まで「夢を与えたい」という彼(主人公)の主張のみだった。
●全編がプロレスシーン。佐賀での生活の部分とかの背景があれば厚みが出たのでは。そういった意味では角度を変えた描き方をして欲しかった。プロレスがわからないのでコメントのしようがない。
●前の団体を抜けることになった理由の一つであるコロナ禍における苦悩などにもスポットを当てて欲しかった。
●なぜ佐賀だったのか、その辺りの描き方が立体的ではなかった。
●プロレス自体に拒否反応があるので、立ち上がる精神をみせるのがいじめ撲滅などのために繋がるとは思えない。
●「覚悟をもって受け入れる必要がある」と言った建設会社社⾧の言葉に人を助ける姿が垣間見えた。
●プロレスの観客に女性が多いことに驚いた。
●今後の活躍を見せていただければと思います。
●サガテレビとしてドキュメンタリーを制作するのであれば、本人のことをもっと調べる(深堀する)必要があったのでは。
●佐賀にこういう団体ができることは大賛成。地域の活性化にもつながればいい。ぜひ成功してほしい。
●昔はプロレスをよく見た。今の時代、取り巻く環境や興行も変わったなという気がした。
●リングの上のプロレスならいいが、街のイベント会場、子供たちの目の前での殴り合いはいくらプロレスとはいえいかがなものか。そのシーンに関しては配慮があってもよかったのでは。どういう理由でサガテレビは放送したのか。一般社会に暴力を広げるのは絶対にNG。
●「殴られても立ち上がる。」これもNG。そもそも殴ってはダメ。いじめ撲滅と言われても矛盾がある。
●プロレスとはいえ暴力シーンを扱うことにおいては注意喚起するようなことができなかったのか。予防策を検討してほしい。
●上記の意見を聞いていて、昔のテレビにあったものが無くなっていると感じてしまった。
●受け取る側の時代背景を意識した上で伝えることの難しさを感じた。
●「夢」というのが何なのか。そこが気になった。佐賀で頑張り、中央に出ていくことが夢なのか。佐賀で花を咲かせることが夢なのか。
●次のステップで何を目指しているのか、そこを知りたかった。
●プロレスという格闘技の描き方は難しかったのかもしれないが、まとまりのいい良い番組だった。
●非常に感動した。
●プロレスのシーン自体にも引き込まれたし、普段の生活を見せなかったのも良かった。
●全体として消化不足の感が否めない。
●全体としての演劇性があれば子供が見ても元気がもらえるようなものになったのかもしれない。
●主役だけでなく主役の周りの方などを取り上げることで深堀できるような見せ方ができた気がする。
●殴られても立ち上がるではなく、立ち上がらなくてもいいんだよというメッセージも必要な気がした。