企業情報番組審議会だより

番組審議会だより(2023年9月)

令和5年9月28日開催

出席委員

吉住委員長 中村副委員長 川合委員 桑原委員 吉牟田委員 古川委員 山口委員

審議番組

報道ニュース「終戦企画」
(番組審議会では8月に放送した下記4回分を審議)

<サガテレビ放送日>
①8月7日(月)放送「戦争で死に別れ引き裂かれた家族」
②8月9日(水)放送「南方戦線“仲間の死”目にした男性」
③8月10日(木)放送「妻と娘を残し満州の最前線へ」
④8月15日(火)放送「爆撃で海へ…ミッドウェー海戦」

番組概要

戦争体験者の高齢化が著しいなか、貴重な記憶をつぎの世代に遺すため、サガテレビでは毎年複数の戦争体験者の声を集め、8月の終戦の日を中心に放送しています。今年は、例年通り戦地へ赴いた兵士の体験のほか、「物が伝える戦争の記憶」「家族の人生を変えた戦争」「内地へ~引揚者の記憶」「空襲」といったテーマを設定し、計7本11人の記憶・体験を放送しました。9月度の番組審議会ではその中から4回分の放送を審議対象といたします。

議事概要

事務局長よりあいさつの後、報道部のニュースデスク・田村副部長より、挨拶ならびに番組概要が説明された。その後、番組を視聴し、吉住委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して担当者から説明が行われた。審議終了後、事務局より配布資料の説明を行い、最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。

委員の意見概要

戦争は本当に悲惨。特に戦争に行かれた方は、死んでも地獄、生きても地獄。「戦争は本当にやってはいけない」という言葉があったが、本当にそうだと感じた。
沈んで風化した空母の映像は本当にリアルで、戦争を知らない人にとっては非常にインパクトがあったのでは。
人前で泣けないなどその時代の考え方、戦争という独特の時代を感じた。
戦争だけでなく、その時代の慣習や考え方など、自分自身勉強をした方が良いなと感じさせられた。
意義のある企画なので、アーカイブ化させ学校などで教材として活用してほしい。
戦争を経験した方々がいるからこそ今の私たちの生活があるということを若い人たちにも伝えて欲しい。
VTR明けのスタジオにてキャスターの「今後どうするべきか皆が考えなければいけない」というコメントがよかった。そういったコメントが毎回あったほうがよかったのでは。
戦争を風化させないために、日本人としてどうやって平和を守るかなどの課題提供があればもっとよかった。
戦争をどう受け止め、次に活かすか、意義のある素晴らしい番組だと感じた。
すばらしい企画だと思うが、後世に伝えることを最優先で考えると夕方の時間帯だけでなく様々な時間帯で放送するなどの工夫が必要。
地域のメディアとして貴重な証言を肉声で後世に残すという充実した企画を放送している姿勢に敬意を表する。
積み残した戦後の課題、とりわけ戦争孤児など当事者だけではなく残された方々へ光をあてたのは非常によかった。当事者がいなくなった時にどう伝えていくべきかという点では試金石になったように思える。
なぜ戦況が悪くなったのかなど、当時の世界情勢を説明した上で構成するとより戦争の背景がわかったと思う。
地道に証言を取材する意義は大きいと思う。
証言者が、言葉にならず思いをはせる部分をあえて放送するのは、テレビならではの映像の力を感じた。
記者自身が、取材を通して何を感じ今後どうしていきたか、記者の顔が見える形で、テレビやWebを通して出しても良いと感じた。
ぐっとくるものがあり今後も続けて欲しい。
終戦企画の放送ですぐCMにいくのは余韻に浸る時間がなくもったいないと感じた。
証言者がいなくなった時に今後どうしていくのか、突き付けられた問題だと感じた。
戦争の悲惨さ、あやうさなど様々なことを学べる時間だった。
戦争体験者の話しの中で、地元の映像が映っていると戦争を身近に感じ、佐賀らしいニュースだと実感した。