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目指すは全国ベスト16!鹿島市立西部中 女子バレー部の強さの秘密
鹿島市立西部中学校の女子バレーボール部が、県中体連で2年連続優勝という快挙を成し遂げました。その強さの秘密は、派手なプレーではなく、地道に磨き続けた「つなぎ」にあります。全国大会出場やU-16日本代表選手も輩出する強豪校に密着し、部員たちの汗と涙の青春を追いました。
県中体連2連覇を達成!西部中女子バレー部の快進撃
女子バレー部は現在22人で活動。昨年度の県大会で2年連続5回目の優勝を果たしました。過去には全国大会への出場経験もあり、U-16日本代表選手も輩出。まさに佐賀県を代表する強豪チームです。
チーム最長身となる175cmの選手は、「ブロックが2枚きても抜いて点を取るのが得意」と自信をのぞかせます。
勝利をつなぐ「チームの柱」は“つなぎ”
キャプテンの永渕芽生(めい)さんは、チームの強さの秘訣を聞かれ「つなぎです!」と即答。「2人のエースにしっかりボールをつなげるよう、日々の練習に取り組んでいます」と語ります。
ただアタックを打つのではなく、1本のボールをチーム全員で「つなぐ」意識こそが、勝利への鍵なのです。
瞬発力を鍛える!独自の「フラッグ練習」
女子バレー部が行っている特徴的な練習の一つが「フラッグ練習」。足踏みをしながら、合図のフラッグが指す方向へ瞬時に体を向け、また正面に戻るという動作を繰り返します。
永渕キャプテンは「ボールが来た方向に素早く反応できなければ、次のプレーに対応できません」とその重要性を説明。試合中のレシーブミスにも対応できるよう、反射神経と運動量を高めるトレーニングです。
正確なレシーブを支える練習「二人レシーブ」
「二人レシーブ」も、チームの“つなぎ力”を養う重要な練習です。足をしっかり動かし、正確にセッターへボールをつなぐことを目的としています。
「ギリギリのボールをレシーブして、身を守るためのフライングも練習に含まれています」と永渕キャプテン。どんなボールでもつなぎ切る姿勢が、強豪チームの底力を支えています。
アタック速度90km超!チームのエース・森田愛菜さん
強力な攻撃力を誇るのが、レフトポジションの森田愛菜さん。アタックのスピードはなんと90km/h超え。周囲の平均が60km前後と言われる中で、まさに“破壊力抜群”の存在です。
「その秘訣は?」という問いに、森田さんは「ご飯をいっぱい食べること!」と笑顔で返答。中学生らしい素直な一面も魅力的です。
「つなぐ力」で全国へ!高みを目指す仲間たち
県大会2連覇という実績に甘んじることなく、西部中学校女子バレー部はさらなる高みを目指しています。キャプテンの永渕芽生さんは「私たちの目標は、九州大会でベスト4以上、全国大会でベスト16に入ることです」と力強く語ってくれました。
その挑戦を支えているのが、チーム全員で一つのボールをつなぐ「つなぎ」の力。瞬発力を高めるフラッグ練習、正確なプレーを追求する二人レシーブ、そして90km超のアタックを繰り出すエースの存在すべてがかみ合い、強さを生んでいます。
厳しい練習の中でも、仲間と励まし合い、支え合いながら一歩一歩進んでいく部員たちの姿には、青春のまぶしさが詰まっています。「つなぐ力」を信じ、全国の舞台へ挑み続ける西部中女子バレー部。これからの活躍にも大きな期待が寄せられます。
伝統と実績を誇る鹿島市立西部中学校
鹿島市立西部中学校は1974年に設立され、今年で51年目を迎える伝統校です。生徒会長の藤井さんは「部活動では、柔道部が個人で全国大会へ出場し、バレーボール部が九州大会へ出場しました。他にも野球部やソフトテニス部などがあり、日々大会で優勝するために頑張っています」と学校の特色を紹介しました。運動部だけでなく、文化部も活発に活動しています。
剣道部は「全国中体連1位」という高い目標を掲げ、厳しい練習に取り組んでいます。「先生方に怒られ涙を流すこともありますが、乗り越えて頑張っています」と部員たちは語りました。このように、各部活動が切磋琢磨しながら、学校全体で高い目標に向かって努力する文化が根付いているのが西部中学校の特徴です。