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パパも育児の時代へ!佐賀県が「SAGA PAPA育休アシスト奨励金」スタート
佐賀県内の男性育休取得の現状
佐賀県男女参画・女性の活躍推進課の古川さんによると、「育休を取得している男性はじわじわと増えてきています」とのこと。県内企業に勤務する男性の育休取得率は令和5年度で45.8%に達しており、佐賀県の調査でも確実な増加傾向が見られます。
しかし、取得率の向上の一方で課題も残っています。古川さんは「一方で、言い出しづらい。短い期間しか取れなかったという声が聞こえてきているのも現状です」と語り、制度の浸透と実際の取得環境との間にはまだギャップがあることを明かしました。
職員自身の体験から見える育休の価値
同課の喜多さんは、自身の体験を通じて育休の意義を語ります。「私の夫も育児のため、休暇をとりました。半年間休みをいただきまして、育児も家事もふたりで二人三脚で歩めました」
この体験から得られたメリットは大きく、「子どもが小さなころからミルク・おむつ替え・お風呂などを経験しているので、安心してこどもを預けることができます」と実感を込めて話します。現在もご主人は家事・育児に積極的で、育休期間中の経験が継続的な関わりにつながっているそうです。
夫婦関係を左右する「愛情曲線」の真実
家事・育児を「一緒にするか」でその後の夫婦関係に明暗が分かれることをご存知でしょうか。
「愛情曲線」と呼ばれるデータは、女性の男性に対する愛情の変化を表したものです。結婚直後に夫に向いていた愛情が出産直後にガクンと下がる傾向が見られます。
注目すべきは出産直後からの変化です。男性が育児に積極的だと愛情が少しずつ回復していく一方で、家事や育児に消極的な「低迷グループ」では愛情が回復していなかったという結果が出ています。
つまり、出産後に夫がどれだけ家事・育児に取り組むかが夫婦関係を左右する大きなカギとなるのです。このような意味で、出産直後の育休は非常に重要な期間と言えるでしょう。
平川アナの育休体験談「覚悟を持って伝えることの大切さ」
育休取得を会社へ伝えた時の心境
「休みたいし、休まないといけないと思ったから、覚悟を持って言わないと。という気持ちで上司に伝えました。すると上司からはわかった!もちろん!どのくらい休みを取る?と、とんとん拍子に話が進み、育児への覚悟だったり、積極性や、育休を取ったという自負も芽生えました」
愛情曲線について平川アナは率直に語ります。「僕としても愛情曲線としては、妻よりも娘にどうしても向いていると思います。しかし、信頼曲線であれば上がっています!キュンキュンとかはないのかもしれませんが、一緒に過ごしているパートナーとしての信頼曲線は上がり続けています」
「ふたりで一緒に頑張った期間として育休は残るのでとても大事です」という言葉からは、育休が夫婦の絆を深める貴重な時間であることが伝わってきます。
男性の更なる育休取得増加へ!佐賀県の新支援制度
佐賀県では2025年4月から、「SAGA PAPA育休アシスト奨励金」という新しい支援制度をスタートさせました。この制度では、男性が14日以上の育休を取得した場合、企業に20万円を交付するというものです。
この支援制度により、男性が育休を取りたいと言いやすい環境づくりが期待されています。企業側にとっても経済的なメリットがあることで、男性の育休取得をより積極的に支援する体制が整うでしょう。
佐賀県の子育て支援が示す新しい家族の形
佐賀県内での男性育休取得率45.8%という数字は、家族の在り方に対する意識の変化を表しています。単に制度を利用するだけでなく、夫婦で支え合い、子どもの成長を共に見守る新しい家族の形が根付きつつあります。
「SAGA PAPA育休アシスト奨励金」の導入により、今後さらに多くの男性が育休を取得し、家族との貴重な時間を過ごすことができるようになるでしょう。佐賀県の取り組みは、全国のモデルケースとしても注目されそうです。
佐賀県の男性育休支援
- 制度名: SAGA PAPA育休アシスト奨励金
- 開始時期: 2025年4月
- 支援内容: 男性が14日以上の育休取得で企業に20万円交付
- 令和5年度県内男性育休取得率: 45.8%