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唯一無二のスパイスカレー!週末限定の隠れた名店 佐賀市天神「喫茶ヤク」
佐賀市天神に、週末しか開かない特別なスパイスカレー専門店があることをご存知ですか?その名も「喫茶ヤク」。土曜と日曜のみ営業、メニューは週によって変わる1種類のカレーのみという。足繁く通う常連客が後を絶たないのは、「ここでしか食べられない味」「唯一無二で癖になります」などの声があり、スパイス使いと、店主の確かな腕があるからです。
今回は、そんな「喫茶ヤク」の魅力と、店主・西村さんが作るカレーへのこだわりに迫ります。
200種類以上のレパートリー!自由に作る「スパイスカレー」の世界
お話を伺ったのは、「喫茶ヤク」の店主・西村さん。これまでに作ってきたスパイスカレーの数はなんと200種類以上にものぼります。
この日提供されていたのは、インドのベンガル地方で家庭的に食べられている「チキンのジョル」。聞き慣れない料理名に驚きつつ、その本格的な香りと見た目に、食欲が一気に高まります。
"スパイスカレー"とは?
「スパイスカレーって何?」という質問に対して、西村さんはこう語ります。
「明確な定義はないんです。ルータイプではなく、スパイスを使って自由に作る、オリジナリティのあるカレーが"スパイスカレー"と呼ばれているみたいですね。」
その言葉通り、喫茶ヤクでは毎週違うカレーが登場。まさに"創作カレーの引き出し"の多さが光るお店です。
チキンのジョル
日本では珍しい「マスタードオイル」を使用
香り立つスパイスの中には、日本ではあまり馴染みのないマスタードオイルも使われています。このオイルは、インド東部やバングラデシュでよく使われるもので、ほんのりとした苦味と香ばしさが料理に深みを与えています。
ごろっと入ったチキンの手羽元やじゃがいもが食べ応えをプラスし、口に入れるたびに複雑な香りと辛さのグラデーションが押し寄せてくる、奥行きのある一皿です。
驚きのシンプル調味料「塩と砂糖」だけ!
最も驚くべきは、そのシンプルな調味料使い。西村さんはこう語ります。
「調味料は塩と砂糖くらいしか使っていません。スパイスの香りと素材の味で、十分に深みが出るんです。」
シンプルだからこそ、スパイスや食材そのものの力が試される。「喫茶ヤク」のカレーが唯一無二の味と感じられる理由が、ここにあるのかもしれません。
店主直伝!おいしい食べ方のコツ
西村さんによると、「チキンのジョル」をさらにおいしく味わうためのおすすめの食べ方があります。
じゃがいもを潰して、ライスと混ぜながら食べる!
じゃがいもの甘みとスパイスの辛みが馴染み、全体のバランスが一段とまろやかになります。辛さが苦手な方でも、これなら安心して食べられるそうです。
実は「喫茶店」から始まった!
「喫茶ヤク」という名前の通り、もともとはコーヒーなどを提供する喫茶店として始まったお店です。しかし、スパイスカレーの人気が想像以上に高まり、注文が殺到。現在は週末限定のスパイスカレー専門店として営業しています。
喫茶店をカレー屋に変えてしまうほど人気のカレー。ぜひ堪能してみてください!