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2025.07.30

介護のプロを高校で育成!全国制覇も果たした嬉野高校「総合学科 社会福祉系列」

介護の現場で活躍する未来の人材が、佐賀県の高校で育まれていることをご存じですか?今回訪れたのは、全国大会でも何度も優勝経験を持つ「佐賀県立嬉野高等学校」。介護福祉士を目指して学ぶ高校生たちの姿を通して、介護の仕事の魅力と、佐賀県の若者育成への取り組みをご紹介します。

高校から目指せる国家資格「介護福祉士」

伺ったのは授業中の教室。ちょうど介護の実技指導が行われていました。

「本校は総合学科で、今授業を受けているのは社会福祉系列に所属する生徒たちです」と話すのは、社会福祉系列を担当する浦郷先生。

"最短ルート"で介護福祉士を目指す

社会福祉系列とは、国家資格「介護福祉士」の取得を目指す専門的な学びの場。「専門学校で学ぶイメージの強い介護ですが、高校から学ぶことで"介護福祉士への最短ルート"になります」と浦郷先生は語ります。

卒業後は、介護職への就職はもちろん、大学などでさらに福祉の専門性を深める道もあるそうです。

全国レベルの実力!高校生介護技術コンテスト4度の日本一

教室の後方には、全国大会での優勝記録など、たくさんの賞状がずらりと掲げられていました。嬉野高校は、全国高校生介護技術コンテストでなんと4度の全国制覇を誇る強豪校でもあるのです。

介護を「安心」に変えるプロの技術

この日は3年生の三根さんと宮園さんが、日頃の練習成果を見せてくれました。実演してくれたのは「ベッドから車椅子への移乗」介助。左半身に麻痺があると想定してのシミュレーションです。

まずは明るい笑顔と声かけから。状況説明をしっかりと行ったうえで、介助に入ります。ここで使うのが「介護用スライディングボード」という道具。スムーズな移乗をサポートするアイテムです。

「道具を使ってもいいですか?」と丁寧に確認しながら、次の動作も一つ一つ説明してくれるので、介助される側に不安がありません。

スライディングボードを活用しての移乗は、まさに"するっ"と自然で滑らか。実際に介護を体験したリポーターも、「最初から最後まで"不安"を感じることがまったくありませんでした」と驚いていました。

「夢は介護福祉士」「人と関わる仕事がしたい」生徒たちの声

生徒たちにインタビューすると、それぞれのきっかけや夢が語られました。

生徒たちの想い
  • 「興味のある勉強ができて楽しいです」
  • 「人と関わる仕事がしたかったので、社会福祉系列に進みました」
  • 「小学校からの夢である介護福祉士になりたいと思いました」
  • 「母が介護施設で働いていて、一緒の仕事がしたいと思ったからです」
  • 「これからの未来に貢献したかったから」

介護に対する真剣な眼差しと前向きな思いに、未来の福祉を担う力強さを感じました。

夏休みに参加できる!介護の現場を知るバスツアー

佐賀県では、若い世代の人材育成を後押しするため、福祉系高校や介護施設の見学ができるバスツアー「さがケアTOURS」を開催予定です。

  •  開催日:8月9日(土)、8月27日(水)、9月21日(日)
  •  申込締切:8月2日(土)
  •  参加費:無料
  •  対象:県内在住または県内の中学校に通う生徒とその保護者
  •  内容:学校見学・在校生による実技披露・介護施設での利用者との交流など
  •  検索:「さがケアTOURS」

実際に介護を学ぶ高校生の姿を目の前で見て感じる貴重な機会です。浦郷先生は「ぜひ、生徒が生き生きと学ぶ様子を見てほしいです」と語っていました。

まとめ

介護は、これからの社会にとってますます重要な役割を担う分野です。佐賀県立嬉野高校のように、高校生のうちから専門的に学べる環境があることは、若い世代にとって大きな可能性を開くチャンスとなっています。

介護の現場には、思いやりと技術、そして未来への熱い想いが詰まっていました。佐賀県が育む次世代の介護人材に、ぜひ注目してください。

【2025年7月24日放送 かちかちLIVE サガらぼ より】

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