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みやき町で話題の珍しい野菜!海外では定番「バターナッツ」の魅力に迫る
正体はカボチャ!生でも食べられる「バターナッツ」
「バターナッツっていう野菜なんです」とまさやんこと、田川さんが教えてくれたこの野菜は、日本ではまだ馴染みの薄い品種です。
実はこのバターナッツ、カボチャの一種。南米などで作られている野菜で、蔓からぶら下げて栽培することで、この美しいひょうたん型の形になります。
奥さんのひと言から始まった6年の挑戦
このバターナッツを栽培し始めたきっかけについて、田川さんは「変わったものを作るのが好きなんですよ」と語ります。6年ほど前、奥さんから「バターナッツ今ネットで流行ってるらしいよ」と教えられたのがきっかけでした。
しかし最初の5〜6年は全く売れませんでした。「できても売れなかった」と振り返る田川さん。確かに見た目だけでは何の野菜か分からず、手に取るのをためらってしまうのも理解できます。
田川さんは本業は建設業で、ネットやハウスなど自分で手がけています、さらにこだわりを持って野菜作りに取り組んでいるので、奥さんは「手伝いません、私は」ときっぱり。そんな仲の良い夫婦の掛け合いも印象的でした。
生で食べてみると驚きの美味しさ
実際にバターナッツを生で食べてみると、その美味しさに驚かされます。ピーラーで薄く皮をむき、薄めにスライスして口に運ぶと、「うまい!美味しい!」という声が上がります。
「どことなく確かにナッツの風味あるかも」「ちょっと香ばしい感じがある」と、その名前の通りナッツのような風味を感じることができます。食感は「シャクシャクした感じ」で「きめが細かい」のが特徴です。
まさに「バターのように滑らかで、ナッツのように濃厚」という名前そのものの味わい。一度食べ始めると「止まらない」ほどの美味しさで、夢中になって食べ続けてしまいます。
道の駅かみみねで爆売れの人気商品に
現在、バターナッツは道の駅かみみねで販売されており、「最初は売れるか心配だった」ものの、今では「爆売れ」するほどの人気商品となっています。店員さんも「フルーティーで甘いって言われてます」と、その人気ぶりを語ります。
白っぽい見た目のバターナッツは、確かに正体不明の野菜に見えますが、一度その味を知った人は必ずリピートする魅力があります。
おすすめのバターナッツグラタン
田川さんと奥さんのおすすめ料理は、バターナッツを器として使ったグラタンです。バターナッツの中身をくり抜いた器に、カットしたバターナッツなど好みの具材を入れて作る、見た目にもおしゃれな一品です。
「加熱するとより濃厚ですね」「甘みもまし、めちゃ美味しい」と、生で食べるのとはまた違った魅力があります。バターのような滑らかさと、ナッツのような深みのある甘みが、加熱によってさらに引き立ちます。
9月いっぱいが旬!注目の新野菜
バターナッツの旬はまさに今で、9月いっぱいは収穫できそうとのこと。暑さにとても強いため、酷暑の気候でも元気に育つのが特徴です。
田川さんは今後について「せっかく人気が出てきましたので、この野菜を毎年作り続けて、まだ増やしていって、いっぱい販売したい。いろんな人に食べてもらえると思いますので頑張ります」と意気込みを語ってくれました。
バターナッツは道の駅かみみねで購入できますが、人気商品のため「すぐに売り切れて、常時在庫がない」状態です。購入を希望する方は、事前に電話で確認してから店舗に向かうことをおすすめします。価格は普通サイズ(約1キログラム)で300円からと、手頃な価格で珍しい野菜を楽しむことができます。
カボチャスープなどにも向いているというバターナッツ。まだ知らない人も多いこの珍しい野菜を、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。