秋の訪れとともに、佐賀市三瀬村の山間部でリンゴ狩りシーズンが到来しました。48年という長い歴史を誇る「まるじゅんリンゴ園」では、8月31日からリンゴ狩りがスタート。家族連れやカップルで連日賑わいを見せています。

今年は猛暑の影響で果実は小ぶりながら、その分、味がぎゅっと凝縮された甘くて美味しいリンゴが実っています。山間の涼しい風を感じながら、自然の恵みを存分に味わえる贅沢な体験が待っています。

まるじゅんリンゴ園では、大体20種類前後のリンゴを栽培しており、時期によって収穫できる品種が変わっていくのも楽しみの一つです。

つがる

現在メインで収穫できるのが「つがる」という品種。「酸味が少なくて甘いリンゴ」が特徴で、皮が薄いため「丸かじりが美味しい」とのこと。

園主の小副川さんによると、美味しいリンゴの見分け方は「全体的に赤くてお尻の方が黄色がかったもの」が食べ頃だそうです。皮が薄いので丸かじりでいただくのがオススメだそうです。

錦秋

今年初めて収穫が始まった特別な品種。「開園して7年目でようやくお客様の口元に届く」という、園主の愛情が詰まったリンゴです。つがるとは違った爽やかな味わいが楽しめます。

9月後半から登場予定の品種

9月後半頃からは「早生ふじ」「ぐんま名月」「秋映」の3品種も収穫できるようになる予定。それぞれ異なる味わいと食感を楽しむことができます。

リンゴ狩りの料金システムは非常にリーズナブルで魅力的です。

• 4歳から小学生まで：500円
• 中学生以上：600円
• 時間無制限の食べ放題

「小学5年生の女の子が9個、大学生が17個食べた」という驚きの記録もあるそうです。園内では低い位置にあるリンゴは子どもでも手が届きますし、高い場所のリンゴを収穫したい場合は、無料で貸し出している「ちぎり棒」を使用できます。

まるじゅんリンゴ園の魅力は、リンゴ狩りだけではありません。レジャーシートの持ち込みが可能で、「お弁当、そしてペット同伴もOK」という自由度の高さが人気の秘密。

自然の中で家族やペットと一緒に一日ゆっくりとリンゴ狩りを楽しむことができる、まさに理想的な環境が整っています。

リンや狩りと合わせて楽しみたいのが、園内で販売されている手作りスイーツの数々です。

特に人気なのが、リンゴ1個半を使用した「生搾りジュース」。なんと100円という驚きの価格設定です。絞りたての100%リンゴジュースは、まさに「リンゴを食べている感じ」の濃厚な味わいを楽しめます。

その他にも魅力的なスイーツが揃っています。

• アップルパイ（200円） - サクサクの生地に甘いリンゴがたっぷり
• リンゴの生キャラメル50g（500円） - 濃厚なリンゴの風味
• リンゴジャム（300円） - お土産にも最適
• 土日祝限定：リンゴのチーズケーキ1ホール（1000円）
• 土日祝限定：リンゴあめ（500円）

土日祝限定のチーズケーキは園主の奥様が手作りしており、「タルト生地に、リンゴのコンポートを敷いて、クリームチーズを流し込んで焼いた」本格的な仕上がり。チーズとリンゴのハーモニーが絶妙で、こんがりとした焼き色も食欲をそそる逸品です。

リンゴ狩りは11月上旬まで予定されていますが、天候やリンゴの生育状況により休園する場合があります。園主からは「三瀬へ是非とも楽しみに来てください」という温かいメッセージをいただきました。

訪問前には必ずホームページや電話で営業状況を確認することをおすすめします。三瀬村の涼しい風を感じながら、甘くて美味しいリンゴと心のこもった手作りスイーツを楽しむ、特別な秋の一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

48年の歴史が育んだ確かな味と、園主ご夫婦の温かいおもてなしが、きっと素敵な思い出を作ってくれることでしょう。

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