グルメ
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武雄温泉街にあるコロンビア料理店「エルコロンビアーノ」で味わう本格的な南米の味
元サーカス団員が作り出す本場の味
「エル コロンビアーノ」のシェフ、アレハンドロさんは、なんと元サーカス団員という異色の経歴の持ち主です。
「私は元々はサーカスの人。5歳から始まって42歳まで」
大車輪や空中ブランコを得意としていた本格的なサーカスパフォーマーだった彼。「私のとか、そこみんな。ファミリーでやってる」というように、家族代々サーカス団を営んでいました。
そんな彼がなぜ日本で料理店を開くことになったのでしょうか。きっかけは一度の怪我でした。
「日本でサーカスやって、佐世保で1回怪我した」
この体験から、人生の新たな道が始まりました。サーカスの巡業で食事係を担当。家族に家庭料理を毎日提供していて、お店を開くことになりました。
日本人の舌に合う優しい味付けのコロンビア料理
まず紹介されたのは「アレパ」という料理。この一品は、見た目以上にボリューム満点です。
小田井さんが実際に食べてみると、「めっちゃ重い」と驚きの声が上がりました。「アボカドすごいよ、これ」と感動の様子。チーズが全体をまろやかにしており、その食べ応えに満足していました。
アレパとは、トウモロコシの生地に、牛肉・チーズ・アボカドを挟んだハンバーガーです。
- 商品名:アレパ
- 値段:935円
続いて登場したのは「エンパナーダ」。「中身は違う。チキン、鶏肉が入ってる」と説明されたこの料理も、サイズの割に重量感があります。
実際に味わってみると、「鶏肉なんだけど、フレーク状というか、これ最高やな、ほんま」と、その美味しさに感動。鶏肉が細かくほぐされて入っており、食べやすく仕上がっているのが特徴です。
エンパナーダとは、トウモロコシの生地で具材を巻いて揚げた、コロンビアの国民食で、朝食によく食べられています。
- 商品名:エンパナーダ
- 値段:550円
最後に紹介されたのは「バンデハ パイサ」という豪華なプレート料理です。黄色いウコンで色付けされたお米が印象的で、「お米はコロンビアではよく食べる?」という質問に対して、「食べる、食べる」と答えが返ってきました。
特に注目すべきは「チチャロン」という豚の皮を使った料理。「豚の皮?」と驚く小田井さんに対しいただくとと、その食感に驚きます。
「皮パリパリやで。お肉感はもうすごくあるから、これまたお酒進むなこれ」
その独特な食感と味わいに感動していました。
文化の架け橋として
武雄の温泉街という立地を活かし、「お風呂上がりにね、ちょっとこう一杯飲みながら食べてもらう」という楽しみ方も提案されています。日本の温泉文化とコロンビア料理の融合は、まさに「新たな出会い、新たな発見」を提供してくれる特別な体験と言えるでしょう。
アレハンドロさんの家族は現在も日本でサーカス団を継続しており、よく連絡を取り合って「家族みんな仲良し」だということです。そんな温かい家族の絆が、料理にも表れているのかもしれません。
まとめ
コロンビア料理が初めてという方でも、その優しい味付けと日本人好みの調理法により、きっと新しい美食体験を楽しむことができるでしょう。
武雄温泉を訪れた際は、サーカス団員から料理人へと転身したシェフが紡ぐ、温かい物語と本格的なコロンビア料理をぜひ味わってみてください。
店舗情報
- 店舗名: エル コロンビアーノ
- 住所: 武雄市武雄町武雄7266-28
- 営業時間:(ランチ)11:00~14:00 (ディナー)16:00~22:00
- 休館:月曜