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魅力度45位の佐賀 95%が「住み続けたい」暮らして分かる本当の魅力
2025年の都道府県魅力度ランキングで佐賀県は45位という結果となりました。昨年の最下位から2ランクアップしたものの、「まだまだ上を目指せる県」として、実際に佐賀で暮らす人々の声を集めた調査を行いました。
「コエサガ」では、視聴者からのアンケートを通じて「暮らすとわかる、佐賀のいいところ」について深掘り。その結果、魅力度ランキングでは表現しきれない佐賀の真の魅力が浮き彫りになっています。
「体験して分かる住みやすさ」佐賀に住むきっかけ
注目すべきは、結婚や家族の都合で佐賀を選んだ人たちの声です。関東出身の20代女性は「結婚を機に、東京から夫の地元佐賀へ移住してきました」と回答し、佐賀県出身の50代男性は「関東で就職、生活コストの低さや田舎暮らしの良さを改めて実感し、佐賀へ帰ってきました」と語っています。
特に印象的だったのは、九州出身(佐賀県以外)の60代男性の回答です。「子どもの都合で何度も訪れるうちに道路や歩道の広さ、商業施設の利便性から住みやすさを感じ、第二の人生を佐賀で過ごそうと移住」と答えており、実際に佐賀を体験することで住みやすさを実感したケースが見られます。
災害の少なさが安心材料:地震観測回数は全国2位の少なさ
住み続ける理由として多く挙げられたのが「他の県に比べて災害が少ない」という点です。この声を裏付けるデータとして、気象庁が発表した2023年の震度1以上の観測回数が紹介されました。
最も多かったのは石川県の2,118回で、これは能登半島地震の影響もあり突出しています。2位の富山県が249回、3位の鹿児島県が212回と続く中、佐賀県はわずか19回で、全国で2番目に少ない観測回数でした(最も少ないのは岡山県の18回)。
リポーターは「地震大国日本と言われている中でも、少ないほうなんですね。地震が少ないからといって油断はできませんが、現状として少ないのは安心かもしれません」とコメントし、佐賀の安全性を評価しています。
「温泉、食、スポーツが三本柱」全国に伝えたい佐賀の魅力
日本三大美肌の湯・嬉野温泉
九州出身(佐賀以外)の50代女性は「嬉野温泉のお湯がとてもいい」と回答。嬉野温泉は日本三大美肌の湯の一つとして知られており、佐賀の誇りの一つです。
食の宝庫
佐賀県出身の60代男性からは「豊富な海産物と新鮮な農産物が揃う まさに"食の宝庫"です」との声があり、関東出身の30代女性は「人混みが少なく、休日でも気軽に出かけやすいのが魅力」と都市部との違いを評価しています。
プロスポーツが身近に
また、佐賀県出身の40代男性は「スポーツ県佐賀、日本トップクラスのスポーツが観戦できる」と回答。佐賀には多くのプロスポーツチームがあり、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ハンドボールなど様々なスポーツを身近で観戦できる環境が整っています。
スタジオでは「プロの選手との距離が近い」「小中学校への訪問活動も活発」といった佐賀ならではの特徴も紹介され、「コンパクトだからこそ選手との距離感が近い」という魅力が語られました。
子育てしやすさが際立つ:三世代世帯は九州で最多
特に多くの声が集まったのが「子育てしやすい」という点でした。
佐賀出身の30代女性は「子育てするようになると色々な取り組みがありがたく感じる」と回答し、関東出身の20代女性は「知り合いがいなく不安でしたが、地域での子育てイベントなどが多く、すぐにママ友ができました」と地域のサポート体制を評価しています。
また、「自然豊かで、子育てしやすい」「公園が整備されていて、子育てするのに適している」といった声も多数寄せられました。
この子育てしやすさを裏付けるデータとして、総務省の調査による三世代世帯(おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に暮らす世帯)の数が紹介されました。佐賀県は全国で10番目に多く、約2万8,000世帯が該当し、九州の中では最も多いという結果でした。「育児や家事のサポートを受けやすい環境が整っているのも、子育てしやすい理由の一つかもしれません」と分析されています。
住民が感じる不便さ:交通と商業施設に課題
良い面だけでなく、住んでいるからこそ分かる不便な点についても調査が行われました。
中部地方出身の20代女性は「有名なチェーン店が進出していないことと豚骨以外のラーメン屋さんが少ない」と回答し、九州出身(佐賀県以外)の10代男性は「ショッピングモールや娯楽施設が少なく休日に友達とすることが限られる」と若者世代の悩みを語っています。
さらに、佐賀県出身の70代女性からは「イベントや夜に出かけると帰りのバスがない」、60代女性からは「車がないと不便。免許証を返納したら買い物などが不安」といった交通面での課題が指摘されました。
スタジオでは「交通の便が不便、お店が少ないという声が多数ありました」とまとめられ、「こういった課題を解決していくことがさらなる魅力度アップにつながる」と今後の改善点として位置づけられました。
圧倒的な定住意向:95%が「住み続けたい」
最後に実施された「今後も佐賀に住み続けたいと思いますか?」という質問では、驚くべき結果が示されました。「はい」が95%、「いいえ」がわずか5%という圧倒的な定住意向の高さが明らかになりました。
福岡県出身の出演者も「私鳥栖に家建てたかったんですよ。サガン鳥栖も行きやすいし、ソフトバンクホークスの筑後施設もよく行ってる。隣住みたかったんですけど、夫の仕事の関係で諦めました。でも今聞いたらまた住みたくなりました」と佐賀の魅力を再認識したコメントを残しています。
まとめ
今回の調査を通じて、佐賀県は魅力度ランキング45位という数字では表現しきれない多くの魅力を持っていることが明らかになりました。
佐賀の強み
- 地震が少ない安全性
- 九州最多の三世代世帯による子育てサポート体制
- 日本三大美肌の湯・嬉野温泉
- 豊富な海産物と新鮮な農産物
- プロスポーツを身近に観戦できる環境
改善すべき課題
- 交通の便(特に夜間のバスや免許返納後の移動手段)
- 商業施設や娯楽施設の充実
- 多様な飲食店の誘致
「子育てがしやすく」「食も豊富」で「スポーツも盛ん」、そして何より「災害が少なく安心して暮らせる」佐賀県。住民自身がしっかりと認識しているこの真の魅力を全国にアピールしていくことで、次回の魅力度ランキングでのさらなる上位進出が期待されます。
95%の定住意向という数字が物語るのは、魅力度ランキングの数字には表れない「暮らしの質」の高さ。実際に住んで、体験して初めて分かる佐賀の良さが、ここにあります。

