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2025.10.25

今こそやりたい!秋の家電メンテナンス術 佐賀の専門家が教える効率的なお手入れ方法

季節の変わり目である今の時期は、実は家電のメンテナンスに最適なタイミングをご存知でしょうか。夏の酷使で溜まったホコリや湿気をリセットし、冬に向けて家電を整える秋のメンテナンスが、家電の寿命を延ばし、電気料金の節約にもつながります。

佐賀県小城市の家電のプロ・原田電気の原田さんが、効率的な家電メンテナンス方法を詳しく解説します。

なぜ秋がメンテナンスのベストタイミングなのか

「年末にまとめて掃除をすればいいのでは?」と思いがちですが、実は秋こそが家電メンテナンスの黄金期。原田さんによると「夏が過ぎ、今度は冬になるわけですが、この中間が家電品としてはあまり使わない時期。この時期にお掃除・メンテナンスすることが一番いい時期」だと言います。

秋がおすすめの理由は3つあります。

  1. 酷暑の疲れを癒すため — 夏に酷使した家電をリセット
  2. 夏家電から冬家電への転換期 — 使用頻度が少ない時期
  3. 気候が安定している — 湿度が低く気温も穏やか

夏に酷使したエアコンの正しいメンテナンス方法

フィルター掃除は月1回が理想

エアコンのメンテナンスで最も重要なのがフィルター掃除です。「使用される時には頻繁に、月1回、最低1回はフィルターを見て欲しい」と原田さん。実際には「月1回も少ないかもしれません。もっと見ていいです」とのこと。

重要なポイントは「ホコリが溜まってからでは遅い。溜まる前に、溜まる前に掃除すること」です。

実際のお手入れ手順

まずはエアコンを止めて、誤作動が起きないように電源プラグも抜きます。カバーを開くと、フィルターの状態が確認できます。

ホコリが溜まったフィルターを放置すると、風の通りが悪くなり「非常に冷たい風が出にくくなってクーラーが効かない。効かないと電気代が上がります」という悪循環に陥ります。

溜まったホコリは掃除機で吸い取ればOK。キッチンがある部屋のエアコンは油がつきやすいので、丸洗いでもいいそうです。フィルターは意外と脆いため「あまり強い力じゃなくて、落ちない時は歯ブラシを使う」など優しく扱うのがコツです

冷蔵庫の見落としがちなメンテナンスポイント

放熱を妨げるNG行為

冷蔵庫のメンテナンスで多くの人が知らないのが放熱の重要性です。「冷蔵庫は上面、横の側面、全てから熱を出している」ため、上に物を置くのは厳禁。「よくあるのは上にホコリが積もらないように新聞紙なんか載せて、あれもダメ。何もしてもらったら困ります。とりあえず放熱するために開けておかなきゃいけない」と原田さんは強調します。

パッキンの重要性を見逃すな

多くの人が気づいていないのがドアのパッキン部分。「ドアにパッキンがあるんですね、時々、濡れ雑巾で結構ですから拭いてあげてください」。

パッキンがベタベタして開きにくくなったり、長年の使用で変形したりすると「ある部分が膨れたり、浮き上がったりして密閉できない。その場合に冷気が逃げる」ことになり、電気代の無駄につながります。

パッキンが当たる冷蔵庫本体側の掃除も重要で「ほとんど皆さんされてない。こんなところ掃除しようと考えたこともない」という盲点の部分です。

冬に向けた加湿器の準備とメンテナンス

空気清浄機能付き加湿器の落とし穴

多くの家庭にある空気清浄と加湿ができるタイプの加湿器。エアコン同様、カビの原因となるため、使用前には必ず空気清浄用のフィルター掃除が必要です。

特に重要なのは加湿部分で、「水を吸って加湿する部分。ここに水を落として、水を染み込ませて、これをゴロゴロ回しながら、風を当てて加湿するやり方」の仕組みを理解した上で、この部分を重点的に掃除することが大切です。

正しいお手入れをしないと逆効果に

「ちょっとお手入れしなかったらそこにカビが発生して、それを風で部屋中にこう巻き散らす。それを吸うじゃあもう空気清浄機どころか逆効果」と原田さんは警告します。「非常にいい機械ですが、間違うと非常に汚い機械」になってしまうのです。

お手入れ方法は水洗いでOK。水を含む部分は綺麗な水でもみ洗いし、プラスチック部分はスポンジや歯ブラシで磨き、しっかり乾かして湿気を飛ばすことが重要です。

プロおすすめの加湿器タイプ

原田さんが最も推奨するのは「ヒーターで沸騰させて加湿するタイプ。やかんをかけたような原理」で「加湿で一番理想は沸騰だと思っている」とのこと。ただし水垢の問題があるため「クエン酸なんかを使って、電気ポットと一緒で、クエン酸なんか入れて洗浄してもらう」必要があります。

電気ストーブの使用前チェックポイント

使い始めの異臭対策

電気ストーブを久しぶりに使う際に気をつけたいのが異臭の発生。「長い間お手入れされてなかったら、ヒーターのところにホコリがついている。これを点けると匂いが出る」ため、使用前の掃除が重要です。

反射板の清掃で効率アップ

見落としがちなのが後ろの反射板。「この反射板がくすんでいたら非常に熱が来にくい。ここもついでに一緒に拭いてもらったらいい」とのこと。中性洗剤を使って「キラキラに光らせた方がいい。全く温かさが違う。この反射板があって初めて前の方に熱が来ている」のです。

秋メンテナンスで得られる3つのメリット

今回紹介した秋の家電メンテナンスを実践することで、以下のメリットが得られます。

  1. 家電の寿命がアップ — 適切なメンテナンスで長持ち
  2. 電気料金が抑えられる — 効率的な運転で節約
  3. 年末の負担が軽減 — 忙しい時期に慌てて掃除する必要なし

原田さんは「家電の使用頻度が少ない時期、そして家電の入れ替え時期ということで秋がおすすめ」と改めて強調。「年末だと忙しい、暖房家電は使う、寒い」という条件が重なるため、思い立った今こそがベストタイミングです。

まとめ

季節が変わる今こそ、暮らしを整えるチャンス。エアコンのフィルターは「ホコリが溜まる前に」月1回の掃除を、冷蔵庫は上に物を置かず放熱を確保し、パッキン部分の掃除を忘れずに。加湿器は使用前にしっかり洗浄してカビを防ぎ、電気ストーブは反射板をキラキラに磨いて効率アップ。

家電をリセットして、気持ちまで新しく、秋のメンテナンスで冬を気持ちよく迎えましょう。佐賀県小城市の原田電気・原田さんが教えるプロの知恵で、家電の寿命を延ばし、電気代を節約する快適な暮らしを実現してください。

【2025年10月20日放送 かちかちLIVE まるっとライフ より】

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