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2025.11.18

白石町で新品種レモン「璃の雫」誕生!酸味がマイルドで料理にも最適な地域の新たな特産品

佐賀県白石町で、新たな特産品として期待される新品種レモン「璃の雫(りのしずく)」が注目を集めています。従来のレモンとは異なる特徴を持つこの果実は、酸味がマイルドで種もほとんどなく、果汁がたっぷり。948点の応募から選ばれた愛称「璃の雫」には、果汁の豊富さと美しい輝きが込められています。年間2000kgの収穫を予定し、「玉ねぎ、蓮根に負けない第3の特産品」として地域の農業に新たな可能性をもたらしています。

日本の気候に適した新品種「璃の香(りのか)」の誕生

白石町の白岩地区で栽培されているのは、「璃の香(りのか)」という新品種のレモンです。一般的なレモンは寒さや病気に弱く、日本の気候では栽培が困難でしたが、この璃の香はそれらの課題を克服するために開発された品種です。

璃の香は、ヒュウガナツとリスボンという柑橘類の掛け合わせで生まれた品種で、最大の特徴は酸味がマイルドであることです。白石町では2016年から試験栽培が開始され、約9年の歳月を経て安定した収穫ができるようになりました。

グリーンレモンが示す新鮮さの証

璃香の特徴的な点は、収穫時期でも緑色を保っていることです。「黄色いレモンが一般的ですが、それはほとんど輸入で向こうから来て黄色くなって消費者の方に渡るということですけども、この場合はグリーンのまま提供できるということで、いかに新鮮かというのがこのグリーンを強調している」と関係者は説明しています。

実際に試食したリポーターは「爽やかな酸味」「めっちゃうまいじゃないですか」と感動の声を上げ、国産ならではの皮ごと食べられる安全性と、マイルドな酸味を絶賛していました。

948点の応募から選ばれた「璃の雫」という愛称

白石町では、この璃の香に新しい愛称を募集し、948点もの応募が寄せられました。その中から選ばれたのが「璃の雫(りのしずく)」です。

「美しさとか輝きで『しずく』っていうのが、果汁が多いとか、ジューシーさというのをそういったところを表現させてもらいました」と関係者は命名の理由を説明しています。この愛称には、果汁の豊富さと美しい輝きが込められています。

寿司店での革新的な活用法

「璃の雫」の魅力を存分に活かした料理が味わえるのが、だるま寿し白石店です。店主の小野さんは数年前からこのレモンを使った料理を提供しており、特に「璃の雫で締めたサバのバッテラ」が人気です。

「普通は塩でサバを締めて、普通の酢で締めちゃうんですけど、その酢の代わりに璃の雫を使いました」と店主は説明します。「サバの脂と璃の雫の相性がよく合っている」と評価されるこの一品は、従来の酢よりもさっぱりとした仕上がりになるそうです。

  • 商品名:鯖 璃の雫バッテラ
  • 値段:800円

※璃の雫関連の食事は要予約

多様な加工品への可能性

璃の雫は種もほとんどなく果汁が多いため、加工品にも最適です。道の駅白石では、サイダーやポン酢など璃の雫関連の商品が数多く販売されています。

だるま寿司では、サバのバッテラ以外にも、璃の雫を使った新感覚のデザートのような豆腐やピザ、璃の雫をポン酢にした豚しゃぶなど、店主のこだわりが詰まった多彩な料理が提供されています。

年間2000kg収穫の本格展開へ

現在、璃の雫は年間約2000kgの収穫を予定しており、12月末頃まで収穫が続けられます。購入は道の駅白石で可能で、だるま寿司白石店で璃の雫関連の料理を味わう場合は予約が必要です。

まとめ

「璃の雫をますます白石の特産として頑張っていきたい」「玉ねぎ、蓮根に負けない第3の特産品として町内を盛り上げていきたい」と関係者は意気込みを語っています。白石町が誇る新たな特産品「璃の雫」は、その独特な味わいと多様な活用法で、地域の農業と食文化に新たな風を吹き込んでいます。従来のレモンとは「全然別物」と評されるこの果実が、今後どのように発展していくか注目が集まります。
【2025年11月11日放送 かちかちLIVE こちら かちかち生産課 より】

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