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2025.11.28

年末大掃除はもうやめませんか?「未来につながる小掃除」で家事がラクになる暮らし術

「今年こそは早めに始めよう」と思いながらも、結局は年内ギリギリになってバタバタと片付ける大掃除。そんな悩みを解決する画期的な方法があります。佐賀市在住の暮らしマイスター・蒲原ひかりさんが提案するのは、なんと「大掃除をしないこと」。小掃除を積み重ねることで、来年以降の家事がラクになり、年末年始は家族とゆっくり過ごせるという蒲原さんの暮らし術をご紹介します。

「大掃除をしない」という発想の転換

蒲原さんが提唱するのは、年末の限られたお休みに大掃除をするのではなく、「小掃除で小さく小さく掃除をして年末年始は何もしない」という考え方です。

「年末の限られたお休みに大掃除をするのではなく、小掃除で小さく小さく掃除をして年末年始は何もしないというやり方をおすすめします」と蒲原さん。

この方法を実践することで、来年以降の普段の家事が今よりもラクになるといいます。蒲原さんの自宅は25坪という決して広くない空間ながら、工夫された収納術により驚くほど広々と感じられます。

蒲原さんが一貫して伝えているのは、「せっかく家族が集まる年末なんだから、大掃除に時間を費やすんじゃなくてゆっくり過ごしましょう」ということ。そのために、この時期から小掃除を始めて、12月中旬くらいには終わらせることをおすすめしています。

さらに、寒くなればなるほど油汚れが落ちにくくなるため、コンロ周りの掃除は今のうちに済ませておくのが効率的だそうです。

1つ目のポイント:順番ひとつで「やる気」が変わる

多くの人が大掃除をする際、クローゼットや引き出しなど、人目につかない場所から始めがちです。しかし、蒲原さんは真逆のアプローチを推奨します。

「家族みんなが見るところから始めてください。自分しか見ないところは一番最後」

理想的な順番は、人が集まるリビングからスタートし、トイレなどの水回り、そして最後にクローゼットという流れです。

なぜこの順番が効果的なのでしょうか。蒲原さんは「掃除がやりたくないっていうのって結構気持ちが関わってる部分が多くて、みんなが見てるところからやると気づいてもらえる。自分自身もモチベーションが上がって、褒めてもらえたからやろうかなってなる」と説明します。

褒められる環境を自分で作ることで、家族も少しずつ意識が変わり、掃除への取り組みが継続しやすくなるのです。

実際に、リポーターが蒲原さんの教えを実践して見えるところから掃除をしたところ、帰宅した夫から「きれい」と褒められ、やる気が持続しているといいます。褒められることで、家族も意識が変わり、きれいな状態が長続きするという好循環が生まれるのです。

2つ目のポイント:整理整頓は「物分け」ではなく「人分け」

一般的に食器などを片付ける際は、茶碗は茶碗、お皿はお皿といったように、同じ種類のものをまとめて収納する人が多いのではないでしょうか。

しかし蒲原さんは「人分け」という独特な方法を提案します。これは家族一人ひとりの食器をセットにしてまとめて収納する方法です。

「娘の箱、私の箱という風に分けて、娘のお皿、私のお皿、娘のお味噌汁、私のお味噌汁、娘の小鉢、私の小鉢、娘のお箸、私のお箸、もう全部一緒にしちゃうんです」

この方法により、食事の準備の際は一つの箱を持ってくるだけで済み、片付けも同様に簡単になります。子どもに「手伝って」と言った時も、何を持ってきたらいいかで迷うことがなくなり、家族みんながスムーズに家事に参加できるようになります。

さらに、お客様用のセットも作っておくことで、準備を頼まれた家族も迷わず対応できるという利点もあります。

3つ目のポイント:細かすぎないラベリングと「迷子センター」

大掃除の際、引き出しのものを全て出してきれいに収納し直そうとする人は多いでしょう。その際の失敗しない仕分け方として、蒲原さんは「細かく分けすぎない」ことの重要性を強調します。

洗面台周りのものを例に、歯磨きに使うもの、美容系、掃除系の3つに分けることはできても、ハサミのような道具類をどこに分類するか迷った経験はないでしょうか。

「歯ブラシと歯磨き粉など、細かく分けすぎる人が多いんです。そうすると引き出しがいくつあっても足りないし、分ける際のストレスも大きくなります」

蒲原さんが提案するのは「迷子センター」の設置です。分類に迷ったものは、とりあえず「その他」や「備品」、「迷子センター」に入れておくのです。

「どうしようって思った時に、とりあえずそこに入れとけばいいよっていうのを家族で共有していくと、家の誰かがそこを見る。そして、これはどこにしようかなって考えたり、これってどこだっけっていうのが、とりあえず迷子センターに行ったら分かる」

この方法により、分類時のイライラが解消され、家族みんなが使いやすい収納システムが構築できます。

心の問題を解決する掃除術

蒲原さんの掃除術の根底にあるのは「心の問題」への配慮です。掃除がやりたくないという気持ちは、多くの場合、心理的な要因が大きく関わっています。

「家族みんなで心地いいを体現していただけたらいいなと思っております」と蒲原さん。

単に家をきれいにするだけでなく、家族全体の生活の質を向上させることが、蒲原さんの提案する「未来につながる小掃除」の本質なのです。

まとめ:今年こそ「小掃除」から始めてみませんか?

蒲原さんの提案する「未来につながる小掃除」のポイントは以下の3つです。

  • 1. 見えるところから始めて家族のモチベーションを上げる
    人目につく場所から掃除することで、褒められる機会が増え、やる気が持続します。
  • 2. 物分けではなく人分けで家事の効率化を図る
    家族一人ひとりのセットを作ることで、準備も片付けもスムーズになります。
  • 3. 細かすぎない分類と迷子センターでストレス軽減
    分類に迷ったものは「迷子センター」へ。イライラを解消し、家族みんなが使いやすい収納に。

これら3つのポイントを実践することで、来年以降の普段の家事がラクになり、年末年始は家族とゆっくり過ごせるようになります。12月が目前に迫った今、意識を変えて「小掃除」から始めてみませんか?

【2025年11月24日放送 かちかちLIVE まるっとライフ  より】

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