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60年間変わらぬ手仕事の温もり!特別なはんてん「宮田織物」 筑後市
60年間変わらぬ手仕事で紡がれる温かさ。一織一針に込められた職人の想いが、着る人を包み込む特別な一着を生み出しています。
筑後市にある「宮田織物」は、はんてんの一大産地として知られるこの地で、生地作りから仕上げまで一貫して手掛ける老舗メーカーです。現在、サガテレビ1階のJONAI SQUAREでポップアップストアを開催しており、約60種類の商品が展示販売されています。
糸と糸の重なりが生む、繊細な生地の表情
工場を訪れると、まず目に飛び込んでくるのは「織機」と呼ばれる生地を作る機械です。職人たちは「どういう柄を作ろうかなというところを考えて設計した上で実際に織ります。どういった生地を作ろうか、どういった色に染めようかというところから始まります」と、全ての工程が生地作りから始まることを説明します。
15年愛用される品質の秘密と職人のこだわり
リポーターが着用していたはんてんは、なんと15年前に宮田織物で購入したものでした。職人は「15年も着続けて居られるのは、着た時の心地よさというのを一番大事にし、手から手、一織一針愛情を込めているため」と、長年の愛用に耐える品質の背景にある職人のこだわりを語ります。
「必ず手が入りますので、そういった言葉でみんなで物作りをしています。職人がうちの財産ですね」という言葉からは、技術を受け継ぐ人材への深い敬意が感じられます。
生地が出来上がると、次は縫製の工程に移ります。「生地によっていろんな特性がありますので、織りが甘かったりとか、でこぼこがあったりとか、そういった特性がありますので、それに合わせた縫製というのが非常に大事になってきます」と、一枚一枚の生地の個性を見極めながら丁寧に縫い上げていきます。
完璧な温かさを生む「綿入れ」の匠の技
はんてん作りで最も重要な工程の一つが「綿入れ」です。手でちぎった綿を、厚みを入れたい部分には増し方で入れ、背中の部分にも計算して配置していきます。「2人の息が合ってないとうまくいきません。やっぱり手で塩梅(あんばい)を見てやっていきます」という職人の言葉通り、この工程は完全に人の手と感覚に頼った作業です。
「きちっとしてないと長持ちとあったかさが全く変わってきます」と語られるように、この綿入れの工程が、はんてんの温かさと耐久性を決定づけています。60年間変わらないこの手仕事こそが、宮田織物の品質を支えているのです。
着る人への深い愛情が込められた最終仕上げ
工場見学の最後は、仕上げの工程です。「手とじがちゃんとできているかを1枚1枚こうやって引っ張りながら確認します。1cm間に何cmという基準もありますし、玉止めも何回というのもありますし、それがちゃんとなされているかというのを手で行っています」と、厳格な基準に基づいた検品が行われます。
「糸くずであったり、綿ぼこり、そういったものをブラシをかけて綺麗にして、そのブラシのかけ方も色々考えながらかけてる」という通り、一つ一つの動作に意味があります。
JONAI SQUAREで開催中!現代に馴染むモダンなデザイン
現在開催中のポップアップストアでは、様々なデザインのはんてんが展示されています。
- 結袢天 : シンプルな黒に見えながらも、よく見ると細かな紋様が入った手の込んだ一品。
- リバーシブル狐火袢天 : リバーシブルで着用できる機能性とデザイン性を兼ね備えた注目商品。
カラフルだけど派手すぎず、モダンだけども懐かしさもある宮田織物のはんてんは、オーバーサイズで着る感じが可愛らしく、現代のライフスタイルにもよく馴染みます。
まとめ:持続可能な暮らしと温もりを提案するはんてん
「きちんとお手入れすれば10年ぐらい持ちます」という職人の言葉通り、宮田織物のはんてんは長期間愛用できる品質を誇っています。実際に15年間着用し続けているリポーターの姿が、その品質の高さを証明しています。
暖房いらずの温かさを提供する綿入りはんてんは、ウォームビズにもつながる環境に優しい選択肢でもあります。クリスマスプレゼントとしても最適で、「サンタさんも今年はこの綿入りはんてんを着てやってくるかもしれない」と紹介されるほど、特別な贈り物として喜ばれることでしょう。
60年間変わらない手仕事の技術と、現代のライフスタイルに合わせたデザインが融合した宮田織物のはんてんは、着る人に「優しさ」を感じさせる特別な一着となっています。
店舗情報
- 店舗名 : 宮田織物POPUP「JONAI SQUAREのわたいりはんてん」
- 住所 : サガテレビ1階 JONAI SQUARE

