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コケ栽培とコーヒー苗の意外な組み合わせを発見!佐賀市大和町の「元気村富士」
コケの栽培・販売で癒しの空間を提案
「元気村富士」では約4年前から本格的にコケの栽培に取り組み、お客様への販売を開始してから約3年が経ちます。ビニールハウスの中には、スナゴケ、ハイゴケ、シノブゴケなどの様々な種類のコケが丁寧に栽培されています。
特に興味深いのは、コケの性質についての説明です。「水を与えるとこんな風に膨らんでふわっとなっていくんですね。本当はもっとしぼんでるんです」と担当者が説明するように、雨が降ったりするとコケが水分を含んでふわりと膨らみ、まるで緑色の雲のような美しい姿を見せてくれます。
用途別に選べる多彩なコケたち
栽培されているコケは用途によって使い分けができます。スナゴケは庭などの屋外に適しており、一方でハイゴケやシノブゴケのミックスは、ガーデニング愛好家がコケ玉作りに使用したり、ワークショップでコケ玉作りを行う際に重宝されています。
実際にコケを触ってみると「想像通りって感じ」という感想が聞かれ、ハイゴケの方は「丸まったり形を変えやすい」という特徴があり、コケ玉作りには最適です。
全国でも珍しいコーヒー苗の栽培
さらに驚くべきは、建設中のハウスではコーヒーの苗木を育てているということです。旧富士南小学校跡地を活用した温室では、約2年もののコーヒー苗が青々と育っています。
「苗の栽培は全国でもまだ少なく、担当者が知る限りで4軒程度」という希少性の高い事業です。全国で栽培自体を行っているところは約70件あるものの、苗を専門に作っているところは4件程度と非常に珍しい取り組みです。
国産コーヒーを広める活動
「元気村富士」では、国産コーヒーを栽培したいという方にコーヒー苗を販売し、国産コーヒーを広める活動も行っています。驚くことに北海道からも問い合わせがあり、全国的に苗木を販売しているそうです。
コーヒーの苗は「収穫ができるようになるまでは早くて3年、大体4年ぐらい」で、そこから徐々に収量が上がっていき、「成木になるのに大体7~8年」という長期間を要する栽培です。
需要に追いつかない人気
現在、ハウス内はコーヒーの苗でパンパンになってきており、「生産と需要が追いつかない」状況です。これだけの苗があっても、もっと欲しいという人がいる状況で、新しいハウスへの移転が検討されています。
旧小学校の教室も活用されており、黒板にはコケやコーヒー栽培に関する仕事の記録が書かれているなど、施設全体が有効活用されています。
まとめ:異なる価値を提供する貴重な施設
「元気村富士」は、コケとコーヒーという一見関係のない2つの植物を通じて、癒しの空間作りと国産コーヒーの普及という、それぞれ異なる価値を提供する貴重な施設として注目されています。
廃校舎を活用した全国でも珍しいコーヒー苗の栽培と、ガーデニング愛好家に愛されるコケ栽培。佐賀市大和町の「元気村富士」は、地域資源を活かした新しい農業の可能性を示しています。
店舗情報
- 店舗名: 元気村富士
- 住所: 佐賀市大和町梅野(国道263号線沿い)
- TEL: 090-8763-0932

