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2026.02.03

佐賀県でプラスチック回収が広がる 〜江北町の先進的な取り組みが県内に波及〜

佐賀県内で、家庭から出るプラスチック容器を資源として回収する取り組みが広がっています。これまで可燃ごみとして焼却処分されていたプラスチック製品が、リサイクル資源として生まれ変わる循環システムが県内各地で始まっており、カーボンニュートラルの実現に向けた重要な一歩として注目を集めています。九州で初めて環境省の認定を受けた江北町の先進的な取り組みが、住民の意識を変え、県内に波及する様子をご紹介します。

佐賀市の公民館でも回収スタート

佐賀市高木瀬東にある高木瀬公民館では、プラスチック回収ボックスが設置され、連日多くの住民が使用済みのプラスチック容器を持参しています。回収ボックスには、家庭で使用されたお菓子の袋や弁当容器など、様々なプラスチック製品が集まっています。

公民館の館長によると「およそ1日に5袋から6袋ですね。住民の方が、環境意識が高くなってる」と、住民の環境への関心の高まりを実感しているといいます。

実際にプラスチックを持参した住民に話を聞くと「お菓子の袋、その中に小袋が入っている、外側の袋をきれいにしています。プラスチック等の弁当箱は、食べた後にきれいに洗っています。環境問題に興味があって、実施してみようと思いました」と、環境意識の高さがうかがえます。

別の住民は「プラスチック容器って、多いんですよね。それを実感するのは分別しているときです。ついでというのもあるので、分別できるのであれば、少しでもしたほうがいいかなと。」と、分別作業を通じてプラスチック製品の多さを実感していると語ります。

県内初、江北町の先進的取り組み

県内でプラスチック分別回収をいち早く進めたのは江北町でした。県内の多くの市町がプラスチックごみを可燃物としてそのまま燃やしている中、江北町は分別回収を積極的に推進してきました。

江北町は、国が進めているプラスチックの回収とリサイクルに取り組む自治体として、九州で初めて環境省の認定を受けています。町の担当者は「江北町では幅広いプラスチックのリサイクルを行ってます」と説明し、その取り組みの幅広さを強調しています。

基本的な分別方法として、プラマークが付いている容器包装については「プラマークが付いてる分は、大丈夫です」と西村さん。幅広く回収対象にしています。4人家族が2週間でためたプラスチックごみを実際に見てみると、その量の多さに驚かされます。

きっかけは年間7トンの焼却という事実

江北町がこのような取り組みを始めたきっかけについて、担当者は「令和4年にプラスチックリサイクルに関する新しい法律ができました。江北町も調査を行ったところ、7トンの製品プラスチックが焼却されているということが分かりました」と説明。その数値について「かなりショックでした」と振り返ります。

江北町では、プラマークのついていない「製品プラスチック」も回収しており、それらは指定の業者によりハンガーやプランター、車止めなどへリサイクルされています。プラマークのないプラスチック廃棄物でもリサイクルできる業者とつながり、昨年ようやくリサイクルできるようになったといいます。

ただし、刃物など金属が付いた製品やバッテリー内蔵製品については回収できないという制限もあります。

リサイクルの現場を見学

江北町にある資源リサイクル業者「株式会社岩口」では、町民から出されたプラスチック類が運ばれ、運搬しやすいように圧縮する作業が行われています。

同社の担当者によると「町民の皆様から出していただいたプラスチック類が当社に運ばれます。その後、運搬しやすいように圧縮しています」と作業工程を説明。圧縮されたプラスチックは、ぎゅうぎゅうに詰まった状態で、よく見るとプラスチック類に分類されるものが圧縮されているのが分かります。

この圧縮されたプラスチックが加工業者へと運ばれ、プラスチック原料に再生されます。回収から出荷まで多くの工程を積み重ねて、やっとリサイクルが実現するという複雑なプロセスを経ています。

業者の皆さんも住民の意識の高まりを感じており「町民の方々の意識も高いこともあり、きれいな状態で出していただいてるのがほとんどです。きれいにしていただいてるのはありがたいことです」と、住民の協力に感謝の気持ちを表しています。

意識の変化が消費行動にも影響

この取り組みは、住民の意識変化にも大きな影響を与えています。鹿島市在住のコメンテーターは「鹿島市はプラスチックごみ用のごみ袋があります。それで、私も分別するようになり、捨てるときのこと考えると、プラスチック製のものを買う際に考えるようになる」と、分別作業が購買行動にまで影響を与えていることを明かします。

また、「意識は変わったと、自分自身は思います」として、分別を通じた意識の変化を実感していると語ります。

リポーターも「そもそもプラスチック製の製品を入手するときに、それがごみなのか資源なのか、購入原理まで変わってくる」と、この取り組みの波及効果の大きさを指摘しています。

カーボンニュートラルへの貢献

プラスチックを分別してリサイクルすることは、ごみの減量化につながります。ごみが減ることで、運搬や焼却で発生する二酸化炭素の削減が可能になり、これがカーボンニュートラルの実現に直結します。

日常生活の中で使用されるプラスチック製品は非常に多く、プラマークがついたものをきちんと分別すれば、ごみではなく貴重な資源として活用できます。このような小さな行動の積み重ねが、大きな環境改善効果を生み出すのです。

今後の展開への期待

江北町の担当者は「江北町だけでやってもまだまだ少ないので、皆さん、全国の皆さんと一緒にですね、こう取り組むことができる、そういった情報発信ができるんじゃないかなというふうに感じてます」と、取り組みの拡大に向けた期待を述べています。

ただし、市町によって包装容器のみ回収だったり、そもそも回収がない場合もあるため、住民は各自治体のルールを確認することが重要です。

まとめ

江北町から始まったプラスチック回収の取り組みが佐賀県内に広がりを見せており、住民の環境意識の高まりとともに、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となっています。年間7トンもの製品プラスチックが焼却されていたという事実から始まった江北町の挑戦は、九州初の環境省認定を受け、今では県内各地に波及。分別作業を通じて、住民は購買行動まで見直すようになり、小さな行動の積み重ねがカーボンニュートラルという大きな目標につながっています。各地域の実情に合わせた取り組みの拡大が、県全体での環境改善につながることが期待されます。
【2026年1月28日放送 かちかちLIVE すいようキャッチ! より】

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