キャプテンが3人!?佐賀商業高校サッカー部|58人で挑む「ハードワーク&チームワーク」の青春
プロサッカー選手を多数輩出し、全国大会でもその名を刻んできた佐賀商業高校サッカー部。58人の部員が「ハードワーク&チームワーク」をモットーに日々グラウンドで汗を流しています。今回は伝統と情熱が息づくそのサッカー部の魅力に迫りました。
佐賀市に位置する佐賀商業高校はスポーツが強いだけでなく、勉強と部活動のどちらも高いレベルで両立できる環境が整った学校です。学校ならではの取り組みとして「きゃーもん祭」があります。課題研究の一環として生徒が企画・仕入れ・販売・会計までを一貫して学ぶイベントで「きゃーもん祭」とは佐賀の方言で「買い物」を意味する言葉。地域性を生かしたユニークな学びの場となっています。現在、運動部と文化部を合わせて22の部活動があり、さまざまな分野で生徒たちが活躍しています。
佐賀商業高校サッカー部は現在58人の部員が在籍する大所帯です。過去には全国高校総体(インターハイ)で準優勝(1967年)、全国高等学校サッカー選手権大会でベスト8に輝くなど、佐賀県を超えて全国にその名が知られています。プロサッカー選手を多数輩出してきたほか著名な芸能人も同部の出身であるなど、スポーツの枠を超えた人材を育ててきた伝統ある部活です。
「佐賀東を倒して新しい歴史を」——部員たちの熱い思い
なぜ佐賀商業高校サッカー部に入ったのか——リポーターが動機を聞くと、力強い言葉が返ってきました。「佐賀東高校を倒し優勝して、自分たちで新しい歴史を作りたいと思ったからです」。その気持ちはいつから芽生えたのかと重ねて問うと「生まれたときからです」と迷いのない答え。伝統の名門に集まる選手たちがそれぞれに強い意志を持ってグラウンドに立っていることが伝わります。
また、サッカー部に入って良かったと思う瞬間を別の部員に尋ねると「県内や他県の強豪校との試合で勝ったとき」という回答が。さらに憧れの選手について問われた部員は「今年の卒業生の先輩の気の強いプレースタイルに憧れています」と話しました。直近の先輩の背中を追いながら自分自身のスタイルを磨いている姿が印象的でした。
佐賀商業高校サッカー部にはキャプテンが3人います。珍しいその理由を尋ねると「団結力を高めるためです」とキャプテンの一人が答えました。複数のリーダーがチームを支えることで、よりつながりの強い集団を作ろうという考え方が根底にあります。
そのキャプテンが語るチームの強みは「ハードワーク&チームワーク」の一言に集約されます。「チーム一体となって最後まで足を動かし、全力で戦い抜くことをモットーにしているチームのキーワードです」。最後まで走り切ることへのこだわりが佐賀商行のサッカー部のチームの核心にあります。
「ペナルティーエリアスプリント」と「シュート練習」——練習の中身に迫る
実際の練習もその言葉に違わぬ内容でした。スプリント練習では正しいフォームの確認と心拍数を上げることを目的に選手たちが繰り返し全力疾走。「日々の練習で取り入れることでスキルを伸ばしています」とキャプテン。リポーターも体験しましたが「体内の酸素がなくなる感じがしました」と苦笑いで感想を漏らすほどの強度でした。一緒に練習した部員からは率直な評価が返ってきており、日常的なトレーニングレベルの高さが際立ちます。
シュート練習では3対2でオフェンスがディフェンスを崩してシュートを打ち、その直後にクロスボールを受けてゴールを狙うという連続した動きが求められます。「中央突破とサイド攻撃でのゴールを決めるためのフィニッシュワークの質の向上を目指す練習です」とキャプテンが解説。シンプルなシュート練習ではなく実戦に即した連携を意識した内容です。シュート練習にも参加したリポーターはオフサイドやトラップミスを連発し「スプリントの疲れが足に来ている」と話す場面もあり、笑いを誘いながらも部員たちの練習の質と体力の高さを改めて実感させる場面となりました。
身長188cmのナンバー1ディフェンダーとのガチンコ1対1対決
取材のクライマックスはOBのリポーターと現役部員による1対1対決でした。相手はなんと身長188cmを誇る佐賀商業高校サッカー部ナンバー1ディフェンダーの飯田啓太さんです。
「絶対勝ちます」と力強く意気込む飯田さんに対し、リポーターは「勝って現役に戻りたい。佐賀商業のサッカー部のチームに戦力として入ってやる」と宣言。周囲の部員たちが声援を送る中いよいよ1対1の勝負がスタートしました。
結果は飯田さんの勝利。グラウンドに歓声が上がり、部員たちの盛り上がりは最高潮に達しました。リポーターは「リハーサルでは少し抜かせてもらったのに、本番は全然違った。プレッシャーが速くてすごかった」と驚きを隠せない様子。飯田さんも「緊張しましたが勝ててよかったです。まだまだ元気だと思いました」と笑顔で振り返りました。
「全国の壁をぶち破り新しい歴史を」——チームが見据える未来
取材の最後に、岡野キャプテンが今後の目標を力強く語ってくれました。「これからあるインターハイ・選手権で全国に出場し、全国で勝つことを目標にしています。近年、佐賀商の壁にぶち当たっていますが、絶対に自分たちの代でその壁をぶち破り、インターハイ・選手権に出場できるように頑張りたいと思っています。応援よろしくお願いします」。
伝統の重みを背負いながら新しい歴史を切り開こうとする58人の選手たち。インターハイ準優勝という輝かしい過去を持ちながら、「ハードワーク&チームワーク」という言葉を体現するように今日もグラウンドで全力で走り続けています。佐賀商業高校サッカー部の挑戦からこれからも目が離せません。
【2026年3月24日放送 かちかちLIVE 青春!アクティブ より】
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