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幻の魚「エツ」を味わう 佐賀市諸富町で始まった“えつ銀色祭り”とは?
佐賀市諸富町に、この時期だけ味わえる“幻の魚”があります。
その名は「エツ」。有明海で獲れる貴重な魚で、毎年5月から夏にかけて旬を迎えます。地元では昔から親しまれてきた魚ですが、漁獲量が限られていることから“幻の魚”とも呼ばれています。
現在、佐賀市南部地域では、このエツを楽しめるイベント「えつ銀色祭り」が開催されています。刺身、塩焼き、南蛮漬け、寿司など、さまざまな料理で味わえるこの時期ならではの味覚。その魅力をお伝えします。
“幻の魚”エツとは?
佐賀市諸富町を流れる筑後川。その河口付近で獲れるのがエツです。
銀色に輝く細長い魚で、有明海周辺でも限られた地域でしか水揚げされません。さらに今年は漁獲量も安定せず、思ったより獲れないそうです。
自然条件に左右される魚だけに、毎年同じように獲れるわけではありません。それでも、この季節になると「エツを食べないと夏が来た感じがしない」という地元の声も多く聞かれます。
なぜ“幻の魚”と呼ばれる?
エツ漁には、昔ながらの「流し刺し網漁」という方法が使われています。
幅およそ2メートルの大きな網を川へ入れ、タイミングを見て引き上げる漁法です。
網を入れる場所や引き上げる瞬間は、漁師の経験と感覚が頼り。その日の潮や天候によって結果が大きく変わるため、「獲れる日もあれば、まったく獲れない日もある」といいます。
長年受け継がれてきた伝統漁法だからこそ、エツには地域の歴史や文化も詰まっています。
エツのおすすめの食べ方は?
まずは刺身 上品な甘みとコク
最初にいただいたのはエツの刺身です。
透き通るような身は美しく、まずは何も付けずに味わいます。
口に入れると、淡白ながらも上品なコクが広がり、あとからほんのり甘みも感じます。クセがなく、繊細な旨みが特徴です。
「幻の魚」と呼ばれる理由が、一口で伝わってくる味わいでした。
骨まで柔らかい“エツの南蛮漬け”
続いていただいたのは南蛮漬け。
丸ごと一匹を使った料理で、骨までそのまま食べられます。
玉ねぎと一緒に口に運ぶと、爽やかな酸味が広がり、暑い季節にぴったりの味わい。骨はパリパリと軽い食感で、柔らかく仕上がっています。
さっぱりしながらも、エツの旨みをしっかり感じられる一品でした。
香ばしさが際立つ塩焼き
塩焼きは、ゴマを加えて香ばしく仕上げられていました。
骨切りされているため食べやすく、ふっくらとした身から旨みがあふれます。
塩の風味がエツの味を引き立て、噛むほどに香ばしさが広がります。
昆布の旨みが合う“エツ寿司”
さらに、エツ寿司も登場。
酢で締めたエツは骨まで柔らかく、ご飯との相性も抜群です。
昆布の旨みが加わることで、より上品な味わいに。サバ寿司にも近い感覚ですが、エツならではの繊細な風味が楽しめます。
「えつ銀色祭り」開催中
「えつ銀色祭り」は、7月20日まで開催中。
佐賀市諸富町を中心とした飲食店7店舗で、エツ料理を楽しめます。
この時期しか味わえない特別な魚を求め、毎年楽しみに訪れる人も多いイベントです。
諸富の風景とともに味わうエツ料理は、この地域ならではの夏の楽しみです。
まとめ
佐賀市諸富町で受け継がれてきた伝統漁と、季節限定の味覚「エツ」。
刺身、南蛮漬け、塩焼き、寿司と、料理によって異なる魅力を楽しめるのも特徴です。
“幻の魚”とも呼ばれる貴重なエツを味わえるのは今だけ。佐賀の初夏を感じに、諸富町へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

