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2025.08.24

県大会総合優勝29連覇!佐賀清和高校放送部の伝える力が光る青春

佐賀市にある佐賀清和高校の放送部が、驚異的な記録を更新し続けています。県大会総合優勝29連覇という偉業を達成し、今年の全国大会でもアナウンス部門で決勝進出、テレビドキュメント部門では準決勝進出を果たすなど、「伝える力」で全国にその名を轟かせています。

全国レベルの実力を誇る放送部

佐賀清和高校放送部は21人のメンバーで活動しており、その実力は全国でも屈指のレベルです。2024年の九州高校放送コンテストのアナウンス部門では見事優勝を果たし、2025年の県大会では朗読、アナウンス、ラジオドラマ部門など6部門中3部門で優勝、総合優勝は29連覇という輝かしい成績を収めています。

日々の活動が支える確かな技術

放送部の活動は多岐にわたります。毎日の校内放送や学校行事の司会、裏方の仕事はもちろん、コンクールに向けた番組制作や朗読・アナウンス原稿の作成も行っています。さらに、依頼があれば県内外のイベントの司会も務めるなど、地域に根ざした活動も積極的に展開しています。

部員の一人は「元々アナウンスに興味があり、清和の放送部は活動が盛んなので、私もその中で技術を磨きたいと思った」と入部の動機を語ります。また別の部員は「広いホールの中で自分の声を響かせることがとても楽しい」と放送部の魅力を表現しました。

緊張対策についても工夫があり、「読む前に深呼吸をする」など、それぞれが自分なりのルーティンを持っているといいます。

自ら取材し、番組を制作する創造性

特筆すべきは、部員たちが自分たちで取材を行い、原稿を作成していることです。全国大会決勝に進出した部員の原稿朗読では、「今年もカメラマンの中村和彦さんによる卒業アルバム制作が始まります。中村さんは45年間、ほぼ毎日私たちを撮り、アルバムの材料を集めています。校内に限らず、修学旅行では一緒にスキーをしながら私たちを撮ってくれました」という心温まる内容が披露されました。

この部員は将来について「声を使う仕事につきたい」と目標を語り、アナウンサーへの道も視野に入れているといいます。

向上心を支える日々の練習

部長を務める江崎さんは、放送部の強みについて「私たちの強みは向上心です。日々、昨日の自分を超えられるように、自分の読みと向き合っています」と語ります。この向上心は、CM中などのわずかな時間も無駄にしない練習姿勢にも表れています。

発声練習へのこだわり

発声練習では腹式呼吸を重視しており、「私たち放送部員は日々の生活の中でもお腹を使って、お腹から声を出すことを心がけています」と技術面でのこだわりを説明します。

滑舌練習の高い技術力

滑舌練習では「京の生鱈、奈良の生まな鰹」という早口言葉を披露。部員は見事に3回連続で成功させ、その技術の高さを実証しました。リポーターが同じ早口言葉に挑戦しましたが、「京の生タラララララ...」と途中で混乱してしまう場面もあり、部員たちの技術力の高さが際立ちました。

学校の特色ある環境

佐賀清和高校自体も特色ある学校で、生徒会の紹介によると「来年の夏に剣道場と体育館にエアコンが完備される」ことや、「全国で2番目に廊下が長く、200メートルある」という特徴があります。生徒の歩幅で310歩もかかるというこの長い廊下は、学校の個性を物語っています。

学校には運動部と文化部合わせて23の部活動があり、放送部以外にも吹奏楽部が「挨拶、礼儀、返事日本一」を目標に掲げ、マーチングの練習に励むなど、各部活動が活発に活動しています。

全員での九州大会出場を目指して

江崎部長は今後の目標について「秋の県大会で総合優勝をして、九州大会に部員全員で行くこと」と語ります。29連覇という偉大な記録を更新し続ける放送部ですが、その目標は常に高く、全員で上位大会に挑戦したいという強い思いを抱いています。

佐賀清和高校放送部の活動は、単なる部活動の枠を超えて、「伝える力」を通じて地域社会に貢献し、未来のメディア人材を育成する重要な役割を担っています。29連覇という輝かしい記録の背景には、向上心を持って日々練習に取り組む部員たちの努力と、それを支える指導体制があることがうかがえます。

【2025年8月19日放送 かちかちLIVE 青春!アクティ部より】

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