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佐賀市内の多布施川を使ってカヤックで通勤してみた!歩くのより速い?遅い?
突拍子もない企画の始まり
「ヨーロッパでは川を泳いで通勤する人がいるらしい」という話から始まった今回の検証。リポーターが神野公園に到着したのは雨模様の朝でした。
「佐賀って川とかクリーク多いじゃないですか。川で通勤したらどれくらいかかるかを検証したいと思います」
この説明に対し、リポーターからは「絶対嘘でしょ、嘘って言ってくれ」「やらないよね」といった驚きの声が上がりました。しかし、実際にカヤックが用意されているのを見て、「本当やるの?」と呆れながらも、この企画の実現に驚いていました。
県の許可と安全確認をクリア
番組では事前に佐賀県の河川砂防課に確認を取っており、「河川は自由使用が原則のため、自らの安全を確保し他人に迷惑が掛からない範囲であればカヤックで通勤することは可能」という回答を得ていました。
この根拠をもとに、神野公園からサガテレビまでの約5キロ、車で15分の距離をカヤックで下る検証がスタートしました。
出発から早速トラブル続出
午前11時にスタートした検証。最初は雨が降っていましたが、出発の頃には「雨止んどる」「綺麗に上がっとるやないかい」と天候の回復に安堵の声も聞こえました。
カヤックの乗り込みでは「これ入んないやってもう諦めてよ」「だって無理だもん。入らなかったら漕げないんだから」と不安を口にしながらも、なんとか出発準備が整いました。
目標タイムは「14分半、車よりも早く」と設定されましたが、早速最初の難所で苦戦。「怖い、怖い、怖い」「低い、低いね」と橋の下をくぐる際に悪戦苦闘する様子が映し出されました。
優雅な通勤が過酷なサバイバルに
当初「もっと優雅な感じかなって思ってた」という期待は、すぐに「すっごいサバイバル」な現実に変わりました。
川を下る途中で転覆するハプニングも発生し、「中途で濡れちゃいました」「1回落ちたら気分変わりました?」「うーん、気分も落ちたね」と、予想以上に過酷な通勤となりました。
それでも「景色バリキレイ」「こういうアクティビティとして、めっちゃくちゃ楽しい」と、佐賀の自然の美しさを実感する場面もありました。多布施川では実際にカヤックを楽しむ人たちの姿も多く見られるそうです。
次々と現れる予想外の障害
検証中には様々な障害が待ち受けていました。
- 低い橋を通過する場面
- 水草が絡まって進めない箇所
- ゴミ収集ネットが張られた場所
- 浅瀬で身動きが取れなくなる場面
「調べとかないと。あるんだったらこういうとこも」と事前調査の重要性を痛感することになりました。
特に印象的だったのは橋の下を通る際の技術習得で、次第にカヤックの操縦に慣れていく様子も見て取れました。
結果は2時間半 通勤には不向きだが新発見も
当初15分を目標としていた検証は、結果的に2時間半という時間を要しました。
「もう時間経過行っていい?」「歩いた方が早い」
通勤手段としての実用性は厳しいものがありました。
しかし、検証を終えた感想として重要な発見がありました。
「通勤としてはっていうところは課題が残るけど、違う部分で、それこそ言ってたアクティビティとか、季節によっては佐賀らしさがここにあるので、いいのかなと思いました」
新たな佐賀の魅力発見につながったことが語られました。
安全への注意も忘れずに
番組では最後に重要な注意事項が伝えられました。
「通れないところや承諾が必要な場所もありますので、同じ場所はできませんし、決して真似しないでください」
視聴者に対する安全への配慮が示される一方で、「安全な場所でこういうイベントがあると楽しそうですね」として、適切な環境下でのカヤック体験の可能性についても言及。佐賀の水辺を活用したレクリエーション活動への期待も込められていました。
まとめ
今回の検証により、カヤック通勤が実用的でないことは明らかになりましたが、佐賀の豊かな水辺環境とそこから見える美しい景色、そして新たなアクティビティとしての可能性を再発見する機会となりました。
通勤手段としてではなく、佐賀の自然を楽しむ手段として、カヤックの魅力が伝わる検証企画。車では味わえない佐賀の水辺の魅力を、身をもって体験した貴重なレポートとなりました。