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656広場に幻の噴水は存在した!?現在のステージ下に眠る佐賀市民の記憶
インターネット検索でも見つからない謎
現場調査で掴めなかった証拠
実際に656広場を訪れた福岡リポーターは、噴水があった痕跡を探しました。広場をくまなく調べる中で、量水器らしきものを発見し「なんかそれっぽい」と期待を込めましたが、決定的な証拠は見つかりませんでした。
近くを通りかかった市民にも聞き込み調査を実施しましたが、「知らなかった」「聞いたこともない」という回答ばかり。佐賀出身で昔からこの周辺を利用している人でも、噴水の存在を知る人はいませんでした。
管理団体への取材で判明した真実
調査が行き詰まる中、656広場を管理する「ユマニテさが」への取材が実現しました。江頭さんに話を伺うと、衝撃の事実が明らかになります。
「噴水があったという話は間違いないと思います」
しかし、さらに驚くべき事実が判明しました。リポーターは噴水がステージの前にあったと想像していましたが、実際は「現在のステージがある場所に噴水があった」というのです。
ユマニテさがが管理を始めた2010年には、すでに噴水の上にステージが設置されていました。江頭さんによると、現在階段になっている部分が噴水の名残りではないかとのことでした。
地域の証言者から得た貴重な情報
江頭さんから追加情報として紹介されたのが、呉服元町の「メガネの落合」の清水さんでした。快く取材に応じてくださった清水さんからは、具体的な証言を得ることができました。
「40何年前に656広場ができた時、噴水がありました。噴水があって、しかも照明まであって、イベントをやらない時は噴水の状態で、ネオンがピカピカピカピカ、下からライトがついて非常に綺麗だった」
清水さんの証言により、噴水の詳細な姿が浮かび上がってきました。イベント時には噴水に蓋をして、分割式のステージを4枚ほど乗せてイベントを開催していたそうです。しかし、水が汚れるため、たわしで掃除するなど維持管理が大変だったといいます。
今もステージ下に眠る噴水
「維持管理が大変になって、改装した時にもういちいちそういうこともできないようにしたんだと思う」と清水さん。そして重要な証言として「噴水を撤去したという話は聞いていないから、そのままだと思います」と語りました。
つまり、多くの人に愛された噴水は、今も656広場のステージの下に眠っている可能性が高いということです。
写真が見つからない最後の謎
調査の結果、656広場に噴水が存在したことは間違いないと判明しました。40数年前に設置された噴水は、照明付きで美しく、イベント時には可動式ステージに変身する画期的なものでした。
しかし、肝心の写真は見つかりませんでした。これだけ多くの人が利用し、愛された施設の写真がなぜ残っていないのか。この謎は解明されないまま調査を終えることになりました。
まとめ:市民の記憶に残る噴水の物語
今回の調査では、多くの市民が知らなかった656広場の歴史が明らかになりました。現在、様々なイベントで賑わうステージの下には、かつて市民に愛された美しい噴水が静かに眠っています。
水の記憶は人々の心に残り、ステージは新たな物語を紡ぎ続けています。もし当時の写真をお持ちの方がいらっしゃいましたら、この佐賀の貴重な歴史を後世に伝えるためにも、サガテレビまでご連絡をお待ちしています。
視聴者からの素朴な疑問が、佐賀市民の知られざる歴史を掘り起こす調査となりました。「それサガテレビが調べます」では、今後も様々な疑問の解明に挑戦していきます。