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それって秋バテ?原因・対策 自律神経を整える4つの対策
夏バテとは違う「秋バテ」の仕組み
佐賀市の「のぐちクリニック」野口慶先生によると、秋バテとは「夏の疲れが蓄積した状態に、秋特有の気候の寒暖差が加わることで自律神経が乱れ、体調を崩すこと」。
夏バテは夏の暑さによる体力の消耗が主な原因ですが、秋バテは「夏の疲労」と「秋の気候変化」の両方が重なるため、症状が長引きやすいのが特徴です。単に疲れているのではなく、体内のバランスが崩れていることを理解するのが第一歩です。
番組のリポーターも「このメカニズムを聞いたら、なるほどと思いました。確かに秋になっても体調が戻らない理由がよく分かります」と驚いた様子でした。
あなたも秋バテ?セルフチェックリスト
野口先生が作成した秋バテチェックリストは、普段の体調を客観的に見直すのに役立ちます。
- 体がだるい、重い
- 疲れを感じやすい
- やる気が湧かない
- 食欲がない、胃がもたれた感じがする
- 心臓がドキドキする
- 普段以上に多く汗をかく、寝汗が多い
- 肩こりがひどい
- めまい・耳鳴り・立ちくらみがある
- 頭が重たい、頭が痛い
- なかなか寝付けない、途中で何度も起きてしまう
- 朝起きられない
3つ以上当てはまる場合、秋バテの可能性があります。
街頭インタビューでは「疲れやすくて朝がつらい」「肩こりがひどくなった」「食欲がなく、一日中何も食べない日がある」など、身近な声が多数寄せられました。こうした体のサインを見逃さず、早めに対策をとることが大切です。
秋バテを引き起こす4つの要因
1. 秋特有の気圧変化
秋は台風や秋雨前線の影響で気圧の変動が大きくなります。気圧が下がると血管が拡張しやすく、頭痛やめまい、だるさを感じる人も少なくありません。こうした変化に自律神経が影響を受け、体調が不安定になります。
2. 1日の寒暖差
昼は汗ばむほど暖かくても、朝晩は肌寒い。この温度差に体が追いつかず、自律神経に負担がかかります。気温の変化に適応するため体は常に緊張状態となり、その疲れが「秋バテ」として表面化します。
3. 夏の疲労の蓄積
- 夏に受けたダメージは、秋になっても体に残っています。
- 紫外線や高温多湿による体力消耗
- エアコンや冷たい飲み物で冷えた内臓
- 室内外の急激な温度差
- 夏の食欲不振による栄養不足
- これらが重なり、自律神経のバランスを崩す原因になります。
4. 生活リズムの乱れ
夏休みや長期休暇で夜更かしや不規則な生活をしたまま秋を迎えると、体のリズムが戻らず不調が長引きます。特に睡眠の乱れは自律神経に直結し、疲れやだるさを感じやすくします。
秋バテ対策の4つのポイント
対策1 入浴で体温をリセット
38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かると、副交感神経が優位になりリラックスできます。熱いお湯はかえって自律神経を刺激するため逆効果。就寝の2〜3時間前に入浴すると眠りの質も上がります。
対策2 寒暖差から身を守る
急な冷え込みには上着やカーディガン、ひざ掛けなどで柔軟に対応。衣類でこまめに調整することで、自律神経の負担を減らせます。オフィスや通勤時にも「一枚持ち歩く習慣」が秋バテ予防につながります。
対策3 適度な運動で自律神経を整える
ウォーキングは軽く息が上がる程度を目安に30分ほど。無理に走らなくても、ストレッチや軽い運動でも効果があります。
対策4 食事で栄養バランスを整える
セロトニンの原料となるトリプトファンやビタミンB群を多く含む食材を取り入れましょう。特にサンマやキノコ類は秋が旬で、効率よく栄養を補えます。
秋の味覚で体を整える簡単レシピ
サンマとキノコの煮つけ(2人分)
材料
- サンマ 2匹
- エリンギ 1本
- マイタケ 1パック
- ニンニク 1片
- カレーパウダー 少々
煮汁
- めんつゆ(ストレート)1/2カップ
- 水 大さじ3~4
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
作り方
- サンマは下処理をして半分に切る。
- ニンニクはスライス、エリンギは縦切り、マイタケはほぐす。
- フライパンに煮汁を入れて中火で加熱。
- 煮立ったらサンマ・ニンニク・カレーパウダーを加える。
- 落とし蓋をして5分ほど煮る。
- キノコを加えてさらに2〜3分煮る。
- 煮汁を軽く煮詰めて仕上げる。
リポーターは「サンマの旨みとキノコの香りが合わさってとても美味しい。ご飯が進みます!」とコメント。栄養補給だけでなく、食べる楽しみが気分のリフレッシュにもつながります。
忙しい人には「バナナ+牛乳」
まとめ
秋バテは「夏の疲労」と「秋の気候変化」が重なって起こる体調不良です。
- 入浴
- 寒暖差対策
- 適度な運動
- 栄養バランスの良い食事
この4つを心がけることで自律神経が整い、不調の改善が期待できます。特に旬の食材を取り入れれば、美味しく楽しく体をケアできます。
自律神経を整えて、健やかに秋を過ごしましょう。