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「空中の格闘技」で全国を目指す!神埼清明高校女子ハンドボール部の熱い青春
10月21日、神埼清明高校では特別な日を迎えていました。前日に3年生の前生徒会長が引退し新生徒会が発足したこの日、
体育館では女子ハンドボール部の熱い練習が続けられていました。
「今日から彼らが新たな神埼清明高校の生徒会としてスタートしました!」と前生徒会長が紹介する中、新生徒会長は学校の特色を「意気転昴な学校です」と表現しました。「意気転昴とは気力や元気に満ち溢れているという意味ですが、その通り本校では毎日が活気に溢れています」
全国レベルの実績を誇る部活動の数々
神埼清明高校の壁には、今年度の輝かしい成果を示す横断幕がずらりと並んでいます。男子新体操部はインターハイ準優勝、国民スポーツ大会第3位という素晴らしい結果を残しました。
さらに注目すべきは、介護・福祉分野での活躍です。高校生介護技術コンテスト県大会で優勝し、12月の全国大会出場を決めています。特に2年生の大川ルツさんは、全国技能オリンピック大会で高校生代表として出場を果たしました。
「全国の高校生の代表として大人の方々相手に介護してきました」と大川さんが振り返るように、現場で働くプロの方々と同じ舞台で競技を行う貴重な体験を積んでいます。
50年以上の歴史を持つ女子ハンドボール部
そんな中、体育館では女子ハンドボール部が練習に取り組んでいました。昭和41年に創部されたこの部は、50年以上の歴史を誇る伝統ある部活動です。過去にはインターハイ全国大会でベスト8という実績もあり、全国大会出場は実に45回を数えます。
現在の部員構成は、3年生の引退により2年生8人、1年生5人の計13人。少数精鋭でありながら、今年も全国大会出場を果たしています。
「空中の格闘技」の迫力とスピード感
監督の貞島早苗先生は、ハンドボールの魅力を「絶対スピード感ですね」と断言します。練習を見ていると、選手たちが空中でジャンプしながらシュートを放つ迫力満点のプレーが次々と繰り広げられます。
実際にキーパー体験をしたリポーターは「投げ始めからもうあとはネットの音が聞こえるだけ」と、そのスピードに驚きを隠せません。キーパーの選手に怖くないか尋ねると「怖くないです」「でも当たると鼻血とか出ます」という答えが返ってきました。
双子姉妹が織りなすコンビネーション
チームには特別な存在がいます。古賀麗奈さんと古賀柚希さんの双子姉妹です。姉の麗奈さんは「ロングシュート」、妹の柚希さんは「スピード」がそれぞれの武器として挙げられます。
二人の強みについて聞くと「試合中とかに言い合えるところです」との答えが。息ぴったりの連携プレーが期待される二人は、チームの重要な戦力となっています。
全国での1勝を目指して
キャプテンの宮地希來さんは、チームの目標を明確に掲げています。「今後の目標は県大会で優勝と全国で一勝することです。全国では出場できているのですが、勝利ができていません」
先輩方の悔しい思いを間近で見てきた宮地さんは、「その先輩方の思いも含めて一勝したいです。その一勝に向けて、まずは来月の新人戦絶対優勝します」と力強く宣言しました。
まとめ
佐賀県にはプロハンドボールチームもあり、身近にハンドボールを感じられる恵まれた環境の中で、神埼清明高校女子ハンドボール部は全国での1勝という目標に向かって日々練習に励んでいます。50年以上の伝統と新しい力が融合した「空中の格闘技」の戦いは、まさに青春そのものと言えるでしょう。

