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名護屋城の歴史と魅力を体感!リニューアルした「名護屋城博物館」へ行こう
唐津市鎮西町にある「名護屋城博物館」。2025年3月に常設展示室がリニューアルされ、名護屋城の歴史や魅力をより深く、体感的に学べる空間へと生まれ変わりました。
リニューアルで進化した展示空間
リニューアルのポイントについて、学芸員の久野さんにお話を伺いました。「発掘成果を本物の資料や大型映像を通して紹介しています。名護屋城の"凄さ"を体感できる展示になっています」とのこと。
新しい展示では、発掘調査で見つかった貴重な資料や映像が並び、名護屋城の歴史がよりリアルに感じられるようになっています。
天下人・豊臣秀吉が築いた名護屋城
名護屋城は、天下統一を果たした豊臣秀吉が文禄・慶長の役(朝鮮出兵)の拠点として築いた城です。高い石垣が巡らされた壮大な構造を持ち、当時の権威と技術力の高さを今に伝えています。
発掘調査では、実際に当時使用されていた瓦が出土。中には、豊臣秀吉が特別な城にしか許さなかった金箔瓦も見つかっています。
さらに、名護屋城には徳川家康や島津義弘など、全国の名だたる大名たちが集結。周辺には150を超える陣跡が残されており、当時この地が経済・文化の中心地だったことがわかります。
発掘現場からはお茶碗などの生活用品も見つかり、名護屋城が能や茶会などの文化が花開いた場所だったことも示されています。
武将たちが憧れた白磁の大皿
展示の中でもひときわ目を引くのが、大きく美しい白磁の大皿です。当時の日本ではまだ磁器の生産が行われておらず、この皿は中国から輸入されたもの。武将たちの憧れの品として、この時代に大流行したといわれています。
「名護屋城をひもとく」特別展示開催中
企画展示室では、特別史跡指定70年を記念したテーマ展「名護屋城をひもとく」を開催中。期間は2025年11月24日(月)までです。
入口近くには「数字でひもとく名護屋城」というコーナーがあり、例えば「5か月」と書かれたパネルをめくると、その数字にまつわる答えが現れます。実際に訪れて"答え合わせ"をしてみると、きっと驚きの発見があるはずです。
年に一度だけ展示される「肥前名護屋城図屏風」
会場の奥には、名護屋城の当時の様子を描いた「肥前名護屋城図屏風」が展示されています。年に一度だけ公開される貴重な作品で、最盛期には名護屋城周辺に約20万人が集まっていたともいわれています。その賑わいぶりを、屏風の中から感じ取ることができます。
名護屋でヨーロッパ文化を?珍しい展示品も
展示室の中には、同時代の武将が実際に着ていたとされるシャツも展示されています。ヨーロッパ文化の影響を受けた衣服で、首元にはフリルがあしらわれています。当時、名護屋では西洋のファッションや料理も楽しまれていたといわれており、その国際的な文化交流を感じられる展示です。
黄金の茶室と草庵茶室(復元)
豊臣秀吉が愛した「黄金の茶室(復元)」も見どころの一つ。名護屋城で4回使用された記録をもとに再現されたもので、金と赤の華やかなコントラストが印象的です。ここに緑の抹茶が加わると、より一層美しさが際立ちます。
一方で、もう一つの「草庵茶室(復元)」は竹で作られた素朴な茶室。豪華さの中にも"飾らない美しさ"を重んじる、当時の武将たちの美意識を感じられます。
まとめ
リニューアルによって、名護屋城の壮大な歴史や文化をより深く体感できるようになった「名護屋城博物館」。
展示物の一つひとつが、戦国のロマンと豊臣秀吉の時代を今に伝えています。
ぜひ実際に訪れて、名護屋城の“本当の姿”を感じてみてください。
展示物の一つひとつが、戦国のロマンと豊臣秀吉の時代を今に伝えています。
ぜひ実際に訪れて、名護屋城の“本当の姿”を感じてみてください。
イベント情報
名護屋城博物館では、秋にさまざまなイベントが予定されています。
豪華ゲストを迎えたトークイベントやマルシェなど、多彩な催しが行われる予定です。
豪華ゲストを迎えたトークイベントやマルシェなど、多彩な催しが行われる予定です。
- 期間:2025年11月23日(日)~24日(月)
- 入場料:無料
- ※事前申し込みは公式HPなどで受け付けています。
施設情報
- 施設名:名護屋城博物館
- 住所:唐津市鎮西町名護屋1931-3
- TEL:09-55-82-4905
- 入館料:無料
【2025年10月24日放送 かちかちLIVE イマここ中継 より】
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