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鳥栖商業高校女子バレーボール部の挑戦 - 6年ぶりインターハイ県優勝の軌跡
29人の部員が織りなすチームワーク
鳥栖商業高校女子バレーボール部は、現在28人の部員で活動しています。寺田マネージャーは「先日インターハイに出場しました」と話します。
活気あふれる体育館で練習に励む選手たちの姿は圧巻です。リポーターが「集合してください」と声をかけると、全員が一斉に「はい!」と元気よく返事をする場面から、このチームの規律正しさとチーム一丸となった姿勢がうかがえます。
身長の不利を跳ね返す粘り強い戦術
「私たちは身長が低い分、守備から攻撃までの連携を重視して粘り強く勝負するチームです」と寺田マネージャーが語るように、このチームの強さの秘訣は技術と連携にあります。
バレーボールにおいて身長は大きなアドバンテージとなりますが、鳥栖商業は違うアプローチで勝負しています。「とにかく拾ってつなぐバレー」を実践し、一球に込める全員の思いが勝利への原動力となっています。
佐賀ナンバーワンのレシーブ技術
チームで最もレシーブが上手いとされる矢羽多香凛選手は、リベロというポジションでチームを支えています。「怖がらずに乗りに行くことです」という彼女のアドバイス通り、正面にしっかりと入ってセッターに正確なボールを上げる技術は圧巻です。
実際に練習を見学したリポーターも「セッターが全く動いていない」と驚きを隠せません。それほどまでに精度の高いレシーブが、このチームの守備力を支えているのです。
ブロック練習に見るチーム連携
ブロック練習では、二人の息を合わせて飛ぶことで相手アタックのコースを限定する技術を磨いています。寺田マネージャーは「ボールだけを見ないことと声をかけ合ってタイミングを合わせることです」とポイントを説明します。
「相手のトスが上がってくる向きと、アタッカーが入ってくる入り方を見てブロックを取ります」という高度な技術は、日々の練習の積み重ねによって培われたものです。
商業高校らしい特色ある教育環境
鳥栖商業高校は商業高校らしく、文化部が充実していることでも知られています。生徒会長の坂井裕汰さんは「商業高校らしく文化部が充実しています」と学校の特色を紹介します。
中でも注目すべきはOA(オフィスオートメーション)オペレーター部です。「主にパソコンをカチカチする部活です」という説明の通り、タイピング技術を高める部活動として、商業教育の一環を担っています。
また、「日本一気持ちの良い挨拶ができること」も学校の自慢の一つです。生徒会のメンバーが一斉に「こんにちは」と挨拶する姿は、まさに爽やかそのものでした。
春高予選への新たな挑戦
インターハイでの県優勝を果たした鳥栖商業女子バレーボール部ですが、さらなる高い目標を掲げています。寺田マネージャーは「来月から行われる春高予選で優勝し、もう一度全国舞台に立てるように練習していきます」と力強く語ります。
キャプテンの久保山恵美選手も「11月の春高で優勝することです」と明確な目標を掲げ、チーム一丸となって全国制覇を目指しています。

