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佐賀大学アカペラサークル「Score!!」95人の大所帯で全国大会に挑戦
未経験者でも安心してスタートできる環境
「カラオケとかで歌うのが好きだったので、たくさん歌えると思って入りました。仲間と一緒にたくさん歌えて楽しいです」と話すのは、新入生歓迎ライブで先輩たちの歌声に感動してサークルに入ったという女性部員です。「ハーモニーが本当に鳥肌立つくらい素敵だった」と当時を振り返ります。
驚くべきことに、部員のほとんどが大学からアカペラを始めた初心者です。「アカペラ自体は大学生から始めました」と話す男性部員も、高校時代にビートボックスを少しやっていた程度で、佐賀大学に入学してからこのサークルの存在を知ったといいます。
「道具とか必要なくて、費用とかも0円から始めるので、みんな始めやすいと思います」という学生の言葉からも分かるように、アカペラは経済的な負担も少なく、気軽に始められる音楽活動として多くの学生に親しまれています。
40バンドが切磋琢磨する練習環境
Score!!では現在、約40のアカペラバンドが活動しています。練習は主に2つの形式で行われており、一つは「カデンツ」と呼ばれる基礎練習です。代表の中島さんによると「4つのパートに分かれて行います。シンプルなコード進行を歌ってみて、ハーモニーの響きや発声の感覚などを確認する練習方法で、練習に入る前のウォーミングアップ、コンディション確認として行います。美しくハモるための大事な練習です」とのことです。
驚異の技術力を持つボイスパーカッション
特に注目すべきは、きすけんさんとふみやさんというボイスパーカッション担当の2人です。「パーカッションという技術で、口だけでドラムを再現する技術になっています」と説明する彼らの実演は圧巻で、まるで本物のドラムセットが演奏されているような迫力あるサウンドを口だけで表現します。
きすけんさんは「自分は大学2年生から始めました。今4年生になり3年目になります」と話し、始めたきっかけについて「Score!!にボイスパーカッションできる人が少なくて、自分がやるしかないなと思ってやりました」と振り返ります。このように、サークルの必要性を感じて新たな技術に挑戦する学生たちの姿勢も、Score!!の成長を支える原動力となっています。
地域に根ざした多彩な活動
実力を披露する楽曲パフォーマンス
取材では、「チョ☆マテヨ」というバンドがSUPER EIGHTの「無責任ヒーロー」を披露しました。リードボーカル、ハーモニー、そしてボイスパーカッションが見事に融合した演奏は、まさに楽器を使った演奏と遜色ない迫力とクオリティを見せつけました。
続いて別のバンドが「残酷な天使のテーゼ」を歌唱。アニメソングという親しみやすい楽曲を通して、アカペラならではの美しいハーモニーと音の重なりの感動を表現し、聴く人の心に深く響く演奏を披露しました。

