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2025.11.23

冬の乾燥シーズン到来!専門医が教える正しい保湿ケアで快適な毎日を

寒さが本格化する11月、佐賀でも暖房を使う機会が増え、手荒れや唇のカサつき、足のすねのかゆみなど、多くの人が乾燥トラブルに悩まされます。この冬を快適に過ごすためには、正しい保湿ケアの知識が不可欠です。今回は、ながせ皮膚科の永瀬先生の解説と、すぐに実践できる正しい保湿ケアの「新常識」をご紹介します。

専門医が解説!冬の乾燥を引き起こす複合的な原因

永瀬先生は、人の体には乾燥しやすい場所があると指摘します。特に脛(すね)は皮脂腺が少なく、血流の問題もあり非常に乾燥しやすい部位です。その他、肘や膝などの関節部分、腰なども乾燥しやすい傾向にあります。

冬場の乾燥は、複数の要因が絡み合って進行します。

「冬場は湿度がどんどん下がってくるので、それによる乾燥が進んできます。それに加えて気温が低いことによって、暖房に頼ることで空気が膨張するなどの理由により、どんどん乾燥が進みやすくなります。さらに、冷たい水ではなくお湯を使うようになることで、人間の肌にある皮脂がお風呂や洗い物、手洗いなどでどんどん落ちてくるということによって乾燥が進んでいきます」

意外と知らない!正しい保湿ケアの「新常識」

日々の保湿ケアにも、実は多くの人が知らない「正しい方法」があります。

リップクリームは「縦塗り」が正解!

多くの人が横に塗りがちなリップクリームですが、唇のシワに沿って「縦に塗る」のが正解です。これにより、より保湿効果が高まります。

ハンドクリームについても、手のひらに出して全体に塗り広げる人が多いですが、正しい方法は異なります。

  1. 手の甲に3cmほどハンドクリームを出す
  2. 甲と甲をこすりあわせる
  3. その後で手のひらに塗り広げる

リポーターは「手の甲の方が乾燥しやすいんです。そのため、乾燥しやすい部分に広げてからしっかりと塗っていくのがおすすめです」と説明しました。

見直すべき生活習慣:お風呂の温度と洗い方

寒い季節に欠かせないお風呂ですが、温度設定が乾燥に大きく影響します。

お風呂の温度は「38度から40度」が適切

寒いからといって熱すぎるお湯に入るのは逆効果です。適切な入浴温度は「38度から40度程度」とされています。熱いお湯は必要な皮脂を流れ落としてしまい、乾燥を悪化させる原因となります。

また、体を洗う際も、タオルでゴシゴシこするのではなく、手で優しく、泡で優しく洗うことで、肌への摩擦を避け、皮脂を落としすぎないようにしましょう。

冬場は「クリーム」や「軟膏」タイプを選び、適切な量を塗布

お風呂上がりの保湿剤選びについて、永瀬先生は冬場は乾燥がしやすいため、ベタつきが残りやすいクリームタイプや軟膏タイプなど、少し固めの濃いものを使うと保湿効果が出やすいとアドバイスしています。

塗布量の目安は、「ティッシュをちょっと手につけた時にただひっついて、その後ゆっくり落ちるぐらい」とのこと。適切な量をしっかりと塗ることが大切です。

見落としがちな「目の乾燥」対策と室内環境の整備

ドライアイ対策で肩こりも予防

空気の乾燥や冷たい風に加え、冬場は屋内でスマホやテレビに集中することで瞬きの回数が減り、ドライアイになるリスクが高まります。ドライアイは血流が悪くなり、肩こりを引き起こす原因にもなるため、以下の対策が重要です。

  • エアコンの風が目に直接当たらないように注意する
  • ドライアイ用の目薬を使う(症状が改善されない場合は医療機関を受診)
  • 十分な睡眠で目の疲労を回復する
  • 外出時は冷たい風から目を守るためにメガネやサングラスを着用する

適切な湿度管理で乾燥を防ぐ

永瀬先生は、室内の湿度管理についてもアドバイスをくれました。

「ご自宅で対応するということになると、部屋を加湿するというのが大事になると思います。濡れてる洋服とか、部屋干しの洗濯物をちょっと置いておくとか、いろんな工夫をして水分を保ってあげるというのも一工夫になるかなと思います」

ただし、加湿のしすぎはカビなどのアレルギーの原因となる物質を増やす可能性があるため、湿度50%〜60%を目安に保つことが大切です。

正しい知識で冬を快適に

冬の乾燥対策は、正しい知識を持って日々のケアを見直すことから始まります。リップクリームやハンドクリームの塗り方、お風呂の温度設定、目の乾燥対策、そして適切な湿度管理。これらの小さな積み重ねが、乾燥トラブルを防ぎ、快適な冬を過ごす鍵となります。専門医のアドバイスを参考に、しっかりと乾燥対策をして、厳しい冬も元気に乗り切りましょう。
【2025年11月17日放送 かちかちLIVE まるっとライフ より】

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